Mac で Apple 標準以外の絵文字は使えるか?(Fluent Emoji 編)
普段 iOS/macOS がメイン環境なのですが、LLM があまりに絵文字を多用するので、Apple のデフォルト絵文字「以外」の絵文字、例えば Fluent Emoji が新鮮に映るようになりました。

今回は、Mac(Tahoe 26.2)で Fluent Emoji を使えるのかについて検証してみました。
Fluent Emoji とは?
Windows の Fluent Design System に端を発する絵文字で、2022 年 8 月にオープンソース化されました。3D っぽい立体的デザインが特徴で、リポジトリは下記の通りです。
Fluent Emoji のデザインについては、プロジェクトを主導した Nando Costa による The making of Fluent emoji にまとまっています。
- Microsoft 内の「Fix Hack Learn」から始まったプロジェクト
- Studio Tendril と協力してデザイン
- 立体感は、デザインに人間味と親しみやすさをもたらすため
- 利用したツール
- 2D コンセプトにはイラレ
- モデリング、アニメーション、レンダリングには Cinema 4D
- 不完全な円という概念。人間味を反映させるため、シルエットにはゆらめくような形を採用
そもそも絵文字はどうやって表示されているのか?
絵文字は Unicode が割り当てられており、例えばサングラスをかけた顔の絵文字😎は、Unicode で U+1F60E として定義されています。
Unicode は絵文字の見た目を規定しないので、Apple のデフォルト絵文字(Apple Color Emoji)や Fluent Emoji といった、さまざまなデザインが各社ごとに用意されています(ちなみに、Unicode にどのような種類の絵文字を追加するかは、Unicode コンソーシアムが管理しており、誰でも提案することができます)。
Apple Color Emoji も、通常のテキストフォントと同様にフォントファイル(文字とそれに対応する形が定義されたファイル)になっています。絵文字が表示されるまでのざっくりした流れは、
- ① アプリケーションが文字(ex.
U+1F60E:😎)を描画しようとする - ② 現在のフォントにその文字が含まれているか確認
- ③ 絵文字は通常含まれないのでデフォルトの絵文字フォント(Apple Color Emoji)にフォールバック
技術的には③でフォールバックされるデフォルト絵文字を変更すれば済むように思えますが、macOS においてはシステムレベルの書き換えであり、基本的にできません。
導入してみる
前述の通り、OS のデフォルト絵文字の変更は難しいので、フォントファイルとして別途インストールする方法を取ります。Fluent Emoji のリポジトリにて、ttf ファイルを作成したよ!との投稿を見つけたので、これを採用します。
fluent-emoji-webfont から ttf ファイル(ex. FluentEmojiColor.ttf)をダウンロードし、ダブルクリックで Font Book にインストールします。

インストール完了後、Keynote 等を開いてみるとフォントとして利用できるようになっています。

ただ、Keynote にて Fluent Emoji を導入したテキストボックスをいじるとかなり処理が重くなる問題アリ(未解決)、通常利用を行うには少し工夫が必要そうです。
まとめ
- Fluent Emoji についてまとめつつ、Mac での利用を試みてみました。
- フォントファイルをインストールすることで利用可能になりました。
- ただし、アプリケーション側の対応が必要な場合があり、現状では少し使いづらい印象です。
- Web アプリケーション等で利用する場合はもう少しハードルが下がると思います。
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