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英文法(87):シンプルな文型・その他の基本構文美学

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シンプルな文型・その他の基本構文で英語の基礎を固めよう

英語を話す上で、難解な構文よりもまずは「基本的でシンプルな文型」を使いこなすことが大切です。本記事では、日常会話で頻出する簡単な構文や、感情表現につながる配置転換など、覚えておくと便利な英語表現について、例文と文法のポイントを交えて丁寧に解説していきます。
一部復習の内容を含みます。


A. 基本の語順と文型(SVO, SVC, SVOO)

英語は「語順が命」。まずは基本の3文型を押さえましょう。

1. SVO(主語+動詞+目的語)

  • I eat breakfast.
    /aɪ iːt ˈbrɛkfəst/(朝ごはんを食べます)

👉「誰が」「何をする」「何を」をはっきり述べる最も基本の型。

2. SVC(主語+動詞+補語)

  • She is kind.
    /ʃiː ɪz kaɪnd/(彼女は親切です)

👉 be動詞の文。「主語=補語」という関係に注目。

3. SVOO(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)

  • He gave me a book.
    /hiː ɡeɪv miː ə bʊk/(彼は私に本をくれました)

👉「誰に」「何を」の順番がポイント。


B. よく使う表現パターン

1. There is / There are 〜(〜がある/いる)

  • There is a cat under the table.
    /ðer ɪz ə kæt ˈʌndər ðə ˈteɪbəl/(テーブルの下に猫がいます)

👉 "there is" は存在を伝える表現。単数と複数で is / are を使い分け。

2. It takes 〜(〜かかる)

  • It takes 30 minutes to get there.
    /ɪt teɪks ˈθɜːti ˈmɪnɪts tə ɡet ðer/(そこに行くのに30分かかります)

👉 主語 it は形式主語。to以下が本当の主語。

3. Let's 〜(〜しよう)

  • Let's go shopping.
    /lets ɡoʊ ˈʃɒpɪŋ/(買い物に行こう)

👉 相手を誘うフレーズ。Let's not ~ と否定形にもできる。


C. 短縮形とリダクションの意識

日常会話では音の連結や省略(リダクション)が頻繁に起こります。

  • I'm going to /aɪm ˈɡənə/ → gonna
  • I want to /aɪ ˈwɒnt tə/ → wanna
  • Did you /dɪd juː/ → /dɪdʒu/

これらの音変化を聞き取れればリスニング力は格段にアップします!


D. 感情を伝える配置転換表現

1. 感嘆文(感情のこもった一言)

What + 名詞:

  • What a nice camera you have!
    /wʌt ə naɪs ˈkæmərə juː hæv/(なんて素敵なカメラを持ってるんだ!)

How + 形容詞/副詞:

  • How fast he runs!
    /haʊ fæst hiː rʌnz/(なんて速く走るんだろう!)

👉 文の先頭に感情の焦点を持ってくる構文。語順転換が起きるのが特徴。


E. その他の配置転換(倒置表現)

1. 強調のための倒置:

  • In class she is as quiet as a mouse, but at karaoke she is wild!
    /ɪn klæs ʃiː ɪz əz ˈkwaɪət æz ə maʊs, bət æt ˌkæriˈoʊki ʃiː ɪz waɪld/(授業中はネズミみたいに静かだけど、カラオケでは大騒ぎ!)

  • Last night, I had a big fight with my boyfriend.
    /læst naɪt aɪ hæd ə bɪɡ faɪt wɪð maɪ ˈbɔɪfrɛnd/(昨晩、彼と大げんかしちゃった)

👉 通常文末に置く語句を文頭に置くことで、印象や感情を強調できる。


おわりに

英語を話す・書くときに、基本構文と感情を伝える倒置表現を自在に使えるようになると、ぐっとネイティブらしい表現に近づきます。まずはシンプルな文型をしっかりマスターし、そこから語順の変化を楽しみながら取り入れていきましょう。

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