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AWSで3つの国内リージョンを用いたマルチリージョンができる国はアメリカだけ

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※2025/01/07時点の情報です。

はじめに

Aurora DSQLが発表されたことで、3リージョンを用いたマルチリージョン構成が注目されている。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/introducing-amazon-aurora-dsql/

しかし日本国内では3リージョン構成が取れないため、第3のリージョンを待ち望む声も多い。一方で、そもそも3リージョン構成が可能な国がどれだけあるのか、情報が見当たらなかったため、整理してみた。

3リージョンがすべて国内である必要性

前提としてレイテンシー目的であればap-northeast-2(韓国)やap-southeast-1(シンガポール)などを選べばよい。しかし、なんらかの制約でそれらが採用できない場合もある。「データ保持は国内に限る」とする大企業のビジネスルールや、医薬・金融・公的機関などの規制産業がイメージしやすいだろう。

国ごとの一覧表

国名 リージョン数 ローカルゾーン数 リージョンID ローカルゾーンID
アメリカ合衆国 4 17 us-east-1, us-east-2, us-west-1, us-west-2 us-east-1-atl-2a, us-east-1-bos-1a, us-east-1-chi-2a, us-east-1-dfw-2a, us-west-2-den-1a, us-west-2-hnl-1a, us-east-1-iah-2a, us-east-1-mci-1a, us-west-2-las-1a, us-west-2-lax-1a, us-west-2-lax-1b, us-east-1-mia-2a, us-east-1-msp-1a, us-east-1-nyc-1a, us-east-1-phl-1a, us-west-2-phx-2a, us-west-2-pdx-1a, us-west-2-sea-1a
AWS GovCloud (アメリカ合衆国) 2 0 us-gov-east-1, us-gov-west-1
カナダ 2 2 ca-central-1, ca-west-1 ca-central-1-yto-1a, ca-west-1-yvr-1a
中国 2 0 cn-north-1, cn-northwest-1 -
インド 2 2 ap-south-1, ap-south-2 ap-south-1-del-1a, ap-south-1-ccu-1a
インドネシア 1 0 ap-southeast-3 -
マレーシア 1 0 ap-southeast-5 -
オーストラリア 2 1 ap-southeast-2, ap-southeast-4 ap-southeast-2-per-1a
ニュージーランド 0 1 - ap-southeast-2-akl-1a
日本 2 0 ap-northeast-1, ap-northeast-3 -
韓国 1 0 ap-northeast-2 -
シンガポール 1 0 ap-southeast-1 -
南アフリカ 1 1 af-south-1 af-south-1-jnb-1a
香港 1 0 ap-east-1 -
ドイツ 1 1 eu-central-1 eu-central-1-ham-1a
アイルランド 1 0 eu-west-1 -
イギリス 1 0 eu-west-2 -
イタリア 1 0 eu-south-1 -
フランス 1 0 eu-west-3 -
スペイン 1 0 eu-south-2 -
スウェーデン 1 0 eu-north-1 -
スイス 1 0 eu-central-2 -
イスラエル 1 0 il-central-1 -
バーレーン 1 0 me-south-1 -
アラブ首長国連邦 (UAE) 1 0 me-central-1 -
ブラジル 1 1 sa-east-1 sa-east-1-rio-1a
タイ 0 1 - ap-southeast-1-bkk-1a
アルゼンチン 0 1 - us-east-1-bue-1a
チリ 0 1 - us-east-1-scl-1a
メキシコ 0 1 - us-east-1-qro-1a
デンマーク 0 1 - eu-north-1-cph-1a
ナイジェリア 0 1 - af-south-1-los-1a
ペルー 0 1 - us-east-1-lim-1a
フィリピン 0 1 - ap-southeast-1-mnl-1a
オマーン 0 1 - me-south-1-mct-1a
台湾 0 1 - ap-northeast-1-tpe-1a
ポーランド 0 1 - eu-central-1-waw-1a
オランダ 0 1 - eu-central-1-ams-1a
ギリシャ 0 1 - eu-south-1-ath-1a
コロンビア 0 1 - us-east-1-bog-1a
ベルギー 0 1 - eu-west-3-bru-1a
ベトナム 0 1 - ap-southeast-1-han-1a
ポルトガル 0 1 - eu-south-2-lis-1a
ケニア 0 1 - af-south-1-nbo-1a
ノルウェー 0 1 - eu-north-1-osl-1a
チェコ共和国 0 1 - eu-central-1-prg-1a
オーストリア 0 1 - eu-central-1-vie-1a

表の作り方

公式(英語)のリージョン、ローカルゾーン(アナウンスのみも含む)の情報をChatGPTに流して、チラ見チェックしただけなので、明らかに間違ってそうな個所があればコメントまでお願いします。

https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/using-regions-availability-zones.html

https://aws.amazon.com/about-aws/global-infrastructure/localzones/locations/?nc1=h_ls

補足としてローカルゾーンは単なるエッジロケーションであり、通常のリージョンと同等ではないが、大阪リージョンが昔ローカルゾーンだった経緯もあるため、念のため表に加えた。

まとめ

一覧にした結果、以下のことが分かった。

  • 国内で3リージョン構成を完結させられるのは、アメリカのみ。
  • そもそも国内で2リージョン構成ができるのは以下の6か国。
    • アメリカ
    • カナダ
    • 中国
    • インド
    • 日本
    • オーストラリア
  • ローカルゾーンの昇格を視野に入れても、3リージョン候補となり得るのは以下の3か国。
    • カナダ
    • インド
    • オーストラリア

日本国内で第3のリージョンが開設される可能性も期待されるが、直近の情報だけをみると、もう少し時間がかかることを覚悟した方がよさそうだ。

Appendix. us-gov/cnについて

us-gov/cnに属するリージョンは、以下のようにAWSの標準リージョンとは異なる独立したパーティションで運営されており、直接的なレプリケーションは難しい。よってこれらのリージョンについて、本記事ではマルチリージョンの条件を「満たさない」と定義した。

Partitional services also have independent control planes and data planes in the aws-us-gov and aws-cn partitions.

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/whitepapers/latest/aws-fault-isolation-boundaries/global-services.html

ちなみにcn系リージョンは、中国の法規制によりAWSが直接運営しておらず、パートナー企業を通じて提供されている。運営事情はこの記事が詳しい。

https://zenn.dev/mjxo/articles/24092658457ff2

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