英文法(1):英文法の基本文型:他動型・自動型・説明型
英文法の基本文型:他動型・自動型・説明型
他動型とは
他動型とは、「力が及ぶ」ことを表す基本的な文型です。英語のネイティブスピーカーは、表現したい内容をこのパターンに当てはめて文を作ります。
例えば、「彼女がジョンに平手打ちをした(She slapped John.)」場合、力(平手打ち)が対象(ジョン)に及んでいます。このような場合、ネイティブスピーカーは自動的に他動型を選択します。
他動型の構成要素
- 主語(S)
- 動詞(V)
- 目的語(O)
他動型の特徴
他動型の動詞は目的語を必要とし、動作が対象に直接及ぶことを意識されています。
他動型の動詞の例:
- ask(尋ねる)
- tell(伝える)
- visit(訪れる)
- resemble(似ている)
- mention(言及する)
- marry(結婚する)
- enter(入る)
- approach(近づく)
これらの動詞は、手短に話題を取り出す、相手をゲットする、対象の中に入っていく、対象にぶつかっていくという感触を伴っています。
自動型とは
自動型とは、他動型とは対照的に、動作が対象に直接及ばない文型です。
自動型の構成要素
- 主語(S)
- 動詞(V)
自動型の特徴
自動型の動詞は目的語を必要とせず、主語の動作や状態を表します。
例えば、
- I walk.(私は歩く) → 動作が完結し、力が及ぶ対象が存在しません。
また、自動型の動詞は相手に力を及ぼさない単なる動作として意識されるため、直接目的語をとらず、前置詞を必要とする場合があります。
他動型と自動型の比較
多くの動詞は、他動型と自動型の両方で使用され、意味が異なります。
例:
- The chair moved.(自動型:椅子が動いた)
- I moved the chair.(他動型:私が椅子を動かした)
また、walk は「歩く」という単なる動作を表すため、基本的には自動型ですが、他動型で使用すると「(犬などを)散歩させる」という意味になります。
説明型とは
説明型は、主語の状態や性質を説明する文型です。
説明型の構成要素
- 主語(S)
- 動詞(V)(be動詞または説明型の一般動詞)
- 説明語句(C)
説明型の特徴
1. be動詞を使う場合
be動詞が使われる場合、説明語句は形容詞や名詞になり、主語の状態や性質、または主語が何であるかを説明します。
例:
- You are happy.(あなたは幸せです。)
2. 一般動詞を使う場合
一般動詞が使われる場合、説明語句は主語の状態や性質を説明する形容詞になります。この場合、be動詞以外の動詞が用いられ、主語の状態や変化を表します。
例:
- Things sometimes go bad but they usually come good again.(物事は時々悪くなるが、大抵また良くなる。)
説明語句は、主語を詳しく述べるための要素であり、文のどこに配置するかが重要です。英語では、説明語句を文のどこに配置するかによって意味が変わるため、「配置のことば」と言えます。
否定文の作り方
説明型では、be動詞の後に not を置いて否定文を作ります。
説明型の例文
- I'd like my coffee black.(コーヒーはブラックでお願いします。)
- Take it easy, man!(落ち着けよ!)
- Leave me alone!(ほっといてくれ!)
まとめ
英語の文型には、他動型(SVO)、自動型(SV)、説明型(SVC) があり、それぞれ動詞の使い方や文の構成が異なります。これらの基本文型を理解することで、英語の文の組み立てが自然にできるようになります。
特に、
- 他動型は、動作が対象に直接及ぶ場合に使う。
- 自動型は、動作が対象に直接及ばない場合に使う。
- 説明型は、主語の状態や性質を説明する場合に使う。
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