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英文法(9):限定詞の種類と使い方

2025/03/11に公開

限定詞の種類と使い方

英語の名詞には、a, other, some, any, all, every, each, no, both, either, neither などの限定詞がつくことで、対象の性質や数量、範囲を具体的に示すことができます。ここでは、それぞれの限定詞の意味や使い方について詳しく解説します。

1. a [an]

  • 特定されない単数の可算名詞の前につく。
  • a は子音で始まる単語の前、an は母音で始まる単語の前で使われる。
  • 「~というもの」という概念を表すことも可能。

例:

  • I have a book.(私は本を1冊持っている。)
  • She is an engineer.(彼女はエンジニアです。)

2. other(ほかの)

限定詞 意味・使い方
the other 二つのうちの「もう一方」 I have two pens. One is blue, the other is red.
another 「もう一つ(別の)」 Can I have another cup of coffee?
the others 特定のグループの「残りの全部」 I invited ten people. Five came, the others didn’t.
others 限定なしに「ほかのもの・人々」 Some students like sports, others prefer reading.
other than 「~以外の」 No one other than John knows the truth.

3. some(いくつかの)

  • 漠然と存在するものを指す。
  • 可算名詞にも不可算名詞にも使える。
  • some ... others ... の形で「~もあれば、~もある」という対比表現が可能。

例:

  • I need some water.(水が少し必要です。)
  • Some people like cats, others prefer dogs.(猫が好きな人もいれば、犬が好きな人もいる。)

4. any(どんな~でも / どれでも)

  • 可算名詞・不可算名詞の両方に使える。
  • 疑問文:選択肢を開く。
  • 否定文:選択肢を全否定。
  • 条件文(if節):「どんな種類・量であっても」というニュアンス。

例:

  • Do you have any questions?(何か質問はありますか?)
  • I don’t have any money.(お金はまったく持っていない。)
  • If you need any help, let me know.(何か助けが必要なら教えて。)

5. all(全部)

  • 可算名詞(複数形)にも不可算名詞にも使える。
  • 「ひっくるめて全部」というイメージ。

例:

  • All students must take the test.(すべての生徒は試験を受けなければならない。)
  • All the money is gone.(お金はすべてなくなった。)

6. every(すべての)

  • 「all」と異なり、個々の要素を意識する。
  • 後に続く名詞は常に単数形。

例:

  • Every student has a laptop.(すべての生徒がノートパソコンを持っている。)
  • Every day is a new beginning.(毎日が新しい始まりだ。)

7. each(それぞれの)

  • 個々のものに焦点を当てる。
  • 後に続く名詞は単数形が基本。

例:

  • Each hand has five fingers.(それぞれの手には5本の指がある。)
  • Each student has their own desk.(それぞれの生徒に専用の机がある。)

8. no(~ない)

  • 後に続く名詞を完全に否定する。
  • 「ゼロ」を意味する「none」との違いに注意。

例:

  • No cars are allowed on this road.(この道では車は禁止です。)
  • I have no idea.(全くわからない。)

9. both(両方)

  • 二つのものをひとまとめにする。

例:

  • Both my parents are teachers.(両親とも教師です。)

10. either(どちらか一方)

  • 二つのうちのどちらか。
  • 否定文では「どちらも~ない」の意味。

例:

  • You can sit on either side.(どちら側でも座っていいよ。)
  • I don’t like either movie.(どちらの映画も好きじゃない。)

11. neither(どちらも~ない)

  • 二つのうち、両方を否定。
  • neither A nor B で「AもBも~ない」。

例:

  • Neither answer is correct.(どちらの答えも正しくない。)
  • Neither John nor Mary was there.(ジョンもメアリーもいなかった。)

12. まとめ

a, some, any は不特定の範囲を示す。
all, every, each は全体・個別の違いに注意。
no, either, neither は否定を含む表現。
both は二つをひとまとめにするイメージ。

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