ボードインコネクタについて調べてみる
きっかけ
自動ハンドソープマシンやゲームコントローラをばらしてみたところ、コネクタのオスが直接はんだ付けされているような部品を見つけました。
これは、ボードインコネクタと呼ばれる部品です。
普段業務では使っていませんが、取り扱いメーカーや、利点が気になり、調べてみました。
ボードインコネクタ とは
圧着したコンタクトを基板に直付けしたコネクタに差し込むタイプのコネクタです。
基板を見ているだけではわからなかったのですが、コンタクト部分にはんだ付け用の足が伸びており、電線に圧着したコンタクトをコネクタに差し込んだ後、はんだづけする形なんですね。
JSTのSINコンタクトより引用
利点としては、コネクタのメス側がなくなるため省スペース、低コストになること、
コネクタに取り付けてロックされるため、位置決めが簡単なこと、はんだ付け部分の保護になること、
ICが密集している基板への電線のはんだ付けは相当な器用さが求められますが、先に穴をあけてコネクタを差し込んでのはんだ付けとなるので、配線の易化につながるようです。
デメリットとしては、一度取り付けたら簡単には抜けなくなること、DIP品であり反対面にも影響がでるくらいでしょうか…。
(一応ですが、AIに書かせてはいません。)
参考
JST SIN CONNECTOR マニュアル
molex ボードイン・コネクター
ボードインコネクタを取り扱うメーカー
digikeyでも検索で見つけられました。
digikey コネクタ、相互接続 > 長方形コネクタ > ボードイン、基板への直接配線
京セラの9296シリーズも近そうですね。こちらはコンタクトの圧着もいらないようで、なおさら便利そうです。
おわりに
以前は故障した電子機器を分解しても、なんだかよくわからないものでいっぱいだな…と思っていたのですが、回路に携わるようになって、基板上の部品にも関心を持つようになりました。
導光パーツやレバーなど、メカ部品との連結部分であったり、ボタンの実装方法であったり、ばらしてみるといろいろと新たな発見があって面白いですね。
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