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Google Antigravity(第1回): WSL勢が気になる「VS Code置き換え可否」と、まずはインストール

に公開
2026/01/08

🚀 はじめに

この記事は Google Antigravity(以下 Antigravity)を「これから触る」方向けの導入記事です。
今回は 「インストール → 初回セットアップ → WSLに接続して最低限の動作確認」 までを、初学者向けにまとめました。

特に、筆者のように WSL上から code . でVS Codeを起動して使っている人 にとっては、

  • Antigravityでも 同じ体験(WSLリモート開発) ができるのか?
  • いつもの開発に必要な 拡張機能(Python / Git / Snowflake など) が入るのか?
  • もし拡張が厳しいなら、CLI中心運用(=IDEは薄く) で逃げられるのか?

が「乗り換え可否」の分岐点になりがちです。


✅ この記事でわかること

  • Antigravity と VS Code の違い(置き換え可否の判断ポイント)
  • WSLユーザーの最重要ポイント
    • AntigravityからWSLに接続できる?
    • WSL側から code . 相当で起動できる?(=ターミナル起点の起動)
  • インストール手順(Windows / macOS / Linux)
  • 初回セットアップで迷いがちな「インポート」と「安全設定」
  • 拡張機能の入れ方(検索 / VSIX)と、詰まったときの逃げ道
  • 必須ツール(Python / Git / Snowflakeなど)の 最短スモークテスト手順(10分)

🪐 Antigravityとは?(超ざっくり)

Antigravityは、従来の「補完+チャット」型より “エージェントに仕事を任せる” ことを前提にしたIDE(エディタ)です。

  • エディタ部分は Code - OSS(VS Codeのオープンソースコア) をベースにしているため、操作感や設定の雰囲気が近い
  • エージェントの実行・管理を行う Manager(Agent Manager) を備える
  • ブラウザ操作まで含めてエージェントが作業できる(Chrome連携が関わる機能がある)

図1: Antigravityの全体像
図1: Editor + Manager + Browser の3点セットで「エージェントに任せる」前提。


🆚 VS Codeと何が違う?置き換えられる?

結論から言うと、

  • 基本の編集体験(ショートカット、UI、設定)はかなり近い
  • 一方で Remote開発(WSL/SSH/Dev Containers)と拡張機能エコシステム が、置き換え可否の分岐点

になりやすいです。

図2: VS CodeとAntigravityの違い
図2: “拡張とRemote”が多いほどVS Code優位。“エージェントとブラウザ”重視ほどAntigravityが刺さる。

置き換え判断のざっくり結論

  • 完全移行:拡張少なめ + Remote要件が軽い + エージェント活用が主目的
  • 併用:拡張が多い / Remoteが必須 / 会社のポリシーが厳しい → まずは併用が現実的
  • まずは様子見:Dev Containersや特殊な拡張が命綱なら、検証してから

図3: 置き換え判断マップ
図3: “拡張依存”と“Remote要件”で、移行のしやすさが決まる。


⭐【最重要】WSL勢の疑問:Antigravityで同じことできる?

筆者の前提(よくあるVS CodeのWSL運用):

  • Windows上のVS Codeを使う
  • WSL(Ubuntuなど)側で code . を叩く
  • WindowsのVS Codeが起動し、WSLにリモート接続してそのフォルダを開く
    → 開発ツール(python / git / node等)は WSL側 を使う

Antigravityの場合:まず押さえるべき「2つの起動パターン」

Antigravityでも考え方はほぼ同じで、起動パターンが2つあります。

パターンA(おすすめ):Antigravity → WSLに接続して開く

  • GUI側から WSLに接続してフォルダを開く ルート
  • まずはこれが成立すれば「いつものWSL開発」がほぼ成立します
  • 初学者は ここを“正ルート” にするとハマりにくいです

パターンB(慣れてから):WSL → code . 相当で起動する

  • WSLのターミナルから code . 的に起動できると満足度が上がります
  • ただし現時点では、WSLから antigravity を叩くとWindows側が起動したり、カレントディレクトリが渡せないケースがあります
    → まずはパターンAで成立させ、Bは後からでOKで

図4: WSL開発の起動パターン
図4: 「アプリ側からWSLへ接続」が安定ルート。code .相当は環境差が出やすい。


🧰 事前準備(ここを揃えると詰まりにくい)

Antigravity本体以外にも、環境によって必要な道具があります。
WSL勢が迷いやすいポイントを、先に潰します。
図5: 事前準備チェックリスト
図5: WSL勢は “WSL2 + Git + ターミナル” まで揃えると迷いにくい。

共通であると安心

  • Googleアカウント
    • プレビューや組織ポリシーの関係で、まずは 個人アカウント(個人Gmail) で検証すると切り分けが楽です(会社アカウントは制限に当たりやすい)
  • Chrome(推奨)
    • Browser連携(エージェントがブラウザ操作する機能)を使う場合に必要になりがちです
    • 会社PCのポリシーでChrome拡張がブロックされることもあるので、先に確認できると安心です

Windows + WSLで開発する場合(必須に近い)

  • WSL2(Ubuntuなど)
  • WSL側の Git / Python
    • AntigravityがWSLに接続した場合、基本的に WSL側の git / python を使います

WSLが動いているか確認(PowerShell):

wsl -l -v

📦 インストール(Windows / macOS / Linux)

インストールは基本的に 公式のダウンロードページ から行います。
※偽サイト・類似ドメインが出やすいので、検索経由の場合はURLをよく確認してください。

https://antigravity.google/

図6: インストール全体フロー
図6: “インストール→初回起動→インポート→WSL接続→拡張導入”までが1セット。

Windows

  1. インストーラをダウンロード
  2. そのまま実行してインストール
  3. 起動(スタートメニュー or 検索)

macOS

  1. dmgをダウンロード
  2. アプリケーションにドラッグしてインストール
  3. 初回はセキュリティ許可が出ることがあるので許可

Linux

  1. パッケージ(deb/rpm等)をダウンロード
  2. ディストリに合わせてインストール

🧭 初回起動(迷いやすい2点だけ押さえる)

初回はウィザードで色々聞かれます。
初学者が迷うのはだいたい 「設定のインポート」と「安全設定」 です。

図7: 初回セットアップで決めること
図7: 最初に決めるのは「移行(インポート)」と「安全(権限)」。

1) VS Codeから設定をインポートする?

可能なら、最初にやると楽です。

  • キーバインド
  • テーマ
  • 一部設定
  • 拡張機能(環境によっては「入る/入らない」があるので、後で検証)

ただし、ここで 「全部完璧に」 を狙うと沼りやすいです。
まずは 起動してWSLに繋がる状態 を作り、拡張は後で追加するのが安全です。

2) Terminal / Review の安全設定はどうする?

ここが「事故を防ぐ」キモです。

図8: Terminal/Reviewポリシーの考え方
図8: 最初は “確認多め” が正解。慣れてから自動化を上げる。

初学者向けのおすすめ:

  • Terminal実行は控えめ(Manual寄り)
    • エージェントが勝手にコマンドを叩かないようにする
  • Review(レビュー)は強め(確認ステップ多め)
    • 生成・変更された内容を見てから適用する

自動化は 段階的に 上げるのが正解です。最初から強くしないのがおすすめです。

図9: 安全に始めるための考え方
図9: 自動化は“段階的に”上げる。最初から強くしない。

Antigravity を開くと VS Codeに近いUI で起動します。

Antigravityの起動直後
Antigravity の起動直後


🔌 ここからが本題:WSLに接続してみる(最短手順)

「VS CodeのRemote-WSLの代わり」ができるか、まず確認します。

手順(安定ルート):Antigravity → WSL

  1. Antigravityを起動
  2. コマンドパレットを開く(例: Ctrl+Shift+P)
  3. WSL / Remote / Connect あたりで検索し、
    Remote WSL: Connect to WSL(名称が近いコマンド) を実行
  4. WSLのディストリ(Ubuntuなど)を選択
  5. WSL上のフォルダを開く(例: ~/work/myrepo)

![AntigravityからWSLへの設定画面](/images/20260107_google_antigravity/antigravity3
.png)
Antigravity からWSLへ接続する画面(例)

接続できたかの確認(WSLターミナルで実行)

AntigravityのターミナルがWSL側になっているか、これで確認できます。

uname -a
which git
which python3

AntigravityからWSLにも接続が出来た
Antigravity がWSLに接続できた状態(例)


🧩 拡張機能のインストール戦略(ここがVS Codeとの差になりやすい)

AntigravityはVS Code系の拡張モデルに近いですが、拡張の入手元がポイントです。

  • まずは 検索で入るものから試す(手軽)
  • 無い場合は VSIXで手動インストール
  • それでも厳しい場合は、拡張に依存しない運用(CLI中心) を検討する

図10: 拡張機能の入れ方
図10: 「検索→VSIX→CLIで逃げる」の順が安全。

Remote(WSL)時の注意:拡張は「WSL側」に入る場合がある

VS Codeと同様に、WSLに接続した状態では

  • 拡張が「ローカル(Windows)」に入るだけでは不十分
  • WSL側(リモート側)にインストールが必要

というケースがあります。
拡張の詳細画面に “Install in WSL” のような表示が出たら、そちらを選ぶのが基本です。


🧪 必須ツールの互換性チェック(10分で当たりを付ける)

ここでは「置き換え可否」を判断するための 最小セットを載せます。
目的は “WSL環境で開ける → 最小実行できる” を10分で確認する ことです。

互換性チェック表(まずここだけ見ればOK)

目的 だいたい必要なもの 見通し WSL利用時のポイント
Python開発 Python拡張 + LSP(Pylance等) 多くの場合OK Python本体はWSL側に入れる
Git運用 内蔵Git機能 + git コマンド ほぼOK git はWSL側に必須
Snowflake Snowflake拡張 or CLI(snowsql等) 拡張は環境差あり 認証(SSO/外部ブラウザ)確認
Claude Code CLI(+ 任意で拡張) “CLIで動く”が最優先 WSL側でCLI実行する運用が自然
Qwen CLI/拡張(Node/npmが絡むことが多い) “CLIで動く”が最優先 WSL側のNode/npmが必要になりがち

✅ 実機での確認(10分スモークテスト)

図11: 10分で互換性確認
図11: “WSL接続→拡張→最小実行” の順で確認。

0) WSLの準備(WSL側で実行)

git --version
python3 --version

# Node系が必要な人だけ(Qwen等で必要になることがあります)
node --version
npm --version

入っていなければ(Ubuntu例):

sudo apt update
sudo apt install -y git python3 python3-venv
# Nodeは必要なら別途

1) Antigravityを起動 → WSLに接続

  • Remote-WSL: Connect to WSL(または類似コマンド)を実行
  • WSLのホーム配下に ~/work/ を作って開く

2) Gitが動くか(WSL側のリポジトリで確認)

cd ~/work
git clone <your_repo_url>
cd <repo>

AntigravityのSource Controlで差分が見えるか確認します。

3) Pythonが動くか(WSL側のPythonで実行)

hello.py を作り:

print("hello antigravity on wsl")

ターミナル(WSL)で:

python3 hello.py

(余裕があれば)venv作成も確認:

python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate
python hello.py

4) Snowflake(拡張 or CLI)を確認

  • Snowflake拡張が検索で出るか(出なければVSIX/別手段へ)
  • 認証が外部ブラウザを使う場合、WSL接続時に詰まらないか

5) Claude Code / Qwen(まずは“導入できるか”だけ)

  • 拡張が検索で見つかるか
  • もし拡張が厳しければ、WSL側でCLIとして使えるか(--version が通るか)を確認

🧯 初学者がつまずきやすいポイント(FAQ)

図12: つまずきポイント早見表
図12: つまずきは “アカウント/WSL/拡張/権限” に集中しがち。

Q. WSLに接続できない

  • WSL2が有効になっているか
  • WSLディストリが起動できるか(wsl -l -v などで確認)
  • 会社PCの場合、仮想化やWSLがポリシーで制限されていないか

Q. code . みたいにWSLから起動したいが、うまくいかない

  • まずは アプリ側→WSL接続 を“正”として成立させる(安定)
  • WSLターミナル起点は、環境依存のトラブルが出やすい → 後から最適化でOK

Q. 拡張が検索で出てこない

  • 拡張の配布先(マーケット)に存在しない可能性があります
    → VSIXで手動インストールを検討(提供元の配布がある場合)
  • それでも難しい場合は、CLIで代替できるか検討(特にSnowflake/LLM系)

Q. 拡張は入ったが、WSL側で動かない

  • WSL接続時は、拡張が リモート(WSL)側に入る必要があることがあります
    → “Install in WSL” のような選択肢がないか確認

Q. エージェントが勝手にコマンドを実行しそうで怖い

  • Terminal execution policy を弱めに
  • Review policy を強めに
  • “作業フォルダを限定” + “Gitで保護” してから慣れる

Q. Browser連携がWSL接続時にうまく動かない

WSL側からBrowser連携Browser連携を使う場合、WSLのネットワーク設定によっては詰まることがあります(例:WSL内の 127.0.0.1 がWindows側Chromeに届かない)。
回避として WSLの mirrored networking mode を使う案が紹介されています。

図13: Browser連携のイメージ
図13: Antigravity→Chrome操作→Artifactsに記録、という流れ(概念図)。


📝 まとめ

  • Antigravityは「エージェントに任せる」前提のIDEで、VS Codeに近い操作感を持つ
  • 置き換え可否は WSL/Remote と拡張機能 で決まりやすい
  • WSL勢はまず Antigravity → WSL接続 ができるか確認するのが最短
  • 拡張は 検索→VSIX→CLIで逃げる の順が安全
  • 本記事のチェックリストで、10分で“使える/使えない”の当たりを付けられる

🔗 参考リンク

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