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英文法(5):There文
There文
1. There文とは?
There文は、「〜がある・いる」という意味を表す定型文です。英語の会話や文章で、新しい話題を導入する際に使われます。
(1) There文の基本形
-
There + be動詞 + 名詞(+ 場所/時) で構成されます。
- 例: "There is a cat on the roof."(屋根の上に猫がいる)
(2) There文の意識
- 初めて話題にのぼる事物を「~がいてね」「~があってね」と話題の中に引き込む感覚で使われます。
- 例えば:
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Mommy, there is a strange-looking guy at the door.
(ママー、変な男がドアのところにいるよ) - この文は、それまでの会話に「変な男」が登場していない場合に適しています。
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Mommy, there is a strange-looking guy at the door.
2. There文とBe動詞文の違い
比較項目 | There文 | Be動詞文 |
---|---|---|
導入 | 初めて話題にのぼる事物 | すでにお互いがよく知っているものを指す表現 |
意識 | 「~がいてね」「~があってね」と話題の中に引き込む | 特に意識することなく、すでに共有されている情報を伝える |
使用例 | There is a strange-looking guy at the door. | The man is my father. |
使用される状況 | 新しい要素を話題に持ち込む場合 | 既知の情報について述べる場合 |
3. 固有名詞がThere文で使われるケース
通常、There文には固有名詞は使われません。しかし、以下のように、話題に新しい人物を引き込むような状況では使用可能です。
例:
- A: "Who could help us with this project?"
-
B: "Well, there is Heather!"
- (あのプロジェクト、誰か手伝えそう? → うーん、ヘザーがいるよ!)
- 予想外の人物を話題に持ち込む場面では、固有名詞も使えます。
4. まとめ
✅ There文は、新しい情報を導入するときに使われる文型。
✅ There + be動詞 + 名詞(+ 場所/時) という形が基本。
✅ There文とBe動詞文は、「話題が新しいか既知か」で使い分ける。
✅ 固有名詞も、話題に引き込む感覚が強い場合には使用可能。
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