このチャプターの目次
データはただ羅列するだけではだめ
グラフを作るときにあなたはただ出力された結果を提出するだけでしょうか?第 1 章で説明した内容はすべてグラフの作成方法でした。
データの可視化という点では最低限のレベルです。実際、グラフは誰かの経営判断、技術判断、顧客などへの説明、訴求の”手段”、それは相手の意思へ訴えるということが目的となります。
すなわち、出力された結果をうまく使えなければ(※)ただの絵と変わらないということになります。
色使いやレイアウトに配慮をする
Seaborn などでグラフ作成をすると、その綺麗さからいろいろな色やパターンを試してみたくなります。しかし、あなたがきれいと思うことと、それをもとに意思決定するということは同義ではありません。
むしろ、色の多さは意思決定の阻害をするノイズにもなり得ます。色の使用は最低限に控えることでレイアウトをより良いものにすることができます。
色と同じく罫線も必要以上に用いないほうが良いでしょう。見たいデータ、強調したいデータが有るのであれば、それが最も映えるように罫線を削除することもあるでしょう。
このようにあなたが、誰に、何を伝えたいのかを考えることでグラフの最適な表現が変わります。これから紹介するのはその一端でしかありませんが、あなたの世界を広げられれば幸いです。