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英文法(9):限定詞の種類と使い方
限定詞の種類と使い方
英語の名詞には、a, other, some, any, all, every, each, no, both, either, neither などの限定詞がつくことで、対象の性質や数量、範囲を具体的に示すことができます。ここでは、それぞれの限定詞の意味や使い方について詳しく解説します。
1. a [an]
- 特定されない単数の可算名詞の前につく。
- a は子音で始まる単語の前、an は母音で始まる単語の前で使われる。
- 「~というもの」という概念を表すことも可能。
例:
- I have a book.(私は本を1冊持っている。)
- She is an engineer.(彼女はエンジニアです。)
2. other(ほかの)
限定詞 | 意味・使い方 | 例 |
---|---|---|
the other | 二つのうちの「もう一方」 | I have two pens. One is blue, the other is red. |
another | 「もう一つ(別の)」 | Can I have another cup of coffee? |
the others | 特定のグループの「残りの全部」 | I invited ten people. Five came, the others didn’t. |
others | 限定なしに「ほかのもの・人々」 | Some students like sports, others prefer reading. |
other than | 「~以外の」 | No one other than John knows the truth. |
3. some(いくつかの)
- 漠然と存在するものを指す。
- 可算名詞にも不可算名詞にも使える。
- some ... others ... の形で「~もあれば、~もある」という対比表現が可能。
例:
- I need some water.(水が少し必要です。)
- Some people like cats, others prefer dogs.(猫が好きな人もいれば、犬が好きな人もいる。)
4. any(どんな~でも / どれでも)
- 可算名詞・不可算名詞の両方に使える。
- 疑問文:選択肢を開く。
- 否定文:選択肢を全否定。
- 条件文(if節):「どんな種類・量であっても」というニュアンス。
例:
- Do you have any questions?(何か質問はありますか?)
- I don’t have any money.(お金はまったく持っていない。)
- If you need any help, let me know.(何か助けが必要なら教えて。)
5. all(全部)
- 可算名詞(複数形)にも不可算名詞にも使える。
- 「ひっくるめて全部」というイメージ。
例:
- All students must take the test.(すべての生徒は試験を受けなければならない。)
- All the money is gone.(お金はすべてなくなった。)
6. every(すべての)
- 「all」と異なり、個々の要素を意識する。
- 後に続く名詞は常に単数形。
例:
- Every student has a laptop.(すべての生徒がノートパソコンを持っている。)
- Every day is a new beginning.(毎日が新しい始まりだ。)
7. each(それぞれの)
- 個々のものに焦点を当てる。
- 後に続く名詞は単数形が基本。
例:
- Each hand has five fingers.(それぞれの手には5本の指がある。)
- Each student has their own desk.(それぞれの生徒に専用の机がある。)
8. no(~ない)
- 後に続く名詞を完全に否定する。
- 「ゼロ」を意味する「none」との違いに注意。
例:
- No cars are allowed on this road.(この道では車は禁止です。)
- I have no idea.(全くわからない。)
9. both(両方)
- 二つのものをひとまとめにする。
例:
- Both my parents are teachers.(両親とも教師です。)
10. either(どちらか一方)
- 二つのうちのどちらか。
- 否定文では「どちらも~ない」の意味。
例:
- You can sit on either side.(どちら側でも座っていいよ。)
- I don’t like either movie.(どちらの映画も好きじゃない。)
11. neither(どちらも~ない)
- 二つのうち、両方を否定。
- neither A nor B で「AもBも~ない」。
例:
- Neither answer is correct.(どちらの答えも正しくない。)
- Neither John nor Mary was there.(ジョンもメアリーもいなかった。)
12. まとめ
✅ a, some, any は不特定の範囲を示す。
✅ all, every, each は全体・個別の違いに注意。
✅ no, either, neither は否定を含む表現。
✅ both は二つをひとまとめにするイメージ。
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