英文法(15):英語の修飾ルールを完全攻略
ネイティブのように修飾する!英語の修飾ルールを完全攻略
英語の修飾表現をマスターするには、"場所" と "方向" の2つの視点が重要です。この記事では、修飾句の働きや位置、そして「限定ルール」と「説明ルール」の使い分けを、具体的な例文とともに解説します。
■ 「位置」が作る「修飾力」
ネイティブが自然に修飾しているように見える英文も、実はとてもシンプルなルールに基づいています。その鍵は、「文中での修飾の位置」。
○ Red is the in color this year.
/rɛd ɪz ðə ɪn ˈkʌlər ðɪs ˈjɪər/
この例では、in が color を修飾しています。in color は「流行の色」の意味。つまり、名詞のすぐ隣に置くことで、形容詞のように名詞を限定できます。
同様に:
- Onishi method
- Tokyo office
いずれも [名詞] + 名詞句 で、先頭の語が後ろの名詞を修飾しています。
■ 副詞句による動詞の修飾
○ Please come in.
/pliːz kʌm ɪn/
この場合、in は come を修飾して、「中に入る」の意味。副詞句(in)が 動詞のすぐ後ろに置かれることで「どこに」「どう」動くかを表現しています。
ポイント:
隣に置けば、修飾できる!
■ 修飾の方向とターゲット
英語では、修飾の向き(どこから説明するか)に応じて意味が変わります。
○ Red is the in color this year.
→ 限定ルール(in が名詞 color の前にある)
○ Miniskirts are in this year.
/ˈmɪniskɜːrts ɑːr ɪn ðɪs ˈjɪər/
→ 説明ルール(in が文末に置かれ、主語 miniskirts に説明を加える)
このように、前から限定する(名詞に対して) のか、後ろから説明する(文全体に対して) のかを意識することで、英語の修飾力は劇的に上がります。
■ 形容詞の基本とターゲット
○ Look at that big guy.
/lʊk æt ðæt bɪg ɡaɪ/
→ "big" は guy を前から限定。「どんな男?」に答える。
○ John is big.
/dʒɒn ɪz bɪg/
→ "big" は John を後ろから説明。「ジョンは大きい」
ポイント:
前に置くと限定(どんなものか)、後ろに置くと説明(どんな状態か)
■ 語句も形容語になれる
実は、普通の名詞や句も名詞の前に置けば形容詞のように使えます。
例:
- customer satisfaction(顧客満足)
- machine translation(機械翻訳)
- English-speaking countries(英語を話す国々)
- written English(書き言葉で使われる英語)
文法用語でいえば「名詞の前に置けば、なんでも形容詞化できる」というシンプルなルール。
さらに:
- customer satisfaction survey(顧客満足度調査)
のように、複数の語を重ねることで、さらに複雑な修飾も可能になります。
結論
英語の修飾は複雑に見えて、実は「どこに置くか」「どの方向からか」の2点を押さえれば驚くほどシンプルです。
- 前に置けば「限定」
- 後ろに置けば「説明」
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