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カラスタ配列(Cornixの配列)の次を考える──Lotus 配列というもう一つの解答

に公開
2025/12/13


自作キーボードを触っていると、「もっと自分に合う配列はないだろうか?」という疑問を持ちませんか?私はずっともっています。
本当にあなたの目の前にあるキーボードの配列がエンドゲームですか?

自作キーボード界隈では、corneやroBa, moNa、Cornixが普及してることもあり、カラムスタッガード(通称、カラスタ。キーが縦にズレたレイアウト)が環境の覇権を握ってるように感じます。
確かにカラムスタッガードは、指の自然な上下動に素直な、とても気持ちのいい配列です。
自分も大好きでcocot46plusなどを愛用しています。

ただ、分割キーボードならではの「肩幅で自由に手を広げて使う」という前提まで含めて考えると、本当にカラムスタッガードは真にエルゴノミクスなんでしようか?最適なんでしようか?
Cornixから分割キーボードに入った方は、なんか違和感持ってませんか?

この記事では、 カラムスタッガードの分割キーボードに満足しつつも“その次”を探している人向けに、Lotus 配列というもう一つの解答について紹介したいなー、そして願わくば物理キー配列沼に招きたいなぁと思いながら書いてます。

1. そもそもカラムスタッガードはなぜ良いのか

一般的な配列のリアフォ

一般的なキーボードの「ロースタ(ロースタッガード)」は、Qの行、Aの行、Zの行のキーがそれぞれ横に微妙にズレていています。
両手は同じかたちなのに、左右で違った動きをさせるある意味を変なやつです。

ただ、このロースタという並びは、人の手に合わせて設計されたものではなく、 タイプライター時代の機構上の都合で、たまたまそうなったものです。
いわゆる歴史的な経路依存で、人間工学的な理由があって決まった形ではないと理解しています。
みなさんがこのキーボード配列に違和感を持たない理由は、始めて使ったキーボードがこの配列だからじゃないでしょうか。

じゃあ手にあった配列がいいよねってことで自作キーボード界隈のみんなが好きな配列が、キーを縦に揃えた カラムスタッガード 配列です。

cornixの写真(買っちゃった)

非常に「人の手に素直」な配列で、
Corne や Lily58 、最近売れてるCornixなどが、よく売れてるのも納得だと思います。

2. テンティングの背景と課題

ただし、カラムスタッガードの自然さには、ひとつ大きな前提があります。

手首を机にペタッとつけ、肩幅より狭い位置で使っていること。

この姿勢なら、手のひらはほぼ水平になり、指を上下に動かすだけで快適にタイピングできます。

ところが、分割キーボードを肩幅まで広げて使うと、状況が変わってきます。
肩幅に腕を広げると、手は自然と 回外(親指側が少し上に回る動き) をします。
この場合、重心が外側に偏っていることが感じられると思います。(赤枠部分に狭く重心が移動)
この状態で、指をまっすぐにに伸ばそうとすると、親指を下げる方向に手首が回転しちゃって指だけで打てず、タイピングに違和感が出てきます(黄色矢印の向きに動いちゃう)。

このズレを補正するために使われるのが テンティング(左右を山形に持ち上げる角度付け)です。

テンティングを入れると、

  • 手首のねじれが減る
  • 肩幅姿勢が取りやすくなる

といったメリットがありますが、角度を深くしていくと問題も出てきます。

  • 手首が浮き、リストレストが必要になる
  • 親指キーの位置が高くなり、打ちにくい
  • 重力を使って押せないので、キーが「力を抜くだけで自然に沈む」感覚が失われやすい

テンティングは便利ですが、あくまで補正手段であって万能ではないなぁと思います。
あと個人的に打鍵感が悪くなるのが結構気になります。
Cornixで、テンティングしてるとたたきつけるような打鍵ができなくなるので、あんまり好みじゃないです。

3. 平面で“自然なキー位置”を再現する → Lotus配列

べつに肩幅に手を広げたときに感じる違和感を解消するのは別にテンティングでなくてもかまいません。
肩幅姿勢で「自然に触りたくなるキー位置」を設計できればわざわざテンティングする必要はないわけです。

その「自然な位置」を知るために、こんな簡単な実験があります。

◎ 小さな実験:U と M の理想位置を探す

  1. 肩幅より少し広く腕を開き、人差し指の位置を記録
  2. 力を抜く
  3. 目を閉じて「Uキーがあったら嬉しい位置」を指して記録 (手首が回転しないように注意)
  4. 同じように「Mキーがあったら嬉しい位置」を指して記録

これ、私がやった結果が以下です。ちょっとJキーより内側にある方が自然に打てるっぽいです。
真上にあると、伸ばすと同時に手首が回転を始めてしまい、指だけで打つことができませんでした。

別の方にも実験してもらったんですが、その方もちょっと内側にUとMのキーがあるのが打ちやすいといっていました。
そのため、肩幅で打つ場合は上の列と下の列がやや内側に入り込んだ円弧状のキー配置のほうが打ちやすいのは全体的な傾向なんじゃないかなと思っています。(n2で語りすぎではというのは、それはそう)

Lotus 配列は、この“自然な円弧”とよく整合している

この円弧とよく馴染む配列がまさにLotus配列です。
以下がLotus配列なのですが、円弧状にキーが配列されていることがわかると思います。

紫さんが考案したLotus配列(紫さんのnoteから引用)

Lotus 配列は、さっき実験してわかった、肩幅に開いてキーボードを打つときに好ましい円弧状のキー配列と、非常によく整合している配列なんじゃないかなと思っています。

そのため、肩幅に分割キーボードをおいたときに

  • テンティングしなくても打ちやすい
  • テンティングしてないので、親指キーが打ちやすい。
  • テンティング不要なので、重量を、使って打鍵できる。つまり打鍵が「力を抜くだけで沈む」感覚を保ちやすい

という、独特の快適さがあって打ちやすいのかなとおもっています。


紫さんのAkasha(紫さんのnoteから引用)

おわりに:ということで、やっぱ Lotus 配列いいんですよ

カラムスタッガードの次を考える中で、 Lotus 配列はかなり納得感のある選択肢だと感じています。

理由は完全には説明できないけれど、
肩幅姿勢との相性、平面での打ちやすさ、手の自然な動きとの噛み合い方——
そういった「妙な心地よさ」が確かにあります。
そのため、私はLotus配列大好きです。

🌱 LotusOrb 作りました(宣伝)

「ノートを中央に置き、肩幅の間隔で置いて気持ちよく打鍵できるキーボードがほしいぜ!」というコンセプトで、人差し指トラックボール付き分割キーボードを設計しました。
名前はLotusOrb(ロータスオーブ)です。

近いうちに頒布したいなぁとおもっています。(初頒布)
https://yubinaga.booth.pm/items/7729916

LotusOrb のこだわりについては別記事で詳しく書いていこうと思っているんですが、とりあえずLotus配列の布教活動したくてこいつを描いています!
天キー、キー部でLotus配列のキーボードを見かけたら、ぜひ触ってみてください。
刺さる人にはすごく刺さる配列と思っています!

興味がありましたら、Boothもみていただけると幸いです。

この記事はLotusOrbを使って書きました!

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