「なんとなく」を「伝わる」へ。思考の解像度を上げるAIパートナー「Prompt Morpher」開発記
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AIは、私たちの創造性をサポートする強力なツールになると期待されていました。しかし、その力を引き出すための「対話」は意外と難しく、多くの人がそのポテンシャルを活かしきれていないのが現状ではないでしょうか。この記事では、AIとの対話を「命令」から「発見」へと近づける試みとして、意図特化型プロンプト生成プロダクト「Prompt Morpher」の開発背景と、そのが目指す未来についてご紹介します。
1. AIとの対話における課題——「わかってくれない」もどかしさ
頭の中には、ぼんやりと、しかし確かなイメージがある。それなのに、AIに何度か語りかけても、出てくるのは少しずれた答え。「うまく伝わらないな…」——そんな経験が、AIとの間に見えない壁を作っているのかもしれません。この「意図の伝達ロス」が、AIの真価を引き出す上での一つの壁となっています。
2. 「Prompt Morpher」の誕生——その壁を乗り越えるために
その見えない壁を、もっとスムーズに乗り越えられないだろうか。そんな課題意識から、「Prompt Morpher」の開発は始まりました。このプロダクトの目的は、完璧なプロンプトを「作る」ことだけではありません。ユーザーの頭の中にある想いを「翻訳」し、思考を整理していくプロセスに寄り添う、良きパートナーとなることを目指しています。
3. 「Prompt Morpher」が導く対話プロセス
「Prompt Morpher」は、以下の3ステップを通じて、ユーザーの漠然とした考えを掘り下げ、具体的な形にしていきます。
① 単語からのスタート
最初から完璧な指示文を考える必要はありません。「Excel 表 わかりやすく」といったキーワードをいくつか入力するだけで、システムが意図を汲み取り、いくつかの選択肢を提案してくれます。
② 提案による意図の明確化
提示された選択肢(例:「グラフを多用した視覚的なレポート」「詳細なデータを含む網羅的な表」など)を選ぶだけで、自分の考えが少しずつクリアになっていきます。この簡単な選択を繰り返すことで、専門家が作成するようなプロンプトの骨子が自然と組み上がります。
③ 最後のピースを埋める
全体の方針が決まったら、あとはシステムが用意したフォームに詳細情報を入力するだけ。これで、AIの能力を引き出しやすい、精度の高いプロンプトが完成します。
4. ユーザーを支える「黒子」としての技術
「Prompt Morpher」は、ユーザーからは見えない「黒子」のように機能します。内部では、プロンプトエンジニアリングの知見を組み込んだ独自の「多段階推論パイプライン」が動いていますが、ユーザーはそうした複雑な仕組みを意識することなく、自分の思考と向き合うことに集中できます。
5. 「ああ、これだ」と気づく瞬間
対話を重ねるうちに、頭の中の霧が晴れていく感覚。そしてふと訪れる、「そうそう、私がやりたかったのはこれだ」という気づきの体験。「Prompt Morpher」がもたらすのは、単なる作業効率化だけではありません。思考の解像度を上げ、自分でも気づかなかった本心に光を当てる、そんな時間を提供します。
6. 私たちが目指す「人間中心」の未来
私たちが届けたいのは、プロンプトという「命令文」そのものではなく、AIとの対話を通じて「自分の想い」を再発見していく体験です。技術は、そのプロセスを静かに支える存在でいい。主役は、あくまで「想い」を持った人間です。
誰もがAIを頼れるパートナーとして、自らの可能性を広げていける。私たちは、そんな「人間中心」で、温かい未来を目指しています。
チームメンバー開発感想
今回、私は主にデザインとフロントエンド周りでかかわりました。このような貴重な機会をいただき、課題を解決することができました。(チームメンバーうみせ)
開発全般を関わりました。
普段あまり使わない技術スタックだったので良い刺激になりました。
実用的なプロダクトがつくれたと、なかなか手応えがあったので、自分でも使っていきたいと感じました。(チームメンバーエクスヴェリア)
謝辞
最後に、本プロダクトの開発にご協力いただいた皆様、そして、共に課題を乗り越えてきたチームメンバーに心より感謝申し上げます。
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