🐱がスクフェス三河でお手伝いできたこと・できそうなこと

はじめに

この記事は Regional Scrum Gathering Tokyo & Scrum Fest Advent Calendar 2025の８日目の記事です。
ちなみに、前日はGのヤナギさんのスクラムフェス金沢2026を開催しますでした。
参加者としての記録は、2025/9/6-7 スクラムフェス三河の参加きろく🐈🐈🐈で書いたので、ここではスクフェス三河運営委員のピカピカ1年生のできたこと・今後やれそうかもなーと思い浮かべたことを書こうと思っています😺
今後ちょっと運営に参加しようかなー、できるかなー、そもそも運営って？と思っている方がいるとして、どんな雰囲気でどんな風に進めているのか、ノリがわかるといいなと思って書いています。

動機

名古屋で生まれ育って、野田・流山で育ち、西東京と柏・川崎・泉岳寺、相模大野と愛甲石田と、各地を転々として、US行ったりChina行ったりして、また名古屋に戻ってきました。
役職定年を迎えて事業に全面的にコミットすることがなくなったことを契機に、今後の人生の在り方を考えました。名古屋アジャイル勉強会や Devlove名古屋で得たヒントを職場に持ち帰って Team Building や CIに役立てたこともありました。CIの導入時期も2012-14年ごろと組込系にしてはかなり早い段階で導入できたと自負しています。思い起こすと、コミュニティからの持ち出しが多くて、還元することが少ないなぁと、せっかく暇？ゆとり？ができつつあるんだから何か還元してお役に立てればと思ったのがきっかけです。

どんな雰囲気？どんな進め方？

どんな雰囲気？

基本、運営の時間（毎週金曜日の21時から22時、遅くて23時くらい）になんとなく集まってモブというかワイワイしながらやっています。途中参加も、途中退出もOK、都合や体調が悪ければ（眠ければ）欠席、宿題はなし。うちの場合、ニャンズも参加します。

どんな進め方？

どんな雰囲気？で書いたことと重なるのですが、この時間でやること決めて、ドライバー決めて周囲がわいわいし、やることできたら解散という流れです。あと、たまに気がついた人が気がついたことをやります。

できた😺

議事録書き

全体の雰囲気や流れをつかむ上で、参考になるのは議事録で、実際に議事録を書いてみることからやってみました。これはどのプロジェクトに入るときにもやっているかな、書くことで様子を観察することもできますし、「何している人？」といぶかれることも少なくなるしといったところです。

開催趣意書

去年のものをコピー、明らかに去年から変更要なところは変える（2024 → 2025)ということはやれました。あと、情報保障のページといった新規のページは運営の時間とかで話し合って作ったという記憶があります（たしか）。
来年(2026)は、他のスクフェス（例えば神奈川)を参考に、スポンサー費用の使い途を記載していくのが良いかなーと思っています。

基調講演 講演者アイデア出し〜つなぎ〜依頼MTG参加

これはたまたまご縁で、今いる会社で車載組込みシステムフォーラム（ASIF:Automotive Embedded System Industry Forum）の幹事をやっている方がいて、高田先生につなげてもらいました。うまくつなげられたのはよかったですし、ありがたかったです。ほんと、人のご縁は大事。

スポンサー申し込み御礼・やり取り

前年のスポンサーのメール文を参考にして書きました。ここで、あえてメール文として参考としているのは、いかにもテンプレートでポイ投げしているようにしたくないから。まつしゅー会長からの伝承です。受け手の気持ち大事。

プロポーザルフィードバック

プロポーザルがやって来たときに応対します。今回、常連さんや有識者をのぞき、スクフェス金沢さんを参考に、LLMのプロンプトを作ってプロポーザルの返事をしました。
来た順番で、常連さんをのぞき、プロンプトの生成結果に基づき返事します。
テンプレート感を弱める意味でも、自分の感想とリスペクト・出してくれた感謝の意を添えました。
また、プロンプトは公開しました。オープンソースの精神大事。
下記に、プロポーザルのフィードバックと採択のことについて、うだうだ書いたので、よければ見てやってください。
https://zenn.dev/warumonogakari/articles/964431305573fa

すえんさんでつぶやく

すえんさんとは、スクフェス三河のキャラクターで X/元twitter のアカウントでつぶやきます。アナウンスが必要になったときにつぶやきます。わたしは三河ネイティブの人ではないので三河弁は喋れません（尾張弁なら喋れる）。三河弁ジェネレーター使ってみましたがちょっと微妙に違うようです。なので、三河弁に近い東京弁で周知しました。

ホームページを更新する

プロポーザルの締切日がすぎたら「プロポーザル募集」を「プロポーザル締め切りました」に変更したり、同様にスポンサーやチケットも更新するといった細々なことをしました。これも気がついたらやっていました。

当日の参加

実際に運営委員として本番何すればよいのか、ちょっと不安でしたが、そこは事前に香盤表で見える化しながら事前に打ち合わせがあり、その役割で適宜やっていました。あとは先輩方のマネをする感じでしょうか。トラックの司会とかしていました。
台風が来て開始が遅れたりしましたが、昨年も避難訓練が入ったりしたので、まあ、アクシデントは何かしらあるがねという感じでした。

気づいたこと・学んだこと🐱

プチ自動化する余地がいくつかありそう、実験する余地もありそう

例えば、スポンサー申込は Google Formでやっているのですが、ゴールド・シルバーなど各スポンサーの枠が埋まったら Formを手作業で更新しています。このあたりは、Apps script を使って自動化する余地がありそうです。今でしたら、Claudeさんなど LLMでプロンプトを投げればそれなりのコードを吐いてくれるようなので、Apps script ではなくプロンプト自体を GitHub に残せば、何のためにどんな要求・要件でコードを書いたか簡単に残せるのでいいんじゃないかなーと思いました。
そのほかに、上でも少し触れましたが、Confengineや pertix の更新契機でホームページの更新が必要な場合があります。締め切り日付とか。このあたりは地味に抜け落ちがちなので、自動化して抜け落ちしないようにする余地はありそうです。
加えて、Zoom からセッション内容・Discordのチャットの様子からレポートのサマリーを生成して、あとは自分の感想を載せておけば、会社のレポートとしては完成できて省力化が図れるかもしれませんね。ここまで来ると、運営がやる仕事ではなさそうな気もしますけど。

コミュニティのほどよい多様性

スクフェス三河は現地120名、オンライン50名の規模で、老若男女が集まります。会社組織だと、どうしても似たもの同士（同じ業界、同じ評価軸、同じ常識）になりがちですが、コミュニティは違います。
話をしていると、ときどき「うっ」となる瞬間があります。例えば、ワークステーションで研究していて最後の方は組込み系10数ゲホゲホ年の自分と、やたけけ社長さんのようなWeb系の若手では、当然視点が違う。「当たり前」だと思っていたことが通じません。でもそれが排除や否定ではなく、良い刺激として機能しているように思っています。
もうちょい真面目に説明しようとすると、まず自分の「当たり前」の前提に気づきます。「なんでそう思うんだろう？」と考え、アジャイル/スクラムという共通言語があるから、この共通言語をカケハシにして、異質性を持つ人同士が対話できるのかもしれません。
会社組織だと、ややもすると評価や競争、あとスピードも絡むから、違和感はストレスになりがちです。でもコミュニティでは、評価されないし競争もない。近づくのも自由、離脱も自由だから、無理に合わせなくていい。だからこそ、「ほどよい違和感」が心地よい刺激として残るのかなと思っています。

持続するために「仕事」としない、ゆるさを残す

仕事だと、ミスしないようにマニュアル化して、それをレビューして、と、ややもするとお堅くやるじゃないですか、30ゲホゲホ年のキャリアの中で、そうやってお堅くして持続しなかった活動をいくつも見てきました。
例えば、製品の機能仕様書充実活動。今まで大して言語化してこなかった機能をわざわざ文書化して、「成果物」として頑張っていました。でも、あっという間に陳腐化していきました。誰も更新しなくなる。維持コストが高すぎるんですよね。
スクフェスの運営は、そういうのとは違います。途中参加・退出OK、宿題なし、気がついた人が気がついたことをやる。誰でもミスしそうなところには簡潔な注意書き程度は残しますが、「成果物」にはしない。
プチ自動化の提案（Apps scriptとか）も、完璧なシステムを作るためじゃなくて、ゆるさを守るためです。プロンプトをGitHubに残す程度でいい。抜け落ちで誰かに負担がいかないようにする、それくらいの軽さじゃないと持続可能にならないんじゃないかなーと、思っています。
ただ、正直に言うと、30ゲホゲホ年のキャリアで習慣化している行動が、無意識に邪魔している部分もあるかもしれません。気づかないだけで「仕事」のやり方を持ち込んでいる可能性もある。それに気づけるのも、コミュニティの良さかなと思っています。

おわりに

スクフェス三河の1年目運営を終えて、少しずつですが、コミュニティに貢献できる幅が増えてきました(気がする）。
来年3/28、スクラムフェス名古屋を初開催することになりました（kawaguchiさんのブログ参照）。ぼちぼち毎週金曜日に実行委員会をやっています。あと、豊橋技術科学大学のPBLも少し手伝うことになりました。無理ない範囲で、できることを増やしていきたいなと思っています。
個人的には、XP祭りの三河トラックか、にゃごやトラック、できたら名古屋アジャイル勉強会の復活もやっていきたいなーと思っています。コミュニティからの「持ち出し」が多かったなと気づいてから、還元の仕方を少しずつ検討して、気がついたらここまで来ていた、という感じです。
気がついたことを、気がついた人が、できる範囲でやる。それくらいの軽さで、コミュニティは続いていくんじゃないかなと思っています🐱

最後に
辰年生まれのおねえさん🐱。遠い夜空にこだまする龍の叫びを耳にして運営会議にやってきます🐈。性格も黒白シャチ、グランパスのような性格です😅
https://x.com/warumonogakari/status/1996940695509315738?s=20