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英文法(4):命令文

2025/02/25に公開

命令文

1. 命令文とは?

命令文は、動詞の原形で文を始めることで、相手に何かを指示したり、要求したりする際に用いられます。この文の形式は、主語を省略し、述部を直接相手に伝える 形をとります。

(1) 命令文の基本的な形式と意味

  • 動詞の原形で文を開始します。
  • 相手に対する高圧的な表現であり、使用する状況を選ぶ必要があります。
  • 目上の者が目下の者へ、または親が子供に対して使用するのに適しています。
  • 家族間や親しい間柄では、直接的な命令は避けられ、 "Pass me the soy sauce, please." のように丁寧な表現が好まれます。

2. 丁寧な命令文の作成方法

命令文は基本的に強い表現ですが、以下の方法を用いることで、より丁寧で配慮のある命令文にすることができます。

(1) Please を文頭または文末に加える

  • "Please pass me the soy sauce."(醤油を取ってください)

(2) 依頼の形にする

  • "Could you lend me 5 bucks?"(5ドル貸していただけませんか?)
  • "Would you mind lending me 5 bucks?"(5ドル貸していただけませんか?)
  • "Can you show me another?"(ほかのを見せてくれますか?)

(3) 過去形を使用する

  • would/could などを使用すると、より控えめな表現になります。

(4) Won't you...? を使う

  • "Won't you lend me 5 bucks?"(5ドル貸してくださいませんか?)
    • 「お願いお願い。だめそうなのはわかってんだけど、そこを曲げてお願い」という懇願のニュアンスを持ちます。

3. 命令文のバリエーション

(1) 禁止の命令

  • "Don't speak to me like that again, OK?"(二度と私にそんな口のきき方をするな。わかったか?)
  • "You mustn't..." を用いると、さらに強い禁止を表現できます。

(2) 勧誘

  • "Let's order pizza tonight."(今晩ピザ頼もうよ)
  • 否定の勧誘: "No, let's not order pizza tonight."
  • "Let's order pizza tonight, shall we?" のように付加疑問文を使うことも可能。

4. 命令文の強さを増す方法

(1) You を加えて相手を名指しする

  • "You, keep out of this! It's none of your business."(君は口を挟むなよ! 君には関係ないんだから)

(2) 助動詞 do の強意用法を使う

  • "Do try and pay attention."(しっかりと注目するように)

(3) Never を用いる

  • "Never say never!"(ダメだって絶対言うな!)

(4) Don't you ever... の構造を使う

  • "Don't you ever raise your voice at me again!"(いいか、私に二度と声を荒げたりするんじゃないぞ!)

5. 好意的なニュアンスでの命令

命令文は、相手にとって良いことを勧める際にも使用されます。

  • "Take a look at it, man. It's awesome!"(あのビデオまだ見てないの? 見てみろよ。すげーから)
  • "This apple pie is delicious. Try it!"(このアップルパイはすごくおいしいよ。食べてみなよ!)

6. 命令文の注意点

  • 命令文は、相手に不快感を与える可能性があるため、状況を考慮して使用する必要があります。
  • 目上の人や親しくない相手には、より丁寧な表現を選ぶことが望ましいです。

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