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語彙不足エンジニアを支える技術

2023/02/13に公開

語彙、欲しいですよね(切実)
歳を重ねるごとに「私の語彙、少なすぎ…?」と驚く回数が増えている気がします。

日本語文法の勉強を時々しているのですが、辞書を読まなくても語彙が多そうに書ける方法がありました。

カタカナの言葉は言い換えが出来ないか考えてみる

いわゆる横文字不要論ではなく、文章を書く際の技術としての話です。

カタカナの言葉には、対応する日本語が何種類もあるものがあります。

例えば「シンプル」という言葉は、パッと思いつくものだけでも

  • 簡潔
  • 簡素
  • 純粋
  • 単純
  • 単に

という言い換えが考えられます。

  • 簡潔
    短くまとまっている物事

  • 簡素
    飾りけの無い物や、最低限の作りをしている物

  • 純粋
    混じりっけの無い物事

  • 単純
    複雑ではない物事。
    自分のことに対して使うと謙遜になるものの、相手のことに対して言うと嫌みっぽくなるので注意が必要です

  • 単に
    裏の意味が無い、そのことに限った物事の前に付ける語。
    他と違い名詞としての用法がありませんが、「シンプルに」などの言い換えとして用いることが出来ます

どの言葉も大分意味が異なりますね。
なので、「シンプル」を言い換える習慣を付けるだけで、少なくとも五種類の語彙が増えることになります
(シンプルを含めると六種類)

逆に考えると「シンプル」という言葉の対応力が高いとも言えますね。

とはいえ語彙を増やすためには使い分ける習慣を付けましょう(自戒)

助詞の「が」と「の」を混ぜる

同じ助詞が連続すると、何故か語彙が少なく見えます[1]。不思議。

書いたコード中々レビューされない

書いたコード中々レビューされない

夏は、昼長く夜短い季節だ

夏は、昼長く夜短い季節だ

語彙としては「の」が増えただけですが、ちょっとだけ知的な文章になっている気がします。

助詞の「が」と「の」には色々な用法がありますが、

名詞+が+動詞+名詞

名詞+の+動詞+名詞

と書ける場合、どちらを用いても良いという決まりがあります。

私が書いたコード

私の書いたコード

以上、助詞の連続を避ける技術は沢山あり今も勉強中ですが、「が」と「の」を使い分けるだけでも結構変わったというお話でした。

おわりに

実際のところエンジニアが一番欲しいのって「分かりやすく正確な文章を書く技術」ですよね。欲しい。

脚注
  1. 文章を書く達人にもなると、あえて助詞を連続させる人もいます。奥が深い。 ↩︎

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