英文法(3): Whether/If節と遠回しの疑問文
Whether/If節と遠回しの疑問文
1. Whether/If節での展開
(1) Whether/Ifの基本
レポート文では、that節だけでなく、whether/if節 も使用できます。これは、「~かどうか」という意味を表し、選択肢を示す場合に用いられます。
(2) 使用例
-
I didn't know whether/if you had already paid the bill.
(君がもう勘定を払ったかどうか知らなかったよ) -
Clare asked me whether/if I have a key to the safe.
(クレアは僕がその金庫の鍵を持っているかどうか尋ねた) -
We haven't decided whether/if we'll go to Malaysia this summer.
(僕たちはまだ今年の夏マレーシアに行くかどうか決めていないよ)
(3) 文の構造
これらの文では、know や ask の内容をwhether/if節で「後ろから説明」しています。これは、英語の情報配置に基づいており、主要な情報を先に伝えた後、詳細を説明する形をとります。
2. 遠回しの疑問文(間接疑問文)
(1) 遠回しの疑問文とは
wh疑問文は、相手への質問が意図されているものの、直接疑問文をぶつける代わりに、ワンクッション置いて耳に優しい表現を作ることができます。
(2) 使用例
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What kind of music you like?
(どんな音楽が好きなのか教えて) -
Do you know where the nearest convenience store is?
(最寄りのコンビニがどこにあるか知っていますか?)
このような文では、wh節 を使用し、間接的な疑問を表現します。
(3) 文法的解説
Do you know where the nearest convenience store is?
- 主節: "Do you know"(あなたは知っていますか?)
-
間接疑問文: "where the nearest convenience store is"(最寄りのコンビニがどこにあるか)
- この部分は名詞節であり、主節の目的語として機能します。
(4) 直接疑問文との違い
直接疑問文:
Where is the nearest convenience store?
間接疑問文:
Do you know where the nearest convenience store is?
💡 ポイント:
- 直接疑問文では、be動詞が疑問詞の前に来る。
- 間接疑問文では、疑問詞の後に肯定文の語順(S+V)が続く。
3. 間接疑問文のルール
- 導入する動詞(Do you know, I wonder, Could you tell me など)の後に wh疑問詞(what, where, when, why, how) を置く。
- 疑問詞の後は肯定文の語順を取る(主語 + 動詞の順)。
- Yes/Noで答えられる疑問文の場合は "if" または "whether" を使う。
4. 他の間接疑問文の例
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直接疑問文:Where did he go?
→ 間接疑問文:Do you know where he went?("did" が消える) -
直接疑問文:What is she doing?
→ 間接疑問文:Can you tell me what she is doing?(倒置がなくなる) -
直接疑問文:Does he like coffee?
→ 間接疑問文:I wonder if he likes coffee.(Yes/No疑問文は "if" を使う)
5. 「I wonder」の使い方
(1) 「I wonder」の基本的な意味
"I wonder" は、「~かな?」「~だろうか?」 という疑問や考えを表す表現で、話し手が確信を持たずに何かについて推測・疑問・好奇心を持つときに使われます。
(2) 使用例
-
I wonder where she is.
(彼女はどこにいるのかな?) -
I wonder why he didn’t come.
(彼はなぜ来なかったのかな?) -
I wonder how long it will take.
(どれくらい時間がかかるのかな?)
💡 ポイント:
- 疑問詞(where, why, how など)の後は通常の肯定文の語順になる。
(3) 「I wonder if / whether」の使い方
-
I wonder if he will come.
(彼が来るかどうか考えている/気になる) -
I wonder whether she likes coffee.
(彼女がコーヒー好きかどうか気になる)
💡 "if" と "whether" の違い:
- if はカジュアルな会話でよく使う。
- whether はフォーマルな文や選択肢を示す場合に使う(例:I wonder whether to go or not.)
6. まとめ
✅ 間接疑問文では、疑問詞(where, what, how など)の後に「肯定文の語順」が続く。
✅ 「Do you know where the nearest convenience store is?」は、疑問詞が導く名詞節を目的語とする間接疑問文である。
✅ 直接疑問文(Where is the nearest convenience store?)とは異なり、be動詞は主語の後に配置される。
✅ Yes/No疑問文を間接疑問文にする場合は "if" または "whether" を使う。
✅ 「I wonder」は、疑問を表しつつも、相手に直接質問するのではなく、思考を表すための表現。
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