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循環構造:原因と結果がグルグル回っていることに気づこう
1. 「悪循環」にハマった経験、ありませんか?
「寝不足で集中できない → 作業が終わらない → 寝るのが遅くなる」
こんなループに心当たりはありませんか?
あるいは、「やる気が出る → 成果が出る → さらにやる気が出る」といった良いサイクルもあるかもしれません。
こうした“ぐるぐる回る仕組み”のことを、循環構造と呼びます。
2. 循環構造って何?
一言でいえば、「結果が新たな原因になるループ」のこと。
物事が一方向に進むのではなく、ぐるっと戻ってまた自分に跳ね返ってくる。
これがあるからこそ、良い方向にも悪い方向にも“加速”したり、“安定化”したりします。
3. ふたつのパターン
(1)加速するループ(グルグル強くなる)
- SNSでの投稿がバズる
→ たくさんの人が見にくる
→ さらに拡散される
→ またバズる
いわゆる「いい流れがどんどん続く」状態です。もちろん、悪い方にも加速します。
- 不安になる
→ さらに考えすぎる
→ 夜眠れない
→ 体調が悪くなる
→ ますます不安になる
いわゆる悪循環。放っておくとどんどん深みにハマります。
(2)安定させるループ(ブレーキがかかる)
- お腹が空く
→ 食べる
→ 満腹になる
→ 食べるのをやめる
このように、「ある程度で止まるような仕組み」もループです。自然の中や私たちの身体の中にもたくさんあります。
4. どう使えるの?
この考え方を知っていると、
- なぜうまくいかないのか?
- どうすれば悪い流れを断ち切れるか?
- いい流れを育てるには何が必要か?
といった視点が持てるようになります。
たとえば「自信がない → 行動できない → 経験が積めない → ますます自信がなくなる」というループに気づけたら、小さな成功体験を先に用意することで断ち切れるかもしれません。
5. 今日からできること
- 「この出来事、何かの結果じゃないか?」と考えてみる
- その結果が、自分の次の行動にどう影響しているかを見てみる
- ぐるぐる回っている仕組みがあると気づいたら、途中で“止める”か“強める”工夫を考える
6. おわりに
世界は一直線には動きません。
「結果が原因に戻る」という見えにくいループを意識することで、
いまの状況をより深く理解したり、意図的に変えていくことができます。
良い流れは育て、悪い流れは断ち切る。
その第一歩は、ループに気づくことから始まります。
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