🐈⬛
2025/9/6-7 スクラムフェス三河の参加きろく🐈🐈🐈
はじめに
- 運営の話は年末の RSGT & Scrum Fest Advent Calendar に書こうと思っています(たぶん)
Day1
前ふりと SponsorLT
- 毎回ゆるい笑いをとる前ふりとスポンサーセッション、今年も安定して笑いをとっていました😺
- スポンサーセッション、リアルなデンまるくんも登場して、昨年度変わらず(ほぼ)裏声豊かなセッションでした。
- しかし、やだ社長のネタ、みんなわかりました?😅
基調講演「リアルタイムOS研究開発30年の歩み」
- 名古屋大学 高田広章先生のご講演でした。
- 今回、個人的にも是非お呼びしたかったのは、長年自分が所属していた会社でも長年TOPPERSを使わせてもらっていて、おそらく日本のメーカーならかなりのところが使わせてもらっている一方で、知る人ぞ知る状態になっていたこと
- OSというコストがかかり高品質を要求されるソフトを、大学という実験的な環境で作れてきた秘密をぜひ知りたいと思ったこと
- アジャイルでもドキュメントを疎かにできない一方で、では、どんなドキュメントを書くのがよいのか。特にこれからの若い人に「ああ、あのとき、こんなことを聴いたな」程度でよいから知っておいてほしいなぁと思いました。
- ご講演はまさに期待通りの内容でした。プロジェクトの権利関係は立ち上げ時に自分で細部まで書くということ、ドキュメントは「過去の自分は別の人」で設計根拠・検討経過を整理してまとめておくこと、ソースコードはこれからの人のお手本になるように書いているという、まさに若い人にとっても、そして自分にとっても後押しになるようなお話でした。
- と当時に、今回、これで少しでも TOPPERSが知られる(日本の誇るOSと言っても過言ないと思います)とよいなとも思っています。
- 今回、高田先生には本当にお忙しい時間を割いてもらってご講演いただいたのですが、また、少し余裕ができたらコミュニティに遊びにきてほしいとも思っています。
- ちょっとアジャイルという方向性とは違うかもしれないけど、先日ビデオ見返してみて、あらためて呼んでよかったなと思いました。
Networking Party
- いろんな方とお話できました。なかなか名前を忘れずに記録するのが難しくて、そのあたり支援するツールを準備していくのがいいかもしれないですね。
Day2
見えてきたEV2.0:家電向けのソフトウェアがクルマに載る日
- 鈴木万治さんのセッションでした。
- Day1の基調講演で高田先生が触れられていた 3rd Party アプリが車にのるを受けての話かなーと思いました。
- 家電メーカーが車を作るとなると、車が一種の「家」「部屋」になってその中で家電が動くという世界観の提案、これはこれで斬新なのかもーと思いました。
- 一方で、CO2排出削減や交通事故削減、移動手段の全体最適化の方向性にたおれると、この提案はなしになるんだろうなーとも思いました。
- 移動手段の方向性が今後どんな方向性になるのか、まだまだ議論が必要そうですね。
自動車部品メーカーに息づく"スクラムの源流"と実際のスクラムとの違いからみるスクラム導入の勘所
- DENSOの廣野さんのセッションでした。
- まず、廣野さんの前のデンまるくんがかわいかったです(そこかよ)。
- 役員・部長さん含む品質問題対応チームの活動を大部屋活動と呼んでいるのが面白いと思いました。
- この品質問題対応の進め方はスクラムととても似ているが、そのままスクラムとして適用していくと、実はうまくいかない、うまくいかない理由を整理して説明していて興味深かったです。
- 確かに、品質問題対応は終わりのあるプロジェクトで言わば100m走30本ダッシュな一方、スクラムの適用先はプロダクトで言わばマラソンですからねぇ。走る点は同じなんだけど、ペース配分は確実に違ってくると思いました。
「メカアジャイルのその後 ~実践編~」 ― 顧客検証を阻む“ルールの壁”を越えて
- コニカミノルタ山内さんのセッションでした。
- セッションを聴いていて、そーいや、「冒険野郎マクガイバー」というか、特装車両というか、有り合わせの製品と自社の製品をうまく組み合わせて、お客さんのニーズに応える人や会社って結構あったような気がしていて、どこにいってしまったんだろうと思いました。
- たしか本田宗一郎さんもブラザー工業の安井兄弟も修理工から始めて改造機を作って商売を始めたと思います。
- 昔は普通にメカアジャイルやっていた、それが“ルールの壁”でできなくなっている、その壁を乗り越えるにはを考えさせる、自分にとってはそんなセッションでした。
トヨタの未来を切り開く!トヨタアジャイルチャレンジで繋がる未来
- トヨタ自動車 竹内さんと藤田さんのセッションでした。
- 司会の立場によりマイクを預ける関係上、事前に聞かされていたものの、途中でもうひと方(たしか柴田さん)が乱入するというなかなか斬新な発表形式だったと思います。
- トヨタさんといえども社内コミュニティを作るというのは大変なんだなぁと思うと同時に、あのトヨタさんでさえ苦労しながらもアジャイルになろうと努力されていて、スクラムやっているんだ・啓蒙しているんだという情報は、とてもいいなと感じましたし、勇気づけられる発表だったと思います。
従来の製造業における品質保証とアジャイル開発の統合
- ブラザー工業 梅本さんのセッションでした。
- 当初初登壇で、とても緊張しているようでしたが、徐々にエンジンがかかってきて素晴らしい発表だったと思います。後で聞いたところ、社内でかなり練習したそうでした。
- 今回、設計が品証さんの仕事も理解するようになるというのは、設計者の成長につながるとおもって、今回発表をお願いし、狙い通りの発表になっていたと思っています。
- ややもすると、対立して緊張が走りがちな開発チームと QAが手を取り合って、よい品質を狙った期日に世の中に出していくためにはどうしたらよいか。現場の工夫をうまく抽象度を上げて発表していました。
- テスト観点リスト作成後のフォローアップの進め方も、最初は対面で会話を行なって安定してきたらチャットでやりとりするなどきめ細かいやり方をされているんだなとうかがえました。加えて、その進め方に至る前に、課題をどう捉えていたのかを話されているともっとよかったとも感じました。
ハードウェア開発でスクラムをやってみた:挫折、復活、そして終決へ
- 杉浦さんのセッションでした。
- リリースごとのバーンダウンチャートの実際の変化を見せてくれていて、バーン「ダウン」になるまでにどのくらいかかるかといった疑問に答えるデータとしても、大変参考になるセッションだったと思います。
- 開発支援ツールが整備されていない、ハードならではの苦労も語られていて、また、最後は基板上の実際の検証が必要で、これがアナログならではの検証になることを示唆されていました。
- 話を聞きながら、前会社でハード屋さんがドライヤーで高温状況を発生させて検証していたのを思い出しながら聴いていました。
- ハードならではの、LSI開発ならではの、苦労がもう少し整理されて話されていると、もっとよかったかもしれませんね。
ゾンビ原因体調サバイバルガイド──スクラムによる回復の記録
- のりっくさんの発表でした。
- のりっくさん、ずっと原因不明の体調不良に悩まされていて、そのときにスクラムの経験主義の考え方や価値基準が役に立ったそうです。
- 実際、認知行動療法(CBT)とスクラムは共通点もあるように自分にも思え(特に経験主義的な進め方)興味深かったです。
- 発表を聞きながら、人生の危機の後にメンタルの危機があり原因不明の体調不良に陥る、コミュニティが人生の危機を支える一助になってこれたら、原因不明の病も減ってくるのかもと考えていました。
- 笑あり涙あり、面白い発表だったと思います。リアルタイムで間近で見れてよかったです😺
撮りっきりコニカ開発秘話:生産・販売・開発の壁を超えた協働から学ぶ
- コニカミノルタ(当時コニカ)の與賀田さん、溝口さん、清水さん、原田さん、樋上さんのセッションでした。
- 商品企画さんを中心にプロジェクトが組まれ、何かしらのアイデアが浮かんだら(できない、できる、できる条件含め)誰かが応える当時の大部屋体制の様子が伝わってきてよかったです。
- ご本人たちは意識していなかったと思いますが、女性・男性、多種多少な人々がいて共創的な雰囲気があったんじゃないかなぁと推測しました。
- それにしても、当時のレンズ付きフィルムカメラをめぐる環境や、競合の様子といった緊張が伝わってくるともっとよいセッションになったなぁと思いました。また機会があったらその辺り含め聞いてみたいです。
【ビデオみた】 線虫から学ぶ “弱さ”が武器になるAI時代のチーム論
- CTC押方さんの発表でした。
- スポンサーセッションを除くと、スクフェスは大阪に続いて2回目なんだそうです(たしか)。全体的にまとまっていて、落ち着いた感じの発表でした。
- 線虫はニューロンも少なく弱い生き物なんだそうですが、逆にその弱さで数億年前から現在に至るまで生き延びてきたんだそうです。面白いですよね。
- 線虫を参考にした AIモデルがあるそうです。それも興味深いなと思いました。
【ビデオみた】 製造業のプロダクト開発で見つけた『本当にほしいモノ』を作る醍醐味〜製造業というラベル付けを超えて〜
- aki.mさんの発表でした。
- 自分は働き口としては IT業界(SIer) → 製造業 → 製造業 → IT業界(コンサル)というキャリアなんですが、純粋に IT業界な aki.mさんからみた製造業がどんな風にうつったのか、興味ある発表でした。
- 設計根拠などとことん「作ること」にこだわる製造業のあり方が印象深いと言っていたように、自分には受け取れ、面白いなぁと思いました。
- それにしても、aki.mさん、かなりハードワークをされているようにも見受けられ、他人事ながらちょっと心身が心配ですね。。願わくはご無理になさらずに。。
【ビデオみた】 スクラムガイドに載っていないスクラムのはじめかた
- 及部(@TAKAKING22)さんの発表でした。
- 『「スクラム(方法論)をはじめる」ではなく、「スクラム(チームづくりの鍛錬)をはじめる」』〜これこそが2025年現在、各地で起こっていること・やっていきたいことじゃないかな〜と思った。
- 結果的に、スプリントゴールやスプリントレビューが蔑ろになって、単なる反復開発になっているチームが多そうだなと。
- きっと AIの発展により、未だないものを作り出していくことを学んでいく に向き合っていくことになるんだろうなぁと、思い浮かべたセッションでした。
その他、参加してみて。自分が思い浮かべたこと
全体ふりかえって
- 金曜日に台風がやってきてヒヤヒヤものでしたが、終わってみると盛況でとてもよかったです。
- 新幹線はじめ各交通機関が止まるという大変な中、Discord内チャンネルでしりとりが始まるとゆー、変化に適応する参加者の皆さんのアイデアと行動力にはほんと尊敬の念に堪えません😁
うれしかったこと
- いろいろとうれしいことがあったのですが、以下の2つが特にうれしかったです。
うれしかったその1 のりっくさんに会えた!
- 一つは、はじめてリアルな のりっくさんにお会いできたこと。ひょっとしたら電脳の世界にしかいないのかもと思っていました😅
- お元気になられたようでよかったです(セッションも面白かった)。毎週金曜日の運営MTGで、最後社長さんがしめる際にうちの姉猫🐱並に嫌がらせしておりました。これが心身回復の一助になっていたのかもしれませんね。
- 今回、なぜそんなにキャンプを目の敵にするのか聞きそびれたので、それは次回の宿題かなと。
うれしかったその2 ブラザー工業さんの初登壇!
- もう一つは、前会社の方がちゃんとブラザー工業の名前を出して参加してくれたこと。これは本当にうれしかった。
- 自分がいたときは諸事情で正直難しかったのですが、いろいろと社内的なハードルを乗り越えてやってきてくれました☺
- 贔屓目かもしれませんが、品証が門番ではなく支援者になって関わっていく実践的な発表もよかったです。
- 前々会社(コニカミノルタ)の人たちが順調に参加を増やしてくれていると同様、ゆっくりでいいから無理ない範囲でコンスタントに交流が増えていけたらと思っています😺
来年に向けて
- 来年に向けての話は年末の RSGT & Scrum Fest Advent Calendar に書こうと思っています(たぶん)
Discussion