【自称最速】Unreal Engine5.0のリリース直後にHololens 2ビルドできるか試してみた
はじめに
2022年4月6日にUnreal Engine5.0 (以下UE5)がリリースされました。それまではプレビュー版でしたが正式版でリリースされてました。
UE5はLumen のグローバルイルミネーションなど、期待されている機能が多く、注目度が高かったかと思います。
その中でHoloLens 2開発のサポートがどうなっているのか気になって調査してみました!
ちなみに、UE4.25~4.27ではHoloLens 2での開発をサポートしています。
結論
過去の記事のUE4.26によるHoloLensビルドの手順を確認しながら、
UE5からHoloLens 2向けのビルドをすること自体はできました。
しかし
-
MixedReality-UXTools-Unrealという(UnityでいうMRTKにあたるもの)が2022年4月6日現在ではUE5対応できていない状況です
- したがって、ハンドトラッキングなどのHoloLens2の開発をスムーズに行うことは難しいです。
- 開発フローで大きな変更が一つあります
- HoloLens Pluginのチェックが不要になりました
- 2022年4月6日現在ではWindows11で、Microsoft Windows Mixed Realityプラグインが使用不可。Windows10であれば可能
MixedReality-UXTools-UnrealのUE5対応状況について
Githubを見たところ、UE5対応のissueは上がっていました。
正式リリース前の調査としてこちらのブランチが使用されていたようです。
開発自体は進んでいるものの、最終コミットが2021年11月19日。3ヶ月以上止まっているので、正式リリースとなった今、進むかどうか (もはや、検証してfixしてプルリク送ってもいいかもしれない)
UMG (UnityでいうUI)やシェーダー回りにバグがあるようです。
HoloLens プラグインのチェックが不要
より
HoloLens プラグインとそのすべての機能は Unreal Engine 5 に完全に統合されました。このため、HoloLens プラグインは不要になり、これをプロジェクトに追加することもできなくなりました。HoloLens プラグインを使用する既存のプロジェクトがある場合は、UE5 へのアップグレード後に初めてそのプロジェクトを開いた際に、このプラグインのコンフィグ データを削除するよう Unreal Engine 5.0 に促されます。
ということで、UE4.25~4.27で必要だったHoloLensプラグインのチェックは不要になります。
Microsoft Windows Mixed Realityプラグイン
HoloLensから没入感ある体験をするためには、Microsoft Windows Mixed Realityプラグインのチェックが必要です。しかし、私の家のPCのWindows11では使用不可でした (今後改善される可能性はあります) なので、今回はWindows10の別PCでビルドすることで解決しました。
UE5のEditor変更点
特に変わったところを2つ紹介。
Ctrl+Spaceで、コンテンツブラウザが立ち上がります
Package (Build)のボタン位置の変更
再生ボタンの右側にPlatformというボタンがあるので、そこからPackage作業を行います。
まとめ
待望のUE5で早速HoloLensビルドができて個人的にはテンションが高まりました。
現状ではHoloLens開発のために必要な主要プラグインがUE5に対応してないのですが、今後対応されていくと思います。また対応がされたら記事を書いていきたいと思います。
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