ソフトウェアが「退屈」になり、家電が「ワクワク」を取り戻した気がする話
10年前くらいまでのテック業界って、めちゃくちゃ面白かったですよね。
スマートフォンの進化と共に、「これを使えば生活が180度変わるぞ!」みたいな期待感を持たせてくれるスタートアップが次々に生まれていました。次のFacebookを作りたい、とか。
ソフトウェアの「コモディティ化」
でも、この10年くらいは正直、そこまで生活を一変させるような新しいアプリやWebサービスって減った気がします。
開発環境はものすごく良くなったし、昔よりずっと簡単にモノが作れるようになっています。
でも、作りやすくなったからこそ、「とある正解」みたいなものがコモディティ化してしまったようにも感じます。
ちょっとしたフィードバックや指標をもとに改善を繰り返すうちに、どこもかしこも似たようなUI/UXに収束していく。
最適化されすぎて、ソフトウェア全体がどこか「退屈」なものになってしまったんじゃないか。
ハードウェアの再興
一方で、最近面白いなと思うのがハードウェアのほう。
最新のロボットみたいな話だけじゃなくて、もっと身近な、スピーカーとか冷蔵庫、洗濯機といった「家電」の話です。
昔はただの機能的な「箱」だったのに、最近のプロダクトはデザインも機能もものすごく洗練されています。「モノ」としての完成度が上がっていて、見ているだけでワクワクするし、単純に欲しくなる。
かつてソフトウェアが持っていた熱量が、今はハードウェア側に移っているような気がします。
これからのソフトウェア業界
私たちソフトウェア業界は、この状況をどう捉えればいいんでしょうか。
これから先、AIや便利なツールのおかげで、ソフトウェアを作るハードル自体はもっと下がっていきます。「動くもの」を作るだけなら、誰にでもできる時代がすぐそこまで来ています。
エンジニア個人のキャリア戦略変更もそうですが、機能が満たされたその先で、どうやって使い手の心を震わせるような「ワクワク感」を作り出せるか。そのセンスや設計力が、これから問われていくような気がしています。
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