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セキュリティ・キャンプ 2025 全国大会 専門B 参加記

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はじめに

この記事の対象読者

この記事では主に「セキュリティ・キャンプに興味を持っている方・雰囲気を知りたい方」向けに記述しています。

この記事でわかることは下記のとおりです

  • セキュリティ・キャンプ 全国大会の雰囲気
  • 専門Bクラスでの講義内容と個人的感想
  • 参加者同士の交流
  • キャンプ期間中の生活

記事としてはセキュリティ・キャンプ 2025 全国大会 参加を決めた理由と応募課題メモ
の続きにはなりますが、この記事だけでも十分に様子を知ることができると思います。

著者について

  • 大学1年生にて応用情報技術者試験に合格
  • 大学3年生にて情報処理安全確保支援士試験に合格
  • 大学4年生にてセキュリティ・キャンプ参加(専門B)
  • 情報系のハッカソンやイベントに参加していたわけではない
  • セキュリティ・キャンプに参加する前はこのような記事さえも書いていない

セキュリティキャンプに参加して感じたこと

講義内容はある程度レベル感がある

どの講義も全く未経験だと難しい内容が多いです。しかし、講義によっては事前課題を出してくれるものもあり、事前に課題を解いたり、その分野について少し調べておくだけでもついていける内容だと思います。
自分は4年生ということもあり、研究発表や大学院進学などの準備で忙しく、事前課題にほとんど手を付けることができませんでした。その結果、元々の経験のない講義においては、演習の時間で非常に苦労したのを覚えています。

ちなみに専門の講義は4時間ほどありますが、大体1時間~1時間半ごとに休憩が入ります。また演習も随所に入るので集中力が持たない自分でも安心でした。

チューターの方がとても優しい

セキュリティ・キャンプでは、各コースにチューターの方がついてくれます。基本的にはセキュリティ・キャンプ 全国大会の修了生のため、年齢も近く、非常に話しやすいです。
また、最初のうちは中々話すことができないかもしれませんが、チューターの方からかなり気を使って声をかけて頂けるので、分からないところも気軽に聞けます。

自分のコースにもチューターの方がいましたが、とても話し上手・聞き上手な方々で気がついたら講義時間外や食事の時間の際にも色々と話していました。本当に感謝です。

他のコースのチューターの方とも話す機会がありましたが、どの方も優しく、本当にいい雰囲気な場所だなと感じました。

コミュニティの輪が広がる

最初のうちは知り合いが全くいないので不安に思うかもしれませんが、それは案外周りも同じです。私も結構不安でしたが、積極的に話しかけると案外色々な方と話せました。

ちなみにセキュリティ・キャンプには名刺交換という文化があります。
そのため、「名刺交換しましょう」だけで話のきっかけを作ることができます。名刺って便利ですね。

個人的にはコミュニティの輪が広がったのが、一番の成果だと思います。

講義について

コース概要

Bクラスでは無敗塾という架空のEdTech企業を題材にその企業が成長していく中で、どのようにしてセキュリティを担保するのかを学んでいきました、

個人的には、このような形で各講義につながりが見えると、今自分は何を学んでいるのかがはっきりして、分かりやすかったなという印象です。

以下は2025年Bクラスプロデューサーであるふじたーなさんが公開しているスライドです。

B1「クラウドプラットフォーム監視入門」

この講義ではクラウドサービスにおけるセキュリティ監視について学びました。

基本的にはAWS上の環境で行いますが、クラウド環境に慣れていなくてもかなりついていけたなという印象です。

最大の気づきは、どの成長フェーズであっても「ログを溜めること」は非常に重要であるということです。また、クラウドって巨大IT企業によってセキュリティはしっかり守られているという印象でしたが、実際にはオンプレ環境と同じようにセキュリティの脅威は存在しつつ、更にクラウド環境にアクセスするAPIのエンドポイントは全世界に公開されているため、認証情報の管理を徹底しなければならないという、クラウド特有の脅威もあることを学びました。

クラウドは便利な分、脅威も多いため、ログを溜めて分析し、監視できるような体制を取っていくことは重要であると感じました。

演習ではSQLを使用してログを解析しました、SQLに慣れていなくてもヒントをかなり出してくれるので、文法を覚えていなくても演習を進めることができました。

B2 「設計・開発・テストにおけるセキュリティの実践と考え方を知ろう」

応募課題にて自分が特に受講したい講義についての質問がありましたが、その時に挙げたのがこの講義でした。元々自分がWebアプリケーションを作成し身内で使っていた際にいくつかの脆弱性に気づいてしまったことから、この講義を特に受講したいなと考えていました。

この講義では開発工程におけるセキュリティの担保方法について学びました。セキュリティ担保を下流工程で行うと、後の工程での修正コストが高くつくことが多く、できるだけ上流工程での対策が重要であることを学びました。そのために設計段階でセキュリティを統合することが重要になります。

演習では、無敗塾のWebアプリケーションやデータベース、ストレージなどのシステムアーキテクチャ図を見ながら、脆弱性が起きそうな場所を指摘しました。
この手法を脅威モデリングといわれ、ここで明らかになった脅威に対して、開発・テストに実施すべきセキュリティ対策を明確化していきます。

どこに脆弱性が発生しそうであるか、探すのはかなり面白かったなと思います。

最後に誰がセキュリティについて考慮するのかという問いに対し、「全員参加」という意識が重要であると印象に残りました。

以下、Azaraさんが公開している講義のスライドです。

B3「デジタルアイデンティティの基礎と最新認証技術パスキーの実装」

最近スマートフォンやPCなどでよく聞くようになった「パスキー」ですが、自分自身最初はこの本質を知りませんでした。応募課題で関連する問題の出題があり、そこで概要を学んだくらいでした。

この講義ではまず、アイデンティティとは何かということから始まり、プライバシーの権利とは具体的にどのようなものなのかといった倫理的に聞こえる内容から始まりました。
その後、「身元確認」や「当人認証」といったデジタルアイデンティティの基礎につながっていました。

その後、電子証明書やFIDOのお話、OpenIDやOpenID Connect、OAuthといった認証認可関連のお話があり、最後にパスキーの実装を行いました。
事前課題にて環境構築も出ており、明確に手順が示されたので、すんなり実装に入れました。

この講義では事前に本が配られており、パスキーの仕組みがとても分かりやすく書かれていました。

B4 「Kubernetesで学ぶクラウドネイティブ時代のプラットフォームセキュリティ」

この講義ではKubernetesを題材に、セキュリティ対策の実装を学びました。講義としては、インフラ系のお話が多く、またKubernetes関連の演習が非常に多かったです。

私はKubernetesを使ったことがなかったので、最初はかなり戸惑いました。演習の時間も何をすればよいかが中々分からず、何度もチューターさんにお世話になっていました。

この講義でも脅威モデリングを行いました。クラスターの全容を図として示され、どの点に脆弱性がありそうかをチームで検討しました。「別の担当者から引き継いだ」といった明確な設定もあり、引き継いだ資料を基にクラスター内を調査する作業も行い、かなり面白いものでした。

最後にはセキュリティ対策の実装を行い、私は、不審なPodの対処を行いました。最初はやはり、B1の講義でも出てきたログ解析を行い、ログから不審なPodを見つけ出しました。その後トラブルを対処するといった流れを行っていきますが、Kubernetesの経験不足がここで響きました。

やはり事前にKubernetesについてはよく調査し予め触れておくべきだなと感じました。

B5 「モダンなプロダクト開発を攻撃者の視点で捉える」

この講義は、どちらかというとレッドチーム側の視点での講義でした。どのような攻撃が存在するのかをチームで検討し、それに対する対策を考えていきました。

これまでの講義はほとんど、ブルーチームよりであったため、「攻撃者視点」で考えることができたのは非常に面白かったです。

多くの事例を見ていく中で、様々なソフトウェア的な脆弱性がシステム侵入などの最初の一歩なのかなと思っていましたが、この講義を聞くと、やはり「人間は最大の脆弱性」なんだなと感じました。

B6 「APIセキュリティ設計:脅威に負けないアーキテクチャ構築戦略」

この講義ではアーキテクチャってどのようなものかから話が始まりました、設計を行っていくと、様々なリスクがありますが、どのリスクから対応するかを決めないと、危険なリスクが放置されてしまうことになります。そのため、考えられるリスクを洗い出し、脅威度を評価する必要があります。

演習を通じて、まずはアーキテクチャ図やAPIエンドポイントの一覧から脅威文法に基づいてチームで脅威を洗い出しました。その後、脅威に対し対策を立案し、議論を深めました。
最後にリスク評価のためのOWASP Risk Rating Methodologyを使用して、その脅威に対するリスクを評価しました。

プロダクトやサービスには様々な脅威があります。そのため、脅威を洗い出しつつ、リスクを計算することで、対応に優先順位をつけることができ、効率的な脅威への対策を行うことができることを学びました。

交流について

概要

セキュリティ・キャンプでは、様々なタイミングで交流できる時間が設けられています。
個人的には様々な参加者と交流し、コミュニティの輪を広げられることがセキュリティ・キャンプの一つの醍醐味だと思っています。
タイムテーブル

BoF(類は友を呼ぶ座談会)

事前にお話ししたいテーマが募集され、それに対してエリアが決まり、参加者が気になるテーマのエリアに集まるという形式で行われます。

自分は、いくつか気になるテーマがあったため、そこに参加しましたが、テーマがなければ自身でホストすることもできます。

最初は15~20人単位で話をしていきますが、自然と小グループに散っていき、最終的には5人程度で話すような形になりました。

自分の好きな領域について語りつつ、ほかの参加者とも踏み込んでお話しすることができます。私はこのタイミングでも話すことができる人が増えたなと思いました。

LT大会

事前にLTが募集され、応募するとLTを行うことができます。制限時間は5分のため、なかなか話しきれないことは多いですが、LT後は興味を持った方が話しかけに来てくれるため、そこでも色々とお話しすることができました。人数が多いと部屋が分かれ、参加者は各部屋を自由に行き来することができます。

私もLTを行いました。内容自体は技術的なテーマとはいいがたいものではありましたが、場が和んでいたおかげで、緊張はあまりせず発表できたかなと思います。

アイスブレイク・ラップアップ

休憩時間みたいなものですが、この時間を通じて、ほかの受講生、チューター、講師の方々と会話をすることができます。講師の方々との名刺交換もこの時間に行われていました。

自分はこの時間に同じコースの受講生と講義の内容などについて話していました。

朝食・昼食・夕食

基本的に席は自由席なので、空いている場所から座っていきます。すると大体他のコースの受講生やチューターの方々と一緒に食事をすることになります。食事の時間というのは気も緩みますので、趣味の話から最近の話題など様々な分野で話すことができます。特に朝は本当にランダムに座るので、色々な方と話すことができました。

その他講師の方々とも食事をする機会が何度もあり、最近の技術動向や好きなものといった話題で盛り上がることができました。

そのほか色々

名刺について

私は名刺をカジュアル用200枚とフォーマル用100枚の合計300枚用意しました。カジュアル用は受講者やチューター、講師の方々との交換に使いましたが、フォーマル用は主に協賛企業の方々との交換に使いました。実際に交換した枚数は100枚強でした。かなり余ってしまいましたが、足りないよりはよいと思いますので、とにかく多めに用意しておくことをおすすめします。

地域にもよりますが名刺を外注するなら、発注は少なくとも10日前には行った方がいいです。

自分は名刺の印刷にはラクスルを利用しました。300枚なら2000円弱で刷れると思います(2025年8月現在)

デザインについてですが、とても凝っている方もいれば、シンプルに学校の名刺を使う方など様々でした。Whiskを使って作成している方もいました。

ご飯について

基本的にセキュリティ・キャンプでは食事が提供されます。割と毎日豪華です。

朝食

セキュリティ・キャンプで提供されたビュッフェ形式の朝食
朝はビュッフェ形式で、自分の好きなものを取ることができます。

昼食

セキュリティ・キャンプで提供されたランチセットの一つ
昼は3つのセットから好きなものを選ぶことができ、

夕食

セキュリティキャンプの夕食で提供されたある日の夕食
夜は毎日違った料理が出てきます

朝のラジオ体操

今年は毎朝6:45からラジオ体操が行われていました。ラジオ体操が終わると朝食の時間になるからというのもあります。
キャンプ期間中、早寝早起きを行えるようにするために行われていましたが、睡眠時間を削って参加する人もそれなりにいたのかなと思います。
私は、最初の2日間は参加できましたが、睡眠時間を削って参加していた側の人だったので、その後は疲労が溜まりすぎていて参加できませんでした。

最後に

セキュリティ・キャンプ 全国大会では、本当に様々な内容を学習することができました。また、ほかの方々と交流できたことは自分自身にとっても大きな刺激になりました。

セキュリティ・キャンプ 全国大会に関わった皆さま、本当にありがとうございました。

もしセキュリティ・キャンプ 全国大会に参加しようか迷っているようであれば、是非とも参加してみてください。ここでの経験はきっと大きな財産になると思います。

Bクラスの他の方の参加記

ほかにもBクラスの方々の参加記が多く公開されています。色々な方の記事をご覧いただき、是非ともセキュリティ・キャンプに挑戦してみてください!!

同じクラスの受講生の方々の参加記

セキュリティキャンプを乗り切る技術 by @PenguinCabinet

セキュリティキャンプBクラスのすゝめ by @Kaito

セキュリティキャンプ2025 1日目レポート:不安と期待が入り混じる初日 by @Shiro2504

セキュリティ・キャンプ2025参加レポート by @yuito_it_

優しいBクラスのチューターさんの参加記

セキュリティ・キャンプ2025 全国大会参加記 by @Kattyan

セキュリティ・キャンプ2025 全国大会 Bクラス チューター参加記 by @Alphe

セキュリティキャンプの参加が決まった方へ

先にセキュリティキャンプを経験した身として、楽しむためのアドバイスを記します

  • 名刺交換を口実にどんどん話そう!!
    • 名刺交換をきっかけに色々な話ができると思います
  • LT大会で発表しよう!!
    • 発表するって緊張したり大変ですが、5分間ですので割と一瞬で過ぎさります。折角セキュキャンに挑戦したのですから、更にLTに挑戦してみてもいいと思います
  • 分からないことはチューターや講師の方にどんどん質問しよう!!
    • チューターも講師もプロです。折角のセキュキャンですから、機会をどんどん活用しましょう

その他、同じクラスのペンギン内閣さんがセキュリティキャンプを楽しむためのTipsを載せた記事を書いていますので、こちらも参考にしてみてください。

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