Herokuへのデプロイ
必要な作業
このガイドに必要なのは、動作するPhoenixアプリケーションだけです。デプロイ用の簡単なアプリケーションが必要な方は、起動ガイドにしたがってください。
ゴール
このガイドの主な目的は、Heroku上でPhoenixアプリケーションを実行することです。
制限事項
Herokuは素晴らしいプラットフォームであり、Elixirはその上で十分なパフォーマンスを発揮します。しかし、ElixirやPhoenixが提供する高度な機能を活用することを計画している場合は、次のような制限にぶつかる可能性があります。
- コネクションに制限があります
- Herokuは同時コネクション数の制限と各コネクションの持続時間があります。Elixirは多くの同時接続や持続的な接続を必要とするリアルタイムアプリに使用するのが一般的で、Phoenixは1つのサーバーで200万以上の接続を処理することができます。
- 分散クラスターリングはできません
- Herokuはdyno間の通信を遮断します。これは、distributed Phoenix channelsやdistributed tasksのようなものは、Elixirの組み込みディストリビューションではなく、Redisのようなものに頼る必要があることを意味します。
-
PlugAgent、GenServers、ETSなどのインメモリの状態は24時間ごとに失われます。
- Herokuは、ノードがhealthyかどうかにかかわらず、24時間ごとにdynosを再起動します。
- Herokuではビルトインのオブザーバーは使用できません。
- Herokuではdynoへの接続は可能ですが、オブザーバーを使ってdynoの状態を見ることはできません。
まだ始めたばかりの方や、上記の機能を使用することを想定していない方は、Herokuで十分です。たとえば、Heroku上で動作している既存のアプリケーションをPhoenixに移行する場合、似たような機能を維持したままであれば、Elixirは現在のスタックと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮します。
これらの制限のないプラットフォーム・アズ・ア・サービスが必要な場合は、Gigalixirを試してみてください。EC2やGoogle Cloudなどのクラウドプラットフォームにデプロイしたい場合は、mix release
を使うことを検討してください。
ステップ
このプロセスをいくつかのステップに分けて、現在地を把握できるようにしておきましょう。
- Gitリポジトリの初期化
- Herokuにサインアップする
- Heroku toolbeltのインストール
- Herokuアプリケーションの作成と設定
- プロジェクトをHerokuに対応させる
- デプロイタイム!
- 便利なHekokuコマンド
Gitリポジトリの初期化
Gitは人気のある分散型リビジョン管理システムで、Herokuへのアプリのデプロイにも使われています。
Herokuへプッシュする前に、ローカルのGitリポジトリを初期化してファイルをコミットする必要があります。プロジェクトディレクトリで以下のコマンドを実行します。
$ git init
$ git add .
$ git commit -m "Initial commit"
HerokuはGitをどのように使っているのか、素晴らしい情報をこちらで提供しています。
Herokuにサインアップする
Herokuへの登録は非常に簡単で、https://signup.heroku.com/に向かい、フォームに必要事項を記入するだけです。
無料プランでは、ウェブdynoとワーカーdyno、PostgreSQLとRedisのインスタンスが無料で利用できます。
これらはテストや開発に使用することを目的としており、いくつかの制限があります。本番アプリケーションを実行するためには、有料プランへのアップグレードをご検討ください。
Heroku toolbeltのインストール
サインアップしたら、私たちのシステム用に正しいバージョンのHeroku toolbeltをここからダウンロードできます。
toolbeltの一部であるHeroku CLIは、Herokuアプリケーションを作成したり、既存のアプリケーションで現在実行中のdynoをリストアップしたり、ログを表示したり、Mixタスクなどの単発のコマンドを実行したりするのに便利です。
Herokuアプリケーションの作成と設定
Heroku上にPhoenixアプリをデプロイするには、2つの異なる方法があります。Herokuビルドパックまたはそれらのコンテナースタックを使用できます。これら2つのアプローチの違いは、Herokuにビルドを処理するように指示する方法にあります。ビルドパックの場合、Phoenix/Elixir固有のビルドパックを使用するために、Heroku上でアプリの設定を更新する必要があります。コンテナーアプローチでは、アプリをどのように設定するかをよりコントロールでき、Dockerfile
と heroku.yml
を使ってコンテナーイメージを定義できます。このセクションでは、ビルドパックのアプローチについて説明します。Dockerfileを使用するためには、後ほど説明するリリースを使用するようにアプリを変換することが推奨されます。
アプリケーションを作成する
ビルドパックは、フレームワークやランタイムのサポートをパッケージ化する便利な方法です。PhoenixをHeroku上で動かすには2つのビルドパックが必要で、1つ目のビルドパックは基本的なElixirのサポートを追加し、2つ目のビルドパックはPhoenix固有のコマンドを追加します。
toolbeltをインストールした状態で、Herokuアプリケーションを作成してみましょう。ここでは、Elixirビルドパックの最新版を使用します。
$ heroku create --buildpack hashnuke/elixir
Creating app... done, ⬢ mysterious-meadow-6277
Setting buildpack to hashnuke/elixir... done
https://mysterious-meadow-6277.herokuapp.com/ | https://git.heroku.com/mysterious-meadow-6277.git
注意:初めてHerokuコマンドを使うときに、ログインを促されることがあります。その場合は、サインアップ時に指定したメールアドレスとパスワードを入力してください。
注意:Herokuアプリケーションの名前は、上の出力の「作成」の後のランダムな文字列(mysterious-meadow-6277)になります。これは一意になりますので、「mysterious-meadow-6277」とは異なる名前が表示されることを期待してください。
注意:出力されたURLはアプリケーションへのURLです。今ブラウザで開くと、デフォルトのHerokuウェルカムページが表示されます。
注意: もし
heroku create
コマンドを実行する前にGitリポジトリを初期化していなかったら、この時点ではHerokuのリモートリポジトリは適切に設定されていません。これを手動で設定するには、heroku git:remote -a [ our-app-name].
を実行します。
ビルドパックは定義済みのElixirとErlangのバージョンを使用しますが、デプロイ時に驚かずに済むように、本番で使用するElixirとErlangのバージョンを明示的にリストアップして、開発中やCIサーバーで使用しているものと同じものにするのがベストです。これはプロジェクトのルートディレクトリに elixir_buildpack.config
という名前のコンフィグファイルを作成して、ターゲットとするElixirとErlangのバージョンを指定します。
# Elixir version
elixir_version=1.8.1
# Erlang version
# available versions https://github.com/HashNuke/heroku-buildpack-elixir-otp-builds/blob/master/otp-versions
erlang_version=21.2.5
Phoenixサーバーとアセットのビルドパックの追加
本番環境でPhoenixをうまく動かすためには、アセットをコンパイルしてPhoenixサーバーを起動する必要があります。Phoenix Staticビルドパックがそれを代行してくれるので、早速追加してみましょう。
$ heroku buildpacks:add https://github.com/gjaldon/heroku-buildpack-phoenix-static.git
Buildpack added. Next release on mysterious-meadow-6277 will use:
1. https://github.com/HashNuke/heroku-buildpack-elixir.git
2. https://github.com/gjaldon/heroku-buildpack-phoenix-static.git
Phoenix Staticビルドパックは定義済みのNode.jsバージョンを使用しますが、デプロイ時の驚きを避けるために、本番環境で使用するNode.jsのバージョンを明示的にリストアップして、開発中や継続的インテグレーションサーバーで使用しているものと同じものにするのがベストです。これは、プロジェクトのルートディレクトリに phoenix_static_buildpack.config
という名前のコンフィグファイルを作成し、ターゲットとするNode.jsのバージョンを指定して行います。
# Node.js version
node_version=10.20.1
詳細は設定のセクションを参照してください。独自のカスタムビルドスクリプトを作成することもできますが、今のところは提供されているデフォルトのものを使用します。
Phoenix Staticビルドパックは、アプリケーションを起動するために適切なコマンドを使用するようにHerokuを設定します。Elixirビルドパックはデフォルトで mix run --no-halt
を実行しますが、これはPhoenixサーバーを起動しません。Phoenix Staticビルドパックでは、これを適切な mix phx.server
に変更します。Phoenix Staticビルドパックを使用したくない場合は、アプリケーションのルートに適切なコマンドを記述した Procfile
を手動で定義する必要があります。
web: mix phx.server
Herokuはこのファイルを認識し、アプリケーションを起動するコマンドを使用してPhoenixサーバーも起動するようにします。
最後に、複数のビルドパックを使用しているので、順番が狂っている問題に遭遇する可能性があることに注意してください (ElixirビルドパックはPhoenix Staticビルドパックの前に実行する必要があります)。これについてはHeroku's docsがよりよく説明していますが、Phoenix Staticビルドパックが最後に来ることを確認する必要があります。
プロジェクトをHerokuに対応させる
すべての新しいPhoenixプロジェクトには、設定ファイル config/prod.secret.exs
が同梱されており、これは環境変数から設定とシークレットをロードします。これはHerokuのベストプラクティスに沿ったものなので、私たちに残された作業はURLとSSLを設定することだけです。
まず、PhoenixにHerokuのURLを使用するように指示し、SSLバージョンのウェブサイトのみを使用するように強制します。また、Herokuが要求したポートを$PORT
環境変数にバインドします。config/prod.exs
の中にあるURLの行を探してください。
url: [host: "example.com", port: 80],
そして次のように置き換えてください(mysterious-meadow-6277
をアプリケーション名に置き換えることを忘れないでください)。
http: [port: {:system, "PORT"}],
url: [scheme: "https", host: "mysterious-meadow-6277.herokuapp.com", port: 443],
force_ssl: [rewrite_on: [:x_forwarded_proto]],
次に config/prod.secret.exs
を開き、リポジトリの設定で # ssl: true,
の行のコメントを外してください。このようになります。
config :hello, Hello.Repo,
ssl: true,
url: database_url,
pool_size: String.to_integer(System.get_env("POOL_SIZE") || "10")
最後に、もしWebSocketを使う予定があるならば、lib/hello_web/endpoint.ex
でWebSocket接続のタイムアウトを減らす必要があります。WebSocketを使用する予定がない場合は、この設定をfalseにしておいても構いません。オプションの詳細な説明はドキュメントにあります。
defmodule HelloWeb.Endpoint do
use Phoenix.Endpoint, otp_app: :hello
socket "/socket", HelloWeb.UserSocket,
websocket: [timeout: 45_000],
longpoll: false
...
end
これにより、idle状態の接続はHerokuの55秒のタイムアウト・ウィンドウに達する前にPhoenixによって閉じられます。
Herokuで環境変数を作成する
Heroku Postgresアドオンを追加すると、DATABASE_URL
の設定ファイルが自動的に作成されます。Herokuのtoolbeltを使ってデータベースを作成できます。
$ heroku addons:create heroku-postgresql:hobby-dev
ここでは、POOL_SIZE
を設定します。
$ heroku config:set POOL_SIZE=18
この値は利用可能な接続数以下であるべきで、マイグレーションやMixタスクのためにいくつかの空きを残しておく必要があります。hobby-devデータベースでは20の接続が可能なので、この値を18に設定します。データベースを共有するdynoが増える場合は、POOL_SIZE
の値を小さくして、各dynoが等しく共有できるようにします。
後ほど(プロジェクトをHerokuにプッシュした後に)Mixタスクを実行する際には、プールサイズを次のように制限したいでしょう。
$ heroku run "POOL_SIZE=2 mix hello.task"
これにより、Ectoは利用可能な接続数以上の接続を開こうとしないようになります。
ランダムな文字列に基づいて SECRET_KEY_BASE
を設定しなければなりません。まず、mix phx.gen.secret
を使って新しいシークレットを取得します。
$ mix phx.gen.secret
xvafzY4y01jYuzLm3ecJqo008dVnU3CN4f+MamNd1Zue4pXvfvUjbiXT8akaIF53
あなたのランダムな文字列は異なるものになります。
これをHerokuに設定します。
$ heroku config:set SECRET_KEY_BASE="xvafzY4y01jYuzLm3ecJqo008dVnU3CN4f+MamNd1Zue4pXvfvUjbiXT8akaIF53"
Setting config vars and restarting mysterious-meadow-6277... done, v3
SECRET_KEY_BASE: xvafzY4y01jYuzLm3ecJqo008dVnU3CN4f+MamNd1Zue4pXvfvUjbiXT8akaIF53
デプロイタイム!
私たちのプロジェクトは、これでHerokuにデプロイする準備が整いました。
すべての変更をコミットしてみましょう。
$ git add elixir_buildpack.config
$ git add phoenix_static_buildpack.config
$ git commit -a -m "Use production config from Heroku ENV variables and decrease socket timeout"
そしてデプロイを行います。
$ git push heroku master
Counting objects: 55, done.
Delta compression using up to 8 threads.
Compressing objects: 100% (49/49), done.
Writing objects: 100% (55/55), 48.48 KiB | 0 bytes/s, done.
Total 55 (delta 1), reused 0 (delta 0)
remote: Compressing source files... done.
remote: Building source:
remote:
remote: -----> Multipack app detected
remote: -----> Fetching custom git buildpack... done
remote: -----> elixir app detected
remote: -----> Checking Erlang and Elixir versions
remote: WARNING: elixir_buildpack.config wasn't found in the app
remote: Using default config from Elixir buildpack
remote: Will use the following versions:
remote: * Stack cedar-14
remote: * Erlang 17.5
remote: * Elixir 1.0.4
remote: Will export the following config vars:
remote: * Config vars DATABASE_URL
remote: * MIX_ENV=prod
remote: -----> Stack changed, will rebuild
remote: -----> Fetching Erlang 17.5
remote: -----> Installing Erlang 17.5 (changed)
remote:
remote: -----> Fetching Elixir v1.0.4
remote: -----> Installing Elixir v1.0.4 (changed)
remote: -----> Installing Hex
remote: 2015-07-07 00:04:00 URL:https://s3.amazonaws.com/s3.hex.pm/installs/1.0.0/hex.ez [262010/262010] ->
"/app/.mix/archives/hex.ez" [1]
remote: * creating /app/.mix/archives/hex.ez
remote: -----> Installing rebar
remote: * creating /app/.mix/rebar
remote: -----> Fetching app dependencies with mix
remote: Running dependency resolution
remote: Dependency resolution completed successfully
remote: [...]
remote: -----> Compiling
remote: [...]
remote: Generated phoenix_heroku app
remote: [...]
remote: Consolidated protocols written to _build/prod/consolidated
remote: -----> Creating .profile.d with env vars
remote: -----> Fetching custom git buildpack... done
remote: -----> Phoenix app detected
remote:
remote: -----> Loading configuration and environment
remote: Loading config...
remote: [...]
remote: Will export the following config vars:
remote: * Config vars DATABASE_URL
remote: * MIX_ENV=prod
remote:
remote: -----> Installing binaries
remote: Downloading node 0.12.4...
remote: Installing node 0.12.4...
remote: Using default npm version
remote:
remote: -----> Building dependencies
remote: [...]
remote: Building Phoenix static assets
remote: 07 Jul 00:06:22 - info: compiled 3 files into 2 files, copied 3 in 3616ms
remote: Check your digested files at 'priv/static'.
remote:
remote: -----> Finalizing build
remote: Creating runtime environment
remote:
remote: -----> Discovering process types
remote: Procfile declares types -> (web)
remote: Default types for Multipack -> web
remote:
remote: -----> Compressing... done, 82.1MB
remote: -----> Launching... done, v5
remote: https://mysterious-meadow-6277.herokuapp.com/ deployed to Heroku
remote:
remote: Verifying deploy... done.
To https://git.heroku.com/mysterious-meadow-6277.git
* [new branch] master -> master
ターミナルで heroku open
と入力すると、Phoenixのウェルカムページを開いたブラウザが起動するはずです。データベースへアクセスするためにEctoを使用している場合、最初のデプロイの後にマイグレーションを実行する必要があります。
$ heroku run "POOL_SIZE=2 mix ecto.migrate"
それだけです!
コンテナースタックを使ったHerokuへのデプロイ
Herokuアプリを作成する
アプリのスタックを container
に設定すると、Dockerfile
を使ってアプリのセットアップを定義できます。
$ heroku create
Creating app... done, ⬢ mysterious-meadow-6277
$ heroku stack:set container
新しい heroku.yml
ファイルをルートフォルダーに追加します。このファイルでは、アプリで使用するアドオン、イメージのビルド方法、イメージに渡すconfigを定義できます。Herokuの heroku.yml
オプションの詳細についてはこちらを参照してください。以下はサンプルです。
setup:
addons:
- plan: heroku-postgresql
as: DATABASE
build:
docker:
web: Dockerfile
config:
MIX_ENV: prod
SECRET_KEY_BASE: $SECRET_KEY_BASE
DATABASE_URL: $DATABASE_URL
リリースとDockerfileの設定
ここで、アプリケーションを含むプロジェクトのルートフォルダーに Dockerfile
を定義する必要があります。その際にはリリースを使うことをオススメします。リリースを使うことで、自分たちが実際に利用しているErlangとElixirの一部だけを使ってコンテナーをビルドすることができるからです。release docsにしたがってください。ガイドの最後にはDockerfileのサンプルファイルがあります。
イメージの定義を設定したら、アプリをherokuにプッシュすると、イメージのビルドとデプロイが開始されるのがわかります。
便利なHerokuコマンド
プロジェクトディレクトリで以下のコマンドを実行することで、アプリケーションのログを見ることができます。
$ heroku logs # use --tail if you want to tail them
また、端末に接続されたIExセッションを起動して、アプリの環境で実験することもできます。
$ heroku run "POOL_SIZE=2 iex -S mix"
実際には、上のEctoマイグレーションタスクのように、heroku run
コマンドを使って何でも実行できます。
$ heroku run "POOL_SIZE=2 mix ecto.migrate"
dynoへの接続
Herokuでは、データベースクエリなどのElixirコードを実行できるように、IExシェルを使ってdynoに接続する機能を提供しています。
- Procfileの
web
プロセスを修正して、名前付きノードを実行するようにしてください。web: elixir -sname server -S mix phx.server
- Herokuに再度デプロイします
-
heroku ps:exec
でdynoに接続します (同じリポジトリに複数のアプリケーションがある場合は、--app APP_NAME
または--remote REMOTE_NAME
でアプリ名またはリモート名を指定する必要があります)。 -
iex -sname console --remsh server
でiexセッションを起動する。
dynoにiexのセッションが入っていますね!
トラブルシューティング
コンパイルエラー
ときどき、アプリケーションがローカルでコンパイルされることがありますが、Heroku上ではコンパイルされません。Heroku上でのコンパイルエラーは次のようになります。
remote: == Compilation error on file lib/postgrex/connection.ex ==
remote: could not compile dependency :postgrex, "mix compile" failed. You can recompile this dependency with "mix deps.compile postgrex", update it with "mix deps.update postgrex" or clean it with "mix deps.clean postgrex"
remote: ** (CompileError) lib/postgrex/connection.ex:207: Postgrex.Connection.__struct__/0 is undefined, cannot expand struct Postgrex.Connection
remote: (elixir) src/elixir_map.erl:58: :elixir_map.translate_struct/4
remote: (stdlib) lists.erl:1353: :lists.mapfoldl/3
remote: (stdlib) lists.erl:1354: :lists.mapfoldl/3
remote:
remote:
remote: ! Push rejected, failed to compile elixir app
remote:
remote: Verifying deploy...
remote:
remote: ! Push rejected to mysterious-meadow-6277.
remote:
To https://git.heroku.com/mysterious-meadow-6277.git
これは、適切に再コンパイルされない古い依存関係に関係しています。Herokuはデプロイのたびにすべての依存関係を再コンパイルするように強制できます。その方法は、アプリケーションのルートに elixir_buildpack.config
という新しいファイルを追加することです。このファイルには以下の行が含まれていなければなりません。
always_rebuild=true
このファイルをリポジトリにコミットして、再度Herokuにプッシュしてみてください。
コネクションタイムアウトエラー
heroku run
を実行している間、常にコネクションのタイムアウトが発生する場合は、インターネットプロバイダーがポート番号5000をブロックしている可能性があります。
heroku run "POOL_SIZE=2 mix myapp.task"
Running POOL_SIZE=2 mix myapp.task on mysterious-meadow-6277... !
ETIMEDOUT: connect ETIMEDOUT 50.19.103.36:5000
コマンドを実行する際に detached
オプションを追加することで、この問題を解決できます。
heroku run:detached "POOL_SIZE=2 mix ecto.migrate"
Running POOL_SIZE=2 mix ecto.migrate on mysterious-meadow-6277... done, run.8089 (Free)