🔥

5分で構築可能 Vertex AI Search × Google Drive 検索エージェント

に公開

TL; DR

  • Vertex AI Search の設定は驚くほど簡単、数ステップで構築可能(組織アカウントが必要)。
  • Web/ドキュメント/Drive に対応し、意味・文脈を理解したセマンティック検索+検索結果の自動要約機能を搭載。
  • 今回は Google Drive 上のファイルを対象に、質問応答ができる AI エージェントを構築する方法 を紹介します。

Vertex AI Search とは

Vertex AI Search は、Google Cloud の Vertex AI プラットフォーム上で提供される検索・要約エンジンです。
Webサイト、非構造化データ(例:PDF)、構造化データ(例:JSON)をデータソースとして、検索+生成AIによる要約応答を自動化できます。

主な特徴:

  • 単なるキーワード一致ではなく、「意味」「文脈」「検索者の意図」まで考慮したセマンティック検索。
  • 検索結果の要約・自然言語応答を生成し、ユーザーが求める情報をわかりやすく提示。
  • データソースの設定が容易(URL・Cloud Storage・BigQuery などを選択)。
  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)やベクトル検索とも統合可能。

目的:Google Drive を検索対象にした AI エージェント構築

本記事のゴールは次の通りです。

  • Drive 上の PDF/Word/テキスト資料を検索対象とする。
  • Vertex AI Search を用いて、「質問 → 該当資料検索 → 要約回答」までを自動化する AI エージェントを構築。
  • 社内規程やナレッジベースに限らず、Drive 内の情報を横断的に検索できる基盤を最短で整備する。

設定手順

手順①:資料の整理

  • 検索対象とするドキュメントを Drive 上で整理(PDF・Word・TXT など)。
  • 作成年月などのフォルダ構成を整えると、後でフィルタ検索がしやすくなります。

手順②:データソース作成

  1. Google Cloud Console の Vertex AI Search にアクセス。

  2. 接続したいデータストアを事前に用意(ここではGoogleドライブ)。

    • ドライブもしくはフォルダを設定する

    • データコネクタ名を指定する(以下の設定では組織アカウントが必要)

  3. 「新しいアプリ」 → 「カスタム検索」 を選択。

  4. エディションと要約・応答機能をオンに設定。

  5. データソースとして、データストアから先ほど接続したドライブを選択 → 作成。

手順③:検索アプリ作成・プレビュー

  • インデックス完了後、検索アプリが自動生成されます。
  • コンソール上で「プレビュー」から動作確認可能。

  • JavaScript ウィジェットコードを取得すれば、自社ポータル・Web アプリに埋め込みも可能です。

利用シーンと導入パターン

Vertex AI Search を活用することで、Google Drive に蓄積されたドキュメントを即座に「AI検索対応」に変えられます。

以下のような利用シーンが代表的です。

社内ナレッジ検索

  • 社内規程、就業ルール、福利厚生ガイドラインなどの検索に最適。
  • 社員ポータルサイトに検索ウィジェットを埋め込み、全員が同じ情報基盤でアクセス可能。

カスタマーサポート/FAQ 検索

  • 顧客対応履歴やマニュアル、FAQ 資料を Drive に集約。
  • ナレッジ管理・FAQ更新を自動化し、応答品質を均一化。

営業・マーケ資料検索

  • 提案書・見積書・成果事例を Drive に蓄積し、商談時に「過去の提案で○○業界向けは?」と即検索。
  • 要約結果から関連資料へワンクリックでアクセスでき、提案準備時間を大幅に短縮。

対応しているファイル形式

Vertex AI Searchは、主に以下のようなドキュメントフォーマットをサポートしています。

ファイル形式 説明・制限
HTML 非構造化データの一種として対応。
PDF(テキスト抽出可能) 最大 50 MB まで対応。非構造化データ向けに最も利用される形式。
TXT プレーンテキスト形式をサポート。
PPTX(PowerPoint) 「Preview」 ステータスとして利用可。
DOCX(Word) 「Preview」 ステータス。最大 50 MB。
JSONL/NDJSON 構造化または半構造化データとして利用。1 行 1 JSON 形式。
Markdown (.md) 構造化文書形式として対応。

まとめ

  • Vertex AI Search を利用すれば、Google Drive の情報を短期間で 検索+要約対応のAIエージェント化 できます。
  • セマンティック検索により、ユーザーは「文脈に沿った質問」で即座に答えを得られます。
  • Cloud Storage 経由でデータを連携するだけで構築可能、既存の社内ポータルやチャットサービスにも簡単に統合。
  • 知識探索コストの削減 × 情報アクセスの効率化 に直結する実用的な導入手法です。

Discussion