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「つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門」の読書感想

2024/04/29に公開

「つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門」を読みつつ手を動かしたので、その感想です。

本書概要

タイトル

つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門

著者

監修

ページ数

  • 550ページ(Kindle)
  • 368ページ(物理本)
    私はKindleで購入しました。

本書構成

  1. つくってみようKubernetes
  2. アプリケーションを壊して学ぶKubernetes
  3. 壊れても動くKubernetes

購入のきっかけ

4月に入ってからXに本書の話題がよく流れてきて、「面白そうなKubernetesの本が発売されそうだな〜」と気になってきました。
発売後、すぐにゴールデンウィークだったこともあり、「これはGWに読んで勉強しろってことかな」と思って購入。
ちなみに「おとうふくん」は、Boothでよく見かけていたので、何となく認識していました。
Booth

前提

  • コンテナオーケストレーションはAmazon ECSの構築を実務で経験。
  • コンテナを使った開発環境やCI/CD構築などインフラ周りを諸々と担当。
  • Kubernetesは本を読んだりMinikubeで練習したことがあるレベル。

読んでほしい読者層

  • これからKubernetesを勉強するエンジニア。
  • Kubernetesの本を一通り読んでみたけど、何となくの理解で止まっているエンジニア。
  • Kubernetesの入門レベルから少しレベルを上げたいエンジニア。

感想

実務でKubernetesを使ったことがないエンジニア視点で、もし間違った認識を書いてしまったら申し訳ありません。

まず読みながら思ったのが、「Kubernetesのこんな本が欲しかったんだよ〜」というところです。
内容のレベル感は入門レベルの書籍と専門レベルの書籍の中間で、ただの中間でなくハンズオンを通して入門レベルから一段レベルを上げてくれるハブ的存在だと思いました。このレベル感にあたる書籍はないなぁと思ったので、上記の感想が出てきました。

次に本書の構成は、機能ベースではなく実現したいことをベースに進んでいるので、チャプターの目的や目標がブレずに読み進めることができるのが良いです。
例えば、「スケールさせたい」「ヘルスチェックはどうすれば?」「環境別のデプロイ方法は?」「モニタリングの仕方は?」をすぐに知りたければ、本書を読むことオススメします。

それから、「壊す」ものというか「壊れている」ものを準備してくれていて、「エラーの原因はここ」と分かりやすく提示されています。分かりやすさのオブラートの中に、「エラーの原因は定義の仕方が間違っていることがほとんどだから、タイポとかしていないか、ちゃんと定義を見ろよ〜」と真っ当な指摘が見え隠れしていた気がしました、、、私だけでしょうか。
何かあったら書いてある定義を疑ってみようと。

最後に、簡単すぎず難しすぎず徐々にレベアップできるページ構成は「さすが」だなと思いました。特に「ReplicaSet」と「Deployment」の提示の仕方や順番は感動しましたね。大体、この概念でつまずきそうになるのですが、本書では上手く提示していたように見えました。
もしかして、つまずくのは私だけかも知れませんが、、、その後のアーキテクチャを提示するタイミングもバッチリすぎて、神がかっていました。

締め

つらつらとネタバレしないように感想を書いてみました。
本書を読んでハンズオンをしたおかげで、少しレベルが上がった気がしましたね〜またKubernetesの本を読んでみようと言う気になっています。

つたない感想ですが、「つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門」を読むキッカケになれば嬉しいです。
ぜひ読んでみてください。

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