IT部門と業務部門~業務部門に振り回されること~
デマ被害を防ぐ活動をしている団体 Yatatsukai では、ときおり、メインの活動と関係の無いことについても、訓練の意味も込めて、議論をすることがあります。今回、公開したいことがありましたので、以下にまとめました。
Yatatsukai の活動についての宣伝を、本記事末尾につけますので、よろしければご覧ください。
IT部門が、業務部門からの要望に振り回されていることについて考えます。
まず、この状況が生まれる原因ですが、業務部門は自部門の課題解決を最優先に考えるため、システム開発の全体像や他部門への影響を考慮せずに要望を出してきます。一方、IT部門は限られたリソースで対応しなければならず、また全社的な整合性も考慮する必要があります。この視点の違いが、しばしば両者の軋轢を生む原因となっています。
この状況を改善するために、以下のような取り組みを段階的に導入することがよさそうです。
第一段階として、要望の受付プロセスを整備します。例えば、標準化された依頼フォーマットを導入し、以下の項目を明確にしてもらいます。
- 課題の背景と目的
- 期待される効果(できれば定量的に)
- 要望の優先度とその理由
- 想定されるユーザー数や利用頻度
第二段階として、評価・優先順位付けの仕組みを確立します。これには経営層を含めた意思決定機関(例:IT投資委員会)の設置が効果的です。この機関で、全社的な視点から各要望の重要性を評価し、優先順位を決定します。
第三段階として、コミュニケーション方法を改善します。定期的な連絡会議の開催や、プロジェクトの進捗状況を可視化するダッシュボードの導入などが有効です。特に重要なのは、業務部門に対してIT部門の制約(人員、予算、技術的制約など)を理解してもらうなどです。
さらに長期的な施策としては..
- IT人材の育成:業務知識を深めることで、業務部門との対話の質を向上させる
- アジャイル開発の導入:小規模な開発を短期間で繰り返すことで、業務部門のニーズにより柔軟に対応する
- ローコード/ノーコードツールの活用:簡単な改修は業務部門で対応できるようにする
また、これらの改善を進める際に重要なこととして、急激な変更を避け、段階的に導入することがあるでしょう。
加えて、業務部門との関係性を「依頼者と受託者」から「パートナー」へと転換していく意識を持つことも大切でしょう。
Yatatsukai からの宣伝です!
やたてつ 氏が「道路上の黒塗りつぶしの丸看板(電灯不点灯かつ縁取りがあるもの)、これは法定速度で走っていい、のサインだ」といっているのを視聴したことのある方は特に要注目です。
Yatatsukaiは、正式名称を「やたてつ氏のスピード違反助長となっていた動画を追及する会」といいまして、やたてつ氏が、動画で上記「..サインだ」のようなことを示していたことについて、誤情報であったため、注意喚起をしています。
問題のまとめ文章などがありますので、ぜひブログ をご覧ください。
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