ブレストのマンネリ化への挑戦
ブレストのマンネリ化への挑戦
ブレストはチームの創造性を引き出すための優れた手法ですが、マンネリ化してしまい、新しいアイデアの創出が難しくなることがあります。
現在運用しているサービスに、目新しい新機能をつけたいとなった際に、アイデア出しのブレスト会を実施するが、毎回毎回同じアイデアが集まり、簡易的なモックでユーザーテストとしてはイマイチウケが悪く採用されないという魔のループにハマっていることないでしょうか。
(アイデアを出すためブレストする→前回と同じアイデアが集まる→ユーザーテストで前回と同じ結果となる)
このように、煮詰まった状態になっているのは、サービスが十分に成熟していると捉えることができるかもしれませんが、何か革新的な進化をしたいというトップマネジメントの強い要望もあったりします。
そこで、ブレストがマンネリ化してきているという課題に対処するためのアプローチを以下に示します。
1. 異なるアプローチや手法の導入
ブレストが同じパターンに陥っている場合、異なるアプローチや手法を導入することが有効です。例えば、「逆ブレスト」と呼ばれる手法では、問題の逆を考えることで新しい視点を得ることができます。他にも、マインドマップやストーリーテリングなどの手法を取り入れることで、参加者の創造性を刺激しましょう。
ストーリーテリング
ストーリーテリングは、物語を通じてアイデアやコンセプトを伝える手法です。
参加者が実際のシナリオやケーススタディを想像し、その中で問題解決やアイデアの発想を行う。
実際に、自分の1日の生活などをタイムラインに記載して、「朝起きて白湯を飲む」という行為が参加者全員の共通行動だったので、xxのようなもの。
逆ブレスト
欠点列挙法と言われたりするもので、けちを付ける,あら捜しをすることでアイデアを出す方法。
前向きのアイデアよりも、後ろ向きのアイデア(欠点)のほうが出しやすいという人間の特性を活かしたもの。
ユーザーが欲しくないと思う機能や、ユーザーがダサいと思う機能って何という視点でブレストを実施。
マインドマップ
マインドマップは、アイデアや情報をグラフィカルに整理する手法です。中心から始まり、放射状に枝やサブトピックを展開していくことで、関連するアイデアや概念を視覚的に捉えることができます。ブレストセッション中にマインドマップを活用すると、参加者が自由にアイデアを追加し、関連性を見つけやすくなります。
MindNodeというソフトをよく使いますが、いつもと違うソフトやまとめる手法を使うことで、刺激を与えて良いアイデアが出る
その他
- 全員が共有認識を持てる人物像(上司など)を仮定して、「もしも自分がxxさんだったら」という視点でアイデアを出し合う方法
- 希望点列挙法(Think Big Method)というもので、夢やロマンを語り合う方法
2. 異なる環境での実施
ブレストを行う環境を変えることも、マンネリ化を打破する手段の1つです。オフィスの外で開催したり、自然の中でブレストを行ったりすることで、参加者の気分がリフレッシュされ、新しいアイデアが生まれやすくなります。
ワーケーションなどを活用して、いったことない場所で出会った人からの刺激や、ストレスフリーな状態で考えることで、いつもと違う視点のアイデアが浮かぶというもの。
3. 外部の刺激を取り入れる
外部の刺激を取り入れることも、ブレストのマンネリ化を防ぐ方法の1つです。外部のエキスパートや顧客を参加させることで、新しい視点やアイデアがもたらされる可能性があります。また、他の業界や分野からのアイデアを取り入れることも有効です。
ギャル式ブレスト
ギャルに参加してもらってブレストすることで、違う視点からの意見が出て、新たな発見があるという方法。
- 日産の事例
- JR貨物の事例
Takram
Softdevice
その他
- 異業種の企業の方にも参加してもらう
- ブレストのワークショップの開催慣れしているコンサルの方にも参加してもらう。
まとめ
ブレストがマンネリ化してきている場合、新しいアプローチや手法の導入、異なる環境での実施、外部の刺激の取り入れ、ブレストのプロセスの再評価など、様々なアプローチがあります。チームの創造性を活性化させ、マンネリ化を打破するために、これらのアプローチを組み合わせて活用してみてください。
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