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英文法(69):to 不定語

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修飾位置での to 不定詞の使い方

はじめに

"to + 動詞原形" は、たんに「すること」を表すものではありません。その意味は文脈や表現によって、これからの動作、意図、要求、締めのような表現に変形します。この記事では、to 不定語が「修飾」として使われる場面に着目します。


修飾位置での to 不定語

A. come / get + to 不定語

He came to appreciate his parents.

  • /hi keɪm tu əˈpriʊʃieɪt hɪz ˈpɛrənts/
  • ((他は親に感謝するようになった))

We got to know Tokyo very well.

  • /wi ɡɑt tu noʊ ˈtoʊkjoʊ ˈvɛri wɛl/
  • ((私たちは東京をよく知るようになった))

"come to" / "get to" は、変化や成長を表す「するようになる」の表現で、to 不定語の表す行為への到達を意味します。


B. 説明型の to 不定語

To see is to believe.

  • /tu siː ɪz tu bɪˈliːv/
  • ((見ることは信じること))

Our goal is to find a cure for AIDS.

  • /aʊər ɡoʊl ɪz tu faɪnd ə kjʊər fɔːr eɪdz/
  • ((私たちの目標はエイズの治療法を見つけること))

You are all to be here by 7 a.m., understood?

  • /ju ɑr ɔl tu bi hɪr baɪ ˈsɛvən eɪəm/
  • ((言われた人全員が7時ちょうどにここに来るように))

be + to 不定語 の型は「そうすべき、そうする予定」などの意図や要求を指し、「to は指し示す」の基本意味がひろがる表現です。


C. 説明型動詞 + to 不定語

The flight attendant seems to be stressed out.

  • /ðə flaɪt əˈtɛndənt siːmz tu bi strɛst aʊt/
  • ((そのフライトアテンダントはストレスで病んでるようだ))

Her prediction turned out to be right.

  • /hər prɪˈdɪkʃən tɜːrnd aʊt tu bi raɪt/
  • ((女性の予測は正しかったことが判明した))

We happened to be wearing the same dress!

  • /wi ˈhæpənd tu bi ˈwɛərɪŋ ðə seɪm drɛs/
  • ((私たちは偶然同じドレスを着ていたの))

seem, turn out, prove, happen などは、to 不定語を使って「そう見える」「そうなった」「そうなるはずだった」などを説明する型です。


おわりに

to 不定語は、たんに動詞を続けて「すること」を表すのではなく、実に多機能です。「これから」「意図」「成り行き」「元々はそうだった」、こうした意味をとらえると、もっと自由に絞りなく使えるようになります。

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