このチャプターの目次
いかがでしたか?
オブジェクト指向CSS(OOCSS)は、使いこなせるようになると、個人開発でもチーム開発でも、非常にスムーズに開発とメンテナンスを行うことができます。
もちろん、エンジニアによっては
「CSSのセレクタが増える」
「HTMLのclass属性が増える」
などの意見を持つ人もいますが、CSSの設計方法には、オブジェクト指向CSS(OOCSS)だけではなく、BEMやSMACSSといった方法もあり、それぞれのメリットとデメリットを比較し、開発環境などに応じて、適切なCSS設計方法を選択するのが、良いとされています。
本書では、オブジェクト指向CSS(OOCSS)の内容にフォーカスした内容なので、BEMやSMACSSには詳しくは触れませんが、用語としてはオブジェクト指向CSS(OOCSS)と一緒によく見かけるものになりますので、知っておくと便利です。
オブジェクト指向という考え方は、CSSだけではなく、様々な言語にも適用されていますので、
- 再利用性の高さ
- メンテナンス性の高さ
この2つのメリットを、オブジェクト指向CSS(OOCSS)や、そのほかのCSS設計方法では、特に重要視していると知っておくと良いでしょう。
そして、上記2つの重要なメリットを実現するために、
- コンポーネントの考え方
- コンテナーとコンテンツの分離
- 構造とスキンの分離
これら3つを意識すると、オブジェクト指向CSS(OOCSS)に沿ったCSS設計を書くことができるということも、覚えておきましょう。