GithubのIssueをエクスポート、Miroにインポートしてタスク整理を行うための手順
この記事の3行まとめ
- この記事はGithubのレポジトリからIssueをエクスポートして、Miroにインポートしてタスクを整理するまでの手順書です。
- 実際に私がチームで実施したタスク整理の手順です。
- わかりやすかった!やって良かった!などの声もいただけたので、タスク整理に困っている人は是非お試しください。
想定読者
- チーム開発を行っていて、GithubのIssueを使ってタスク管理を行っている人
- Issueがたくさん溜まっていて、一回整理したいなと思っている人
利用するツール
- Github
- gh CLI
- Miro
- Google sheet
できること
- この方法でタスク整理を実施することで、メンバー内でタスクの優先度について認識を合わせることができます。
- 溜まっているIssueを整理することで、ノイズを減らせます。(一回やってみると、Closeできるタスク/やらなくて良くなったタスクが結構あった)
実施手順
1. GithubのレポジトリからIssueをエクスポートする
まずは、Miroに取り込むためにGithubからCSV形式でIssueをエクスポートします。Issueのエクスポートを行うためには gh CLI を利用します。
gh CLIってなに?といった方や環境構築が必要な方は、こちらの記事が参考になると思います。
この手順では、gh CLIの環境構築については参考情報の共有のみに留めて置き、本題であるIssueのエクスポートを行いたいと思います。
今回は、例題として公開レポジトリである zenn-community を例に試してみたいと思います。
①. 対象のレポジトリをClone
任意のディレクトリで、以下を実行してレポジトリをローカルにCloneしてください。
gh repo clone オーナー/レポジトリ名
今回は、例としてzenn-communityを利用するので、以下のコマンドになります。
gh repo clone zenn-dev/zenn-community
②. Issueを出力
続いて、ローカルにcloneしたレポジトリからIssueをCSVに出力します。
gh issue list -L 10000 -s all > filename.csv
上記のコマンドを実行すると全てのステータス(Close済を含む)のIssueが1万件まで出力されます。
-L 10000 がIssueの上限件数です(デフォルトは30件)。 -sは出力対象のIssueのステータスです(デフォルトはopenのみのため、open issueのみを出力したい場合は不要)。
その他フラグの詳細な解説をみたい方はこちらまで。
今回の例では、まだopen状態のissueのみを対象とし、zenn_community_issue.csvのファイル名で保存したいため、以下が実行コマンドになります。
gh issue list -L 10000 > zenn_community_issues.csv
これで、issueのエクスポートは完了です。出力ファイルは以下のレイアウトになります。
2. IDとIssueのタイトルが分かるように整形する
この手順の目的はMiroに取り込んだ際に、issueのIDとタイトルが確認できるように列の記載内容を結合することが目的です。
そのため、ID情報の確認が不要な場合はこの手順をSkipしてください。
出力したファイルのG列の1行目に、
=A1 & " | "&C1
上記のように入力すると、ID | Issue名 が入力されます。これをファイル末尾までオートフィルした後にローカルにダウンロードしてください。
👇のような列が作成されるので、これで整形は完了です。
3. Miroにインポートする
Miroへのインポートは非常に簡単です。
対象となる行の複数データをクリップボードに保存すると、イイ感じにポストイット形式で取り込んでくれます。
まず、ファイルを開いてクリップボードにコピーします(Macの場合 cmd + c)
続いて、Miroの任意のボードを開きペーストします。(Macの場合 cmd + v)
そうすると、以下のようにイイ感じにインポートしてくれます。
一点、留意していただきたいのは👆のポップアップで記載があるように一度に取り込める文字数に制限があります。
一度で取り込めない場合はコピーする行数を減らして2~3回に分けてコピペすれば問題ありません。
以上でインポートは完了です。
4. おまけ: どうやって整理する?
ここに関しては、チームによって好みが分かれる点だと思いますが参考までに。
以下のような表を作りポストイットのマッピングを行いました。
まず、作成したポストイット集からチームメンバーが、各自で👆の表にポストイットの貼り付けを行うための時間を5分ほど取りました。
その後、各セグメントを全員で確認する形で実施しました(セグメントの例:緊急度 中 x 重要度 中)。
実施する人によってポストイットの色分けを行った方が、後々確認が楽なのでおススメです。
※この画像はサンプルで作成しましたが、実際はもっと数が多くセグメントにもバラつきがありました。
貼り付け作業の完了後にメンバー間で情報の共有や認識を合わせながら必要に応じてセグメントの変更を行いました。
緊急度の基準は、
- 高 : 1ヵ月以内にやる
- 中 : 3ヵ月以内にやる
- 低 : それよりあと
👆のように設けました。
優先度の基準は設けずに各自の感覚値で実施しましたが、特に問題はありませんでした。
ここで決めた緊急度と優先度に応じて、GithubのIssueにラベル付け(例: 緊急度 高 x 優先度 中など)を行い、タスク整理は完了です。おつかれさまでした。
おわりに
- gh CLIは便利
- Miroのコピペは便利
- 定期的にタスクの棚卸しを行うことは、ノイズも減る + やることが分かりやすくなる のでおすすめ
ぜひ、お試しください~~
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