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英文法(23):確信の副詞

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確信の副詞:確信度を英語でどう伝える?

副詞の中でも「どのくらい確信しているか(確実さ)」を表す副詞は、文の意味を大きく左右する重要な要素です。本記事では、確信の度合いを示す副詞(Adverbs of certainty)について、その位置、意味、代表的な語彙、そして文構造との関係を詳しく解説します。


SECTION D: 確信の度合いをあらわす副詞

A. 基本構文と位置

確信を表す副詞(definitely, probably, surely など)は、通常 助動詞の直後、動詞の前 に置かれるのが基本です。

例文:

  • We will definitely make it on time.
    /wi wɪl ˈdɛfənɪtli ˈmeɪk ɪt ɒn taɪm/
    (ぼくたちは絶対時間ぴったりに着くよ)

  • We will probably make it on time.
    /wi wɪl ˈprɒbəbli ˈmeɪk ɪt ɒn taɪm/
    (おそらく間に合うと思う)

  • We will surely make it on time.
    /wi wɪl ˈʃʊəli ˈmeɪk ɪt ɒn taɪm/
    (きっと間に合うよ)

  • Perhaps we will make it on time.
    /pəˈhæps wi wɪl ˈmeɪk ɪt ɒn taɪm/
    (たぶん間に合うと思う)

B. 文頭配置によるニュアンス

副詞を文頭に置いた場合、文全体の内容に対する話し手の判断や評価を示すことが多くなります。

  • Surely, something is wrong.
    /ˈʃʊəli ˈsʌmθɪŋ ɪz rɒŋ/
    (きっと何かおかしいはずだ)

  • Perhaps we should try again.
    /pəˈhæps wi ʃʊd traɪ əˈɡɛn/
    (もう一度試してみようかな)

C. 確信の度合いを示す副詞一覧

以下の表は、確信の度合いを表す副詞を「確信度の高い順」にまとめたものです。

確信度 副詞 発音記号 意味・説明
100% definitely /ˈdɛfənɪtli/ 絶対に、間違いなく
90–95% certainly /ˈsɜːtnli/ 確かに、確実に
80–90% surely /ˈʃʊəli/ きっと、確かに(主観的)
70–80% probably /ˈprɒbəbli/ おそらく、たぶん(高い確率)
50–60% maybe /ˈmeɪbi/ たぶん(中程度の確率)
50–60% perhaps /pəˈhæps/ たぶん、おそらく(やや形式的)
~50% possibly /ˈpɒsəbli/ ひょっとすると、もしかすると(低い可能性)

SECTION E: 評価・態度をあらわす副詞

A. 文全体に対する話し手の態度

話し手の態度や評価を表す副詞(評価副詞)は文頭に置かれることが多く、文章全体を評価する役割を果たします。

例文:

  • Happily, no one was badly injured.
    /ˈhæpəli ˈnəʊ wʌn wəz ˈbædli ˈɪndʒəd/
    (幸いなことに、重傷者はいなかった)

  • Clearly, we cannot handle this situation alone.
    /ˈklɪəli wi ˈkænɒt ˈhændl ðɪs sɪtjʊˈeɪʃən əˈləʊn/
    (明らかに、私たちだけではこの状況には対処できない)

B. 評価副詞の位置と機能の違い

評価副詞の位置が文頭にあるときは文全体を、文末に置くと発言のトーンや文末強調として機能します。

  • Regretfully, we've run out of time.
    (発言者の主観評価:残念ながら時間切れ)

  • "I'm afraid we've run out of time," the speaker said regretfully.
    (発言内容の語調補足:発言自体の補足説明としての残念さ)


まとめ

確信や評価を表す副詞は、文全体や述語に対して「どれくらいの確信を持っているか」「どんな態度や感情を込めているか」を伝える重要な要素です。語順によって意味が微妙に変わることもあるため、意識して使い分けを学んでいきましょう。

  • 確信副詞:助動詞の直後が基本位置。文頭配置は全体への判断強調。
  • 評価副詞:文頭配置が一般的だが、文末に置かれると語調的ニュアンスを補足する。

これらの使い分けを身につければ、より自然で洗練された英語表現が可能になります。

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