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JPHacks2025 参加記

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JPHACKS2025というハッカソンに参加した.
私たちのチームでは,自分を含めた4人で英語学習に関するテーマを扱い,予選突破を目標に2日間という短い間だったが頑張ったと思う.
私は前回までのハッカソンから反省点などがあり,それの知見を生かしてより良い開発体験ができると考えていたがそうではなかった.

技術力が成長しない問題

様々な技術を触れるため,ハッカソンに参加すれば自然と技術力が伸びると思っていた.しかし,実際はそうではなかった.
短期間で成果を出す必要があるため,私たちのチームでは理解よりも「動かす」ことが優先してしまった.ライブラリやモジュールを組み合わせてアプリを完成させることはできても,その内部の仕組みまで理解する時間はない.結果として,「作ったけどわかっていない」状態になる.これは開発を通して強く感じた課題だった.

次にハッカソンに参加するときは,「仕組みを理解しながら作る」ことを意識していきたい.そのためには,アプリケーションの設計やアーキテクチャをAIを用いずにメンバーみんなで考える時間が一番最初にやるべきだと感じた.

作業範囲の明確化

チーム開発で感じたことは,各メンバーの作業範囲の明確化をすることの重要性だ.私たちのチームでは,基本的なコーディングがCodexなどのAIにさせていたこともあり,作業分担があやふやすぎた.作業分担が流動すぎて僕から見てそれぞれがどの作業を行なっているのか.まだ残っているタスクは何かが分からないという問題が生じた.まず,それぞれがどのような作業を担うのかを設計の時に話し合い,GitHub issueなどに記述することが必要なのかもしれないと感じた.

主導権を握るということ

もう一つ印象的だったのは,「主導権を放棄しないこと」の大切さだ.チームではどうしても協調性を意識してしまう.しかし,それが強くなりすぎると自分の意見を引っ込めてしまう.これでは,結果として自分が本当は納得していない方向に進んでしまうこともある.今回のハッカソンでは,途中で「もっとこうした方がいい」と思う場面があっても流れに任せてしまったことがあった.
最終的にそれを後悔した.
短期間で動くハッカソンだからこそ遠慮せず自分の考えを出すべきだったと感じている.

私が感じた内容としては,「協調よりも,自分の意見を持つことの方が結果的にチームのためになる」.
次はその姿勢を大事にしていきたい.

チームをまとめる力

開発を進める中で,技術的な問題よりも「人をまとめるもの」だと感じた.主導権を握るということと被るかもしれないが,自分が末端に行けば行くほど全体像というものはわからなくなってしまう.それで,自分の態度がどうしても能動的ではなくて受動的になってしまったと感じた.それで,自分自身が心から作ったとも言えず,メンバーの一員というよりも作業者になってしまったと思う.

それでも走り切れたこと

反省点は多かったが何よりも「走り切れたこと」が一番大きかった.
終わってみれば,これらのような反省の中にも確かな達成感があった.

次のハッカソンでは,「理解を伴う実装」「明確な分担」「主体性をもった行動」を意識して臨みたい.
今回の経験はそのための土台になったと思う.

おわりに

JPHACKS2025広島会場での経験は,自分の課題を直視する時間だった.
「成長しない」と感じたことも実際は「次の課題が見えた」という意味での成長だったと思う.
チーム開発の難しさや主導権を持つ勇気,そして理解することの大切さ――どれもこれからの自分に必要な要素だ.

これからも挑戦を続け,自分の技術と考え方の両方を磨いていきたい.

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