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英文法(3): Whether/If節と遠回しの疑問文

2025/02/24に公開

Whether/If節と遠回しの疑問文

1. Whether/If節での展開

(1) Whether/Ifの基本

レポート文では、that節だけでなく、whether/if節 も使用できます。これは、「~かどうか」という意味を表し、選択肢を示す場合に用いられます。

(2) 使用例

  • I didn't know whether/if you had already paid the bill.
    (君がもう勘定を払ったかどうか知らなかったよ)
  • Clare asked me whether/if I have a key to the safe.
    (クレアは僕がその金庫の鍵を持っているかどうか尋ねた)
  • We haven't decided whether/if we'll go to Malaysia this summer.
    (僕たちはまだ今年の夏マレーシアに行くかどうか決めていないよ)

(3) 文の構造

これらの文では、knowask の内容をwhether/if節で「後ろから説明」しています。これは、英語の情報配置に基づいており、主要な情報を先に伝えた後、詳細を説明する形をとります。

2. 遠回しの疑問文(間接疑問文)

(1) 遠回しの疑問文とは

wh疑問文は、相手への質問が意図されているものの、直接疑問文をぶつける代わりに、ワンクッション置いて耳に優しい表現を作ることができます。

(2) 使用例

  • What kind of music you like?
    (どんな音楽が好きなのか教えて)
  • Do you know where the nearest convenience store is?
    (最寄りのコンビニがどこにあるか知っていますか?)

このような文では、wh節 を使用し、間接的な疑問を表現します。

(3) 文法的解説

Do you know where the nearest convenience store is?

  • 主節: "Do you know"(あなたは知っていますか?)
  • 間接疑問文: "where the nearest convenience store is"(最寄りのコンビニがどこにあるか)
    • この部分は名詞節であり、主節の目的語として機能します。

(4) 直接疑問文との違い

直接疑問文:

Where is the nearest convenience store?

間接疑問文:

Do you know where the nearest convenience store is?

💡 ポイント:

  • 直接疑問文では、be動詞が疑問詞の前に来る。
  • 間接疑問文では、疑問詞の後に肯定文の語順(S+V)が続く。

3. 間接疑問文のルール

  1. 導入する動詞(Do you know, I wonder, Could you tell me など)の後に wh疑問詞(what, where, when, why, how) を置く。
  2. 疑問詞の後は肯定文の語順を取る(主語 + 動詞の順)。
  3. Yes/Noで答えられる疑問文の場合は "if" または "whether" を使う。

4. 他の間接疑問文の例

  • 直接疑問文:Where did he go?
    間接疑問文:Do you know where he went?("did" が消える)
  • 直接疑問文:What is she doing?
    間接疑問文:Can you tell me what she is doing?(倒置がなくなる)
  • 直接疑問文:Does he like coffee?
    間接疑問文:I wonder if he likes coffee.(Yes/No疑問文は "if" を使う)

5. 「I wonder」の使い方

(1) 「I wonder」の基本的な意味

"I wonder" は、「~かな?」「~だろうか?」 という疑問や考えを表す表現で、話し手が確信を持たずに何かについて推測・疑問・好奇心を持つときに使われます。

(2) 使用例

  • I wonder where she is.
    (彼女はどこにいるのかな?)
  • I wonder why he didn’t come.
    (彼はなぜ来なかったのかな?)
  • I wonder how long it will take.
    (どれくらい時間がかかるのかな?)

💡 ポイント:

  • 疑問詞(where, why, how など)の後は通常の肯定文の語順になる。

(3) 「I wonder if / whether」の使い方

  • I wonder if he will come.
    (彼が来るかどうか考えている/気になる)
  • I wonder whether she likes coffee.
    (彼女がコーヒー好きかどうか気になる)

💡 "if" と "whether" の違い:

  • if はカジュアルな会話でよく使う。
  • whether はフォーマルな文や選択肢を示す場合に使う(例:I wonder whether to go or not.)

6. まとめ

間接疑問文では、疑問詞(where, what, how など)の後に「肯定文の語順」が続く。
「Do you know where the nearest convenience store is?」は、疑問詞が導く名詞節を目的語とする間接疑問文である。
直接疑問文(Where is the nearest convenience store?)とは異なり、be動詞は主語の後に配置される。
Yes/No疑問文を間接疑問文にする場合は "if" または "whether" を使う。
「I wonder」は、疑問を表しつつも、相手に直接質問するのではなく、思考を表すための表現。

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