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自己満足でしかない教育慈善事業(kinova)から手を引いた

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エンジニア仲間と始めた慈善事業

前身は「高校生にプログラミングを通じて居場所を作る」みたいなコンセプトのNPO法人で、ボランティアとして知り合ったエンジニア7人で始めた事業です。
昨年10月に合同会社として始動しました。
しかし、実態としてやっていることは会議ばかりで、顧客と関係を築くための行動をほとんどしておらず、収入の目処が立っていないので、この先たぶん崩壊すると思います。
私が手を引く理由は、この投稿で出てくる無能な人間が、あまりにも失礼なメッセージを送ってきたことです。
わざわざ気分を害してまで無能に付き合う必要はありませんし、もっと実りの多い事業に誘われてているので、そっちに軸足を置こうとしています。

どんな事業か

貧困に苦しむ若者のために、教育を施すという慈善事業です。
(慈善事業といっても、単に報酬が出ないという意味で結果的に非営利になっているという意味です。)

偏見と上から目線

この事業を始めた時、ターゲットとして「貧困に苦しむ若者」を議論していたのですが、片親家庭は貧乏だ、飲食店は低収入だという、ものすごい上から目線が、当初から私にとっては違和感でした。

もしかしたらそれは事実かもしれません。でもそれは片親家庭や飲食店勤務の人を見て、その人たちが「教育を受けたいけど、お金と時間がないから」という声を直接聞いてから言うべきだと思うのです。

確かにIT企業勤めで高収入の人はいますが、それはITに限らずどこの業界もそうです。そして、初心者が3ヶ月間プログラミングを学んで入ったIT企業で高収入になるわけがありません。
飲食店勤務だと貧しくてかわいそう(これも相当失礼な決めつけですが)で、IT企業に就職したら貧困から抜け出せるなんて、IT企業がそんなに偉いんか、と非IT企業に勤める私は思います。

まるで「IT企業に勤めている俺の人生が、正解の人生だ。飲食店に勤めてるやつらは貧乏生活から抜け出したがっているに違いないから、優しい俺様が手助けしてやろう」という酷く高慢な考えが見えていました。

まあ、たとえ高慢な考えや不純な動機でも、結果的にそれで幸せになる人が出てこれば良いです(やらない善よりやる偽善というやつです)
でも、この後で言いますが、結局やっていることは会議ばかりで肝心の「生徒を呼んで教育する」という部分が一向に進んでいません。やらない独善は本当に何の価値もないです。

そもそも破綻している経営ストーリー

日本のIT企業は未経験でも入れる。IT企業を知らない私にとっては、野球したこともないのにプロ野球に入れるんか?みたいな違和感はありますが、それの良し悪しについて話すのは本題を外れるのでいったん置いときます。

ただ、それが現実なら、プログラミングスクールとか通わずにさっさと就職しますよね。だって企業に入ったら給料もらいながら勉強させてもらえますから。

百歩譲って、IT企業を受けるにはITスキルが少しは必要で、母子家庭や障害者がスクールや教科書代を出すお金がないと仮定しましょう。でももしそうだとしたら、普通は就労センターに行きますよね。

わざわざ非営利に行くとは思えない。

実際、娘のいる年配の人に聞いたら、そんな素性の知らない人たちが変に安い価格でやっているようなところ、気持ち悪いし絶対に行かさないと言っていました。

そして、事業計画で考えたペルソナやIT企業に就職するまでのストーリーについて聞いたところ、「なんか売れない作家が考えた安っぽい小説みたいだね」と言われました。

教科書で聞き齧ったマーケティング理論を都合よく解釈して作ったペルソナやストーリーなんてそんなものです。だから私は、教科書読んでばかりいる頭でっかちにならず、現実を見ろと言います。

会議ばかりで、「人」を見ようとしない

事業を始めるにあたって、4Pや3Cの視点から物事を考え、目的を定めることは大事です。しかし、仮説はあくまで仮説であり、そんなものを会議でいくら議論したって意味がありません。

百聞は一見に如かず。100時間会議するよりも、1時間ユーザーの話を聞いた方が余程価値のある情報を得られます。

そして、エンジニアには「交流会」なるイベントが毎週のように開催されていますので、初心者と接するのは難しいことではないです。

交流会イベントなんてほぼ無料ですから、さっさと参加したらいいですし、自分たちでイベントやるのもconpass等に無料で投稿できるんですから、さっさとやれば良いのです。

イベント参加もせず、「イベントをする人はどういう目的でやっているのだろう」と会議で議論していました。まるで検討に検討を重ねて検討を加速する(そして結局やらない)某総理大臣と同じです。
私も途中までは自分が参加する交流会を誘っていましたが、「あ、この人は弱者の手助けをしたいのではなくて、会議をしたいんだな」と感じ、交流会には一人で参加することにしました。(そして参加した先で、もっと行動力のある人たちと知り合い、今は活動の軸をそちらに移しています)

繰り返しになりますが、実際の「人」を見ずして、マーケティングの教科書で聞き齧ったゴタクや教育理論を並び立てたり、それをいくら会議で議論しても無駄です。

東京の政治家が、地方創生について霞ヶ関の会議室内で議論しているのと同じくらい無駄です。

と、ここまで書いて気付いたのですが、総理大臣や東京の政治家さんたちは、一応は東大や慶應みたいな大学を卒業したエリートと言われる人たちです。

今回の事業においても、このような事態になった原因の8割くらいは1人の「大企業勤めの人」でした。

おそらく学校の勉強はできて本質的には頭は悪くない人たちが無能であるという意味では「東京の政治家」も「大企業の社員」にも共通した点があるかもしれません

※ 一応言っておきますが、私は旧帝大を出て本職では大手企業に勤めています。また教科書の知識なんて・・・と言っていますが、中小企業診断士試験を一発合格するくらいの実績はありますので、単なる嫉みではないことはご留意ください。

慈善事業は劣等感の裏返し

彼の言動について相談している時に受けた意見で、なるほどな〜と思ったことです。

そもそも、なぜ彼が慈善事業をやろうと言い出したのでしょうか。

普通に仕事をやっている人なら、わざわざ慈善事業をする必要性もないです。

別に「慈善」なんて銘打たなくても、普通に仕事をして対価としてお金をもらうというのは至極健全な経済活動であり、十分に社会貢献しています。

それをわざわざ、慈善事業なんてものを始めた動機について考えてみました。

彼は大企業に勤めていますが、あまり仕事がなくヒマだと言っていました。
事業を始めたり、教育デザインをシコシコ考えているという一定の働きはあるのですが、これって組織にとって一番有害な「無能な働き者」です。それゆえ、仕事を与えられず劣等感が蓄積しているのではないでしょうか。

その劣等感が、「かわいそうな人に施しをして気持ちよくなろう」という慈善事業を始める原動力になったのかと思います。

大企業で相手にされていないから、企業ごっこをやりたい?

彼の言動にはプライドが高くて劣等感を異常に感じているゆえと思われる行動がありました

  • 稟議ルールを提案

ひと月800円ほどしかかからないようなサービスを契約するために、承認有無などの稟議書をつけようみたいな提案してきました。

いくら資本金が少ないとはいえ、千円にも満たない金額の買い物に承認を取るなんて無駄としか思えません。議論するのもバカバカしくて、「勝手にやったらええがな」とスルーしました。

稟議のような大企業のルールを提案するのも、「大企業のルールを徹底させる俺カッコイイ」という気持ちが根底にあるのかもしれません。

  • 名刺に肩書きを入れたがる

私にはわからない感覚なんですが、肩書きとか学歴に異常にこだわる人っているんですよね。名刺を作る時も、彼から肩書き何にしましょう?と連絡が来た時、私含め何人かが「なんでもいいです」と言ったら、なんか怒ってました。今になって思えば、プライドが高くて劣等感があるから、肩書きにこだわるのかもしれません

  • 分析理論を唱えたがる

教育デザインについてあれこれ考えているのも、なんか統計とって分析したらデータサイエンティストみたいでカッコイイという自己満足から来ていますね。生徒も来ていないのに、そんなこと考えても無駄です。
本で聞き齧った横文字を並び立てたり、ご大層なプレゼン資料を作ったりしているのですが、現実味がなく上滑りしている感がすごかったです。

個人で事業やるときに「顧客」について

商売は顧客あってこそです。
別に斬新な考えではなく、至極当たり前なことです。

顧客との強いつながりを持つ

マーケティングの本とか呼んだら、やれホームページだSNSだという記事を見かけます。でも、そんな方法をとるのは、ある程度金銭的に余裕のある規模の企業です。

個人や小規模事業者がそれと同じことをしたところで、CMの本数や広告媒体の多さで力負けしてしまうので、勝てるわけがないです。

個人や小規模事業者が取るべき方法は、地域や個人との関係を強めることです。これをカスタマーリレーションシップと言ったりしますが、まあそんな横文字使わなくても感覚的にわかるでしょう。

CMやSNSも、結局は見込み客や顧客との関係性を築くものです。そして、大企業がマス媒体を使うのは、広く浅く広告するのが彼らの最適戦略であるからです。一方で、大阪市の個人事業でやる人はわざわざ自分のサービスを日本国内に宣伝する必要はない。そんなことをするよりも、身近な人30人に直接会って面談し、強い関係性をもったほうがいいでしょう。

自分の領域内なら、絶対に案件を獲得する。
それが個人や小規模事業の最適戦略です。

顧客単価を上げることが、満足を上げる

例えば10万円の売り上げが目標だったとしましょう。

売り上げは顧客単価 x 顧客人数ですから、例えば一人2000円で50人に教えるか、一人2万円で5人に教えるかということになります。

個人や小規模事業の人は、間違いなく後者をとったほうがいいです。

考えてみてください。例えば講師として教えるとして50人の生徒なんて一度に見れますか。「あなた」というリソースは限られていますので、50人に配分すると生徒一人あたりにかけられる時間はわずかになってしまいます。当然、そんな状態で生徒の満足度が上がるとは思えません。それだったら5人とか少人数に絞って、その代わりその人たちには全力でリソースを注ぐほうが顧客満足度が上がることは容易に想像つくでしょう。

そのほか、低い料金に惹かれて来る顧客は質が悪くなりがちとか、少人数のほうが一人一人の要望に合わせやすいなど、いくつか理由はあります。

「世の中の人」ではなく「自分がアプローチできる人」を見る

顧客というのは、関係性を築いてモノやサービスを売ってこその顧客です。
いくら世の中に絶対数が多くても、自分がその人たちと関係性を築けないなら、顧客にはなりえません。

また、ターゲット顧客を考える時に、売りたいものを都合良く買ってくれるような「妄想上の顧客」であったり、仕事も子育ても頑張る輝くワタシみたいな「自分がなりたい人物」を思い描いてしまうのも、ありがちなミスです。

顧客像を妄想して寒いストーリーを考えるより、「売る努力」をしてみましょう。そうすると自ずと、どういった人が自分の商品に関心を持ってくれるかが見えてきます。

今後について

このように、今の事業は貧しい人向けの慈善事業と言いながら、実態は大企業ごっこをやりたい人による自慰事業です。
10万円も出資した身としては惜しい気もしますが、他人の自慰に付き合わされるより損切りして自分の事業に集中したほうが良いと考えました。
ちなみに私の事業アイデアは、くだらない慈善事業ではなく、ちゃんと「実力もつけて豊かになろう」というコンセプトでいます。
といっても、本当に需要があるかについてヒアリングしている感じ、勝ち目は五分五分といったところです。

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