地方リモートエンジニア歴3年、やってよかった7つのこと
この記事は、3-shake Advent Calendar 2025の11日目の記事です。
おぼろげながら浮かんできたんです。7という数字が。
朝のラジオ体操
私が住んでいる長野県の松本市は、晴天率が全国的に見ても高く、一年を通して晴れていることが多いです。ある朝、「こんな爽やかな朝、何かせねば」と思って始めたのがラジオ体操でした。
第一だけなら約3分ほど。ほどよい負荷で爽やかな朝を迎えることができます。旅行先でも必ずやります。
漫然とやるのではなく、お手本動画のように綺麗なフォームを意識することが重要です。肩周り・腰回りをブンブン回すので、デスクワークで姿勢が歪みがちなあなた、特に効果が実感できるでしょう。
ウォーミングアップとしてもかなり優れており、クライミングなどの運動の前には必ずやるようにしてます。
ラジオ体操はいいですぞ。
坊主
2024年の秋、ふと思い立って坊主にして以降、1年ほど坊主生活です。
かぶりものをして運動することが多く、薄毛家系の末裔である自分にとっては、髪の毛について考えている・悩んでいる・意識している時間というのはかなり多かったらしく、坊主にしてからは髪の毛に使う脳のリソースがほぼ0になりました。大変快適です。カテゴリとしては、スティーブ・ジョブズのシャツの「決断回数削減」系ハックですね。
最初のうちは知人・同僚にびっくりされますが、そのうち慣れてくれます。頭に使うコストはほぼ0になり、清潔感が気になることもほぼなくなりました。特に夏の東京出張は快適です。
坊主であるが故に、必然的に「スキンケアをしっかりしなければ」「体格を維持しなければ」という気持ちも高まり、フィジカルの全体的な底上げにも繋がっています。
やるまでのハードルは相当に高いですが、やってみればなかなか上位に来るライフハックです。
ものづくり(DIY・畑)
10年以上この仕事をしていると、自分のやっていることが「ものづくり」なのかどうか、よく分からなくなってくることがあります。実際、ものを作っていない時間の方が長いかもしれません。
そんな折に、去年からDIYと畑を始めました。
同じ松本市の移住者同士で畑を借りて、そのうちの1区画に今年は芋やアスパラを植えました。DIYについては、持ち家はまだ無いので、知り合いがお店をやる際の内装工事の手伝いをたまにしています。電動ドライバーだけではなく、丸ノコや小型建機など、専門の仕事でしか触らないようなものを触る機会も意外と身近にあったりします。
デジタルなものづくりとフィジカルなものづくりは、どうやら使われる脳の領域や効果が違うようで、自分の作ったものをキャンプに持ち込んで友人に食べてもらう瞬間や、作ったものが建物の一部になる様子など、本業であるデジタルの仕事で得られるものとはまた違った形の「手触り感」がそこにはあります。
加えて、地方都市はやはりこういう手仕事の経験有無が「コミュニティからの"認められた感"」に効いてきます。地方移住リモートワーク組の方には特におすすめです。
プランター栽培や小さな家具など規模も様々なので、都市圏在住の方もぜひ。
電子工作なんかもいいですね。
自然遊び
長野に移住した3年前から、クライミング、登山、バックカントリースキーなどの山のアクティビティを、大きな怪我もたまに挟みつつ、継続的にやっています。もともと移住したのも、山きっかけでした。
そこそこ危険を伴う遊びなので、正直褒められたものではありませんが、やっていてよかったと思う理由は2つあります。
体力
何をするにしても1日ずっと山の中にいて、行動時間の長さや運動強度は様々ですが、スカイツリー2-3本ほどの高低差を歩きながら、長い時は暗くなるまで合計10時間ほど行動。こんなことを1年中、月2-3回のペースでやっているとそれなりに体力はついてきて、季節の変わり目で周りが具合悪そうにしている時も、一日会議が続いている時も、それなりに元気でいることができます。
体力があれば、一日の限られた時間でより多く行動でき、金曜日まで働いても土曜日も朝から活動でき、風邪をひく頻度も減ります。
少し前に「いいヤツでいろ」話が話題になりましたが、体力があれば基本的には「いいヤツ」でいられます。体力さえあれば機嫌良くいられるし、機嫌が悪いのは大抵体力が尽きている時か具合が悪い時か前日飲みすぎた時です。体力こそ基本。体力が全てを解決します。お酒もほどほどに。
メンタル
私は、人よりも少しだけ、いわゆる「落ち着きのなさ」が強めに出ており、今でも毎年帰省するたびに「幼少期の落ち着きのなさ」ネタをいまだに擦られます。大人になってからも現在進行形で苦労していることもあります。よく気が散るとか・・・。
ただ、山遊び、特に「クライミングやスキーなどのエクストリーム系スポーツ」を始めてからは、衝動的な行動や発言、頭の中が常に忙しいといった体質はかなり改善しました(ちなみに、個人的観測範囲では、こういうスポーツをやってる人はとにかく動き回っていたい、という人がとても多いです)。
また、「確率は低いが、下手をしたら無事では済まない」という状況下での、メンタルコントロール、不確実性の処理、リスクマネジメント、仲間との情報共有・協調などの要素に向き合わざるを得ないので、ソフトスキル向上にも効果的です。
もちろん、危険なものでなくとも、身体的・精神的な効果はあるようで、要は運動は大事ということですね。
グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか

ご近所付き合い
移住してから3年間、ほぼ毎週~隔週のペースで、自分の住んでいる街に出るようにしています(ここでいう「ご近所」は、自分の住まいの数軒隣とかのご近所ではなく、街全体のことを指しています)。
3年もいろんなお店で飲んだり食べたりしていると、ありがたいことに知り合いも増えて、週末にいくつかの候補のお店からどこかを選んで行くと、だいたい誰かがいて、最近のイベントとか、新しくできたお店の話とか、そういう話をしながら飲んで食べて、一週間を終えます。
私が住んでいる街の知り合いの中には、私と一緒に仕事をしたことがあって、仕事中の私の姿を知っている人はいません。誰もClaude Codeなんか知りません。
そういうコミュニティにいると、自分の仕事や自分の状況を、少しだけ離れたところから眺める時間が生まれて、自分の仕事の考えごとや方向性に思わぬヒントをもたらしてくれることがあります。
そうして得たものを東京に持っていき、東京にしかないものがあれば持って帰ってくる。住んでいる地域と、今所属している自分の会社、両方に何かを還元できればいいですね。
何より、リモートワーカーにとって生のコミュニケーション機会の確保は死活問題。人との会話の時間は非常に貴重です。移住してからはや3年、この「ご近所のみなさん」なしでは、とうに心が折れていたことでしょう。

フィラー削減
言語におけるフィラー(filler)とは、話し手の躊躇や思考の停止の隙間を埋めるための「えーと」「ちょっと」「まぁ」のような間投詞のことです。
コロナ禍でリモートワーク主体になって以降、相手の身体的なリアクションが見えにくいリモート会議のような場において、私はどうしてもフィラーが増えてしまう傾向にありました。特に、「ちょっと」「まぁ」が多かったです。
フィラー、発している側としては変な間が埋まっている気がしてしまいますが、実際は無駄に文字数だけを消費して、聴いている側には要点が伝わりにくくなってしまうばかりか、自信がなさそうに映ってしまったりする原因になることもあるという側面も。
そんなある時、「仕事以外の、たとえば飲み屋でゆるっと雑談をしている時って、そんなにたくさん単語を発していないな」とふと思ったことをきっかけに、仕事上のコミュニケーションは特に意識的に使う単語の数を減らすように意識しています。
例えば、会議の中で「次の言葉が出てこなさそうだな」と感じたら、フィラーでつなぐのではなく、思い切って黙って、単語をじっくり頭の中で探します。やってみるとわかるのですが、実際に起こる沈黙は、おおむね許容範囲の長さに収まります。
仕事で会話をしていると、特にITは扱っている情報のコンテキストが日常的に巨大であるが故に、可能な限りたくさんの情報を(多少フィラーが混じっても)発することがプラスであるかのような気になってしまうこともありますが、「みんなが共有しているコンテキストを前提に、その場に必要な情報を必要な分だけ乗せる」ことが重要であって、実際に交換するべき情報量は思っているよりも少なくて良かったりもします。
これをやるようになってから、リモートワークの会議などの音声コミュニケーションにおける「伝わってないかも?」というストレスが以前よりも減りました。
実際伝わっているかどうかの問題というよりは、「伝わっているかどうかが不安だから無意識に増やしていた発語を意図的に減らしたことで、コミュニケーションの結果から得られるフィードバックループを、より素直に受け入れられるようになった」という方が正しいかもしれません。
転職
移住して1年経ったころ、スリーシェイクに転職しました。この年末で2年半ほど経ちます。
入社した頃は周囲の技術力に圧倒され、「試用期間でクビにされる」と本気で焦っていた私ですが、周りに助けてもらい続けて今日まで生きています。いつもありがとうございます。
SRE・クラウドの領域でクライアントワークをやっている会社ですが、優秀な仲間と仕事に恵まれて、刺激いっぱいの毎日です。
私は東京からは決して近くない場所に住んでいますが、東京に行ってクライアントや同僚と会う機会も月1-2回ほどもらえており、とてもありがたいです(ちなみに、現在Sreake事業部には80名以上のメンバーがいますが、私のように一都三県以外に住んでいるメンバーは東北から九州まで計10名以上います)。
「SREの技術・クラウド領域の技術を軸にしたクライアントワークに興味がある!」というどこかのあなた、チラッとでいいので弊社採用サイトも是非!

オフィスからの夕景。
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