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ストック&フロー思考:溜まっているものと流れているものを見る力
1. 「流れ」と「溜まり」を分けて考えたこと、ありますか?
時間がない、お金が足りない、疲れが取れない——
こうした悩み、実は“その時の流れ”だけ見ていても解決できません。
大事なのは「いま、どれくらい溜まっているか?」と「どれくらい出入りしているか?」をセットで見ること。
これが、ストック&フロー思考です。
2. ストック&フローって何?
簡単に言えば、
- ストック:いま持っている量、蓄積
- フロー:それが出入りする速さ、流れ
たとえば「お金」でいうと…
- ストック → 貯金残高
- フロー → 月々の収入と支出
「時間」であれば…
- ストック → 自由時間の総量
- フロー → 毎日の予定の詰まり具合
このように、どちらか片方だけを見ても、問題の全体像はつかめません。
3. どういう時に役立つの?
例1:疲れがとれない
- ストック:休息の蓄積(どれくらい回復できているか)
- フロー:日々の疲労の流入(忙しさ・ストレス)
→ 忙しさを一時的に減らしても、ストックがゼロだと回復できない。
例2:売上が伸びない
- ストック:ファン・顧客の数
- フロー:毎月の新規顧客の獲得ペース
→ 瞬間的な売上よりも、ファンの蓄積とその変化の流れに注目すべき。
4. なぜこの考え方が重要なのか?
私たちはつい“フロー”ばかりを気にしてしまいます。
「今月の数字」「今日の忙しさ」「今の感情」など、目に見えやすいものに注目してしまうからです。
でも、見えにくい“ストック”が実は未来を決めていることが多いのです。
- 信頼関係のストック
- 学習のストック
- 体力のストック
フローが安定していても、ストックがすり減っていれば、やがて崩れます。
5. 今日からできること
- 「これはストック?フロー?」と問いかけてみる
- 貯金だけでなく「信頼」や「知識」も“貯める”意識を持つ
- 目先の数字だけでなく「持続可能な流れか?」を考える
6. おわりに
流れ(フロー)を見るだけでは、物事の本質を見落としてしまいます。
“今どれくらい持っていて”“どれくらい出入りしているか”をセットで見てこそ、改善のヒントが見えてきます。
このシンプルな視点が、日々の判断に深みを与えてくれるはずです。
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