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僕がプログラミングにモチベーションが湧かなかった理由は虚無
技術程度の高い会社に入った当初は、周りが何を言っているか分からない。宇宙語を話しているようだった。
何をこの人たちは熱心に語っているのだろうと思った。
そもそもプログラミングというのは人間が作り出したものだ。それに対して、さも世界の真実を解き明かすかのように接することは出来なかった。まるで神の託言かのように扱うことは出来なかった。
やはり「そもそも人間が作ったもの」という意識が強かった。
そのルールをいくら覚えても、いくら言語に詳しくなっても、それはただの複雑な覚えゲーだ。人間の本来的な世界とはかけ離れているような気がした。
つまり生きる賢さを覚えることではない。このゲームにいくら詳しくなり、ゲームを進めても、そこには架空のゲームがあるだけだ。ただただ虚無さを感じていた。
データもUIもプログラミング言語も、全てが虚無。全ては器に過ぎず、フィクションに過ぎない。そのような感覚。
だが今では、たとえ人間が作りだしたプログラミングというものであっても、それを覚えるというプロセス自体が面白いと思うようになった。脳の陶冶である。たとえ向き合うのはコードであり無機物であっても、自分の有機的な脳が学び、ワルツを踊っている。そう考えると、プログラミングであっても人間的な行為であるように思えた。
人はプログラミングに向き合っているようであって、その時同時に自分自身とも向き合っている。
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公開日時
2022-05-20
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