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SkyBarium ミニPC Ryzen 7 5700U [2つLANポート]

に公開

始めに

2023年11月26日、AmazonでSkyBarium ミニPC Ryzen 7 5700U [2つLANポート]を購入しました。


引用元:Amazon | AOOSTAR mn57 ミニpc Ryzen7 5700U

その後、同製品が終売になったため、投稿したレビューは後継品の5825Uに移動しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHJN1492
製品が完全に無くなってレビューが見れなくなる前に、備忘録として残します。

製品の特長

  • APUはZen2世代の5700U(8コア16スレッド)。基本動作周波数は1.8GHz、最大動作周波数は4.3GHz。Zen3世代の5800Uと比較すると10から15パーセント程度処理が遅い。
  • NICはIntel I226-V 2.5GbEとRealtek GbEの2ポート。
  • Wi-Fi/BluetoothはIntel AX200。外付けアンテナは無い。
  • N100のミニPCと比較して筐体が一回り大きい。アイドル時の消費電力はN100と同程度だが、アイドル時でもファンが回っているN100のミニPCとは違い、後述のファン調整を行った場合はWebや動画を見る程度ではファンの音がしなくて非常に静か。
  • 電源スイッチが天板の左手前にあるため、USBメモリーの抜き差しの際に誤って押しやすいので注意。

APUのチップセットドライバーとビデオドライバー

以下のAMDのサイトから「5700U」を選んで「検索」ボタンをクリックすると、「ドライバーおよびソフトウェア」としてWin10用かWin11用のAdrenalin Editionをダウンロードします。
これ一つでチップセットドライバーとビデオドライバーがインストールできます。
https://www.amd.com/ja/support/download/drivers.html

Intel I226-Vのドライバー

IntelのサイトからIntel I226-Vのドライバー(インテル イーサネット・アダプターコンプリート・ドライバー・パック)をダウンロードしましたが、Win10では適用できませんでした。
Dellのサイトから以下のドライバーをダウンロードします。

1GbE接続用安定版

  • Google検索ワード:Intel I225 I226 lan ndis Driver
  • 検索結果:
    インテル® イーサネット・コントローラーi225/i226用ドライバー ; バージョン. 1.1.3.34, A02 ; リリース日: 03 2月 2023

2.5GbE接続用改善版

  • Google検索ワード:Intel I225 I226 lan ndis Driver 1.1.4.38, A00
  • 検索結果:
    インテルI225/I226 Ethernet用ドライバー ; バージョン. 1.1.4.38, A00 ; リリース日: 10 7月 2023

Windows Update

1.1.4.38をインストール後、Windows Updateで1.1.4.43(2024/02/15)が適用されたようです。
これはDellのサイトでは見つからなかったので、ASUSのサイトからダウンロードします。

  • Google検索ワード:Intel I225 I226 lan ndis Driver 1.1.4.43
  • 検索結果:
    LAN. Intel I225/I226 NDIS driver V 1.1.4.43 for Windows 10 64-bit and Windows 11 64-bit. バージョン 1.1.4.43. 2.53 MB. 2024/08/07

Realtek NICのドライバー

Realtekのサイトから、「Win10/Win11 Auto Installation Program (NDIS)」をダウンロードします。
https://www.realtek.com/Download/List?cate_id=584

アイドル時のクロック速度

Win10を実行している間、5700Uのクロックは基本速度の1.80GHzを下回る事はありません。(瞬間的に1.75GHzに落ちる程度)
Intel Core iシリーズと違い、Ryzenはクロック周波数を落とさずに電圧を下げる事でアイドル時の消費電力を落とすので、これが正常です。

BIOSの設定

仮想化機能

Advanced → CPU Configration → SVM Mode

VRAMの割り当て

Advanced → AMD CBS → NBIO Common Options → GFX Configration → iGPU Configration
 Auto:自動設定。通常は搭載メモリーから512MBを割り当てる。
 UMA_SPECIFIED:搭載メモリーからUMA Frame buffer Sizeで指定した容量を割り当てる。
 ※3Dを利用したゲームで遊ぶなら「1G」にします。複数のモニターを同時接続する場合も増やす必要があるかもしれません。無暗にVRAMを増やしても性能が上がる訳ではないので、タスクマネージャーでVRAMの消費量を確認しながら必要最低限を割り当てます。

ファン回転

Advanced → AMD CBS → NBIO Common Options → SMU Common Options → FAN Control

※自分は以下の様に設定しました。
 Fan Control:Manual
 Force PWM Control:Unforce
 Fan Table Control:Manual
 Low Temperature:60
 Medium Temperature:70
 High Temperature:80
 Critical Temperature:90
 Low Pwm:30
 Medium Pwm:60
 High Pwm:100
 Temperature Hystersis:2
 Pwm Frequency:25kHz
 Fan Polarity:Positive

電力制御

Advanced → AMD CBS → NBIO Common Options → SMU Common Options → System Configuration
 10Wから54Wまで6段階に設定できます。自分はデフォルトのAutoのまま使用しています。

SMT(Simultaneous Multi-Threading)

SMTの設定についてOEM元のAOOSTARのミニPC専用サポートにメールで問い合わせたところ、この機種に設定はない(There is no such option in the BIOS)との返事でした。

Core Performance Boost

これも設定にありません。(メーカーには未確認)

終わりに

ファン調整をした5700Uは、アイドル時でもファンが回るN100のミニPCに比べて負荷がかからない時は本当に静かで作業に集中できます。ただ今更5700Uを選ぶ理由もないので、これから購入する人はZen3の5825Uを検討するのが良いでしょう。

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