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Anthropicハッカソン優勝者のClaude Code設定集「everything-claude-code」を読み解く

に公開

Anthropicハッカソン優勝者が10ヶ月以上かけて実際のプロダクト開発で使い込んだ everything-claude-code というリポジトリが公開されていたので、内容を読み解いてみました。

https://github.com/affaan-m/everything-claude-code

https://x.com/affaanmustafa/status/2012378465664745795

この記事の要約

  • Anthropic x Forum Venturesハッカソン優勝者 が公開した本番環境で使えるClaude Code設定集
  • agents, skills, hooks, commands, rules, MCP設定 の6種類のファイルで構成
  • コンテキストウィンドウは 200kから70kまで縮小する可能性 があるため、MCPの有効化は10個以下に抑える
  • TDD(テスト駆動開発)を中心 にしたワークフローで、カバレッジ80%以上を必須とする
  • /tdd/planなどの スラッシュコマンド で素早くワークフローを呼び出せる
  • hooksによる自動化 でフォーマット実行やconsole.log警告を自動化

1. リポジトリの背景と作者について

このリポジトリの作者は @affaanmustafa 氏です。2025年2月の実験的リリース時期からClaude Codeを使い続けており、2025年9月にはAnthropic x Forum Venturesハッカソンで @DRodriguezFX 氏とともに優勝しています。

優勝時に開発したのは zenith.chat というAIを活用したカスタマーディスカバリープラットフォームで、開発は完全にClaude Codeだけで行われたとのことです。

Xで公開されたガイドは 90万view以上、1万以上のブックマーク を獲得しており、Claude Codeユーザーの間で大きな反響を呼んでいます。

2. ディレクトリ構成の全体像

リポジトリは以下のような構成になっています。

everything-claude-code/
├── agents/           # 専門エージェント
├── skills/           # ワークフロー定義とドメイン知識
├── commands/         # スラッシュコマンド
├── rules/            # 常に従うルール
├── hooks/            # トリガーベース自動化
├── mcp-configs/      # MCPサーバー設定
├── plugins/          # プラグイン情報
└── examples/         # 設定例

↓リポジトリのキャプチャ

それぞれの役割を詳しく見ていきます。

3. agents/:専門エージェントによるタスク委任

agentsディレクトリには、特定のタスクに特化したサブエージェントが定義されています。複雑な作業をメインのClaudeから切り離して委任する仕組みです。

ファイル 役割
planner.md 機能実装の計画立案
architect.md システム設計・アーキテクチャ決定
tdd-guide.md テスト駆動開発のガイド
code-reviewer.md コード品質・セキュリティレビュー
security-reviewer.md 脆弱性分析(OWASP Top 10対応)
build-error-resolver.md ビルドエラー解決
e2e-runner.md PlaywrightによるE2Eテスト
refactor-cleaner.md 不要コードの削除
doc-updater.md ドキュメントの同期更新

エージェントファイルは frontmatter形式 で定義されています。

---
name: code-reviewer
description: Reviews code for quality, security, and maintainability
tools: Read, Grep, Glob, Bash
model: opus
---

You are a senior code reviewer...

重要なポイントは tools の指定です。サブエージェントに 必要最小限のツールだけを与える ことで、実行が高速になり、フォーカスも維持されます。50個のツールを持つエージェントより、5個に絞ったエージェントの方が効率的に動作するとのことです。

4. skills/:再利用可能なワークフロー定義

skillsディレクトリには、コマンドやエージェントが呼び出すワークフロー定義が格納されています。

ファイル 内容
coding-standards.md 言語別ベストプラクティス
backend-patterns.md API・データベース・キャッシュパターン
frontend-patterns.md React・Next.jsパターン
project-guidelines-example.md プロジェクト固有スキルの例
tdd-workflow/ TDD手法の詳細定義
security-review/ セキュリティチェックリスト
clickhouse-io.md ClickHouseアナリティクス

特に tdd-workflowRED → GREEN → REFACTOR のサイクルを定義しており、80%以上のテストカバレッジを必須としています。

skillsは ~/.claude/skills/(ユーザー共通)または .claude/skills/(プロジェクト固有)に配置して使います。

5. commands/:スラッシュコマンドで素早く実行

commandsディレクトリには、/tdd のように呼び出せるクイック実行用のコマンドが定義されています。

コマンド 説明
/tdd テスト駆動開発ワークフロー
/plan 実装計画の作成(ユーザー確認待ち)
/e2e E2Eテスト生成
/code-review 品質レビュー
/build-fix ビルドエラー修正
/refactor-clean 不要コード削除
/test-coverage カバレッジ分析
/update-codemaps コードマップ更新
/update-docs ドキュメント同期

skillsとcommandsの違いは 保存場所と呼び出し方法 です。

  • skills: ~/.claude/skills/ に配置、広範なワークフロー定義
  • commands: ~/.claude/commands/ に配置、素早く実行可能なプロンプト

複数のコマンドを一度に呼び出すことも可能で、例えば /tdd の後に /refactor-clean を実行するようなチェーンも組めます。

6. rules/:常に従うべきガイドライン

rulesディレクトリには、プロジェクト全体で常に適用されるガイドラインが格納されています。

ファイル 内容
security.md 必須セキュリティチェック
coding-style.md 不変性、ファイル構成
testing.md TDD、80%カバレッジ要件
git-workflow.md コミット形式、PR手順
agents.md エージェントの使用タイミング
performance.md モデル選択、コンテキスト管理
patterns.md APIレスポンス形式、フック
hooks.md フックのドキュメント

セキュリティルールでは、コミット前に以下のチェックを必須としています。

  • ハードコードされたシークレットがないこと
  • すべてのユーザー入力がバリデートされていること
  • 適切なエラーハンドリングがあること
  • 依存関係に既知の脆弱性がないこと

rulesファイルは モジュラーに分割 することが推奨されています。一つの巨大なファイルより、役割ごとに分けた方が管理しやすくなります。

7. hooks/:イベント駆動の自動化

hooksディレクトリには、ツール実行時に自動で発火するフックが定義されています。

フック種類 タイミング
PreToolUse ツール実行前 特定操作のブロックやリマインド
PostToolUse ツール実行後 編集後に自動フォーマット
Stop セッション終了前 console.log警告

READMEには、TypeScript/JavaScriptファイル編集時に console.log の残存を警告するフックの例が紹介されています。

{
  "matcher": "tool == \"Edit\" && tool_input.file_path matches \"\\\\.(ts|tsx|js|jsx)$\"",
  "hooks": [{
    "type": "command",
    "command": "#!/bin/bash\ngrep -n 'console\\.log' \"$file_path\" && echo '[Hook] Remove console.log' >&2"
  }]
}

このフックは、ファイル編集後に自動で console.log を検出し、開発者に削除を促します。本番環境へのデバッグコード混入を防ぐための仕組みです。

8. mcp-configs/:外部サービス連携

mcp-configsディレクトリには、MCPサーバーの設定が格納されています。READMEによると、GitHub、Supabase、Vercel、Railwayなどの外部サービスとの連携設定が含まれているとのことです。

ここで 最も重要な注意点 があります。

MCPを有効化しすぎると、コンテキストウィンドウが大幅に縮小します。 200kあったコンテキストが70kまで減少する可能性があるとのことです。

推奨される運用方法は以下の通りです。

  • 20〜30個のMCPを設定ファイルに記述
  • プロジェクトごとに 10個以下を有効化
  • 有効なツールは 80個以下 に抑える

使わないMCPは disabledMcpServers で無効化しておくことが重要です。

9. クイックスタートとまとめ

このリポジトリを使い始めるための手順を整理しておきます。

# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/affaan-m/everything-claude-code.git

# agentsをコピー
cp everything-claude-code/agents/*.md ~/.claude/agents/

# rulesをコピー
cp everything-claude-code/rules/*.md ~/.claude/rules/

# commandsをコピー
cp everything-claude-code/commands/*.md ~/.claude/commands/

# skillsをコピー
cp -r everything-claude-code/skills/* ~/.claude/skills/

hooksは ~/.claude/settings.json に追加し、MCP設定は ~/.claude.json に追加します。MCP設定内の YOUR_*_HERE プレースホルダーは、実際のAPIキーに置き換えてください。

everything-claude-codeの設計思想をまとめると以下の通りです。

  • エージェントファーストデザイン: 複雑なタスクは専門エージェントに委任
  • TDD中心のワークフロー: RED→GREEN→REFACTORサイクルと80%カバレッジ
  • セキュリティファースト: コミット前の必須チェック
  • コンテキストウィンドウ管理: MCPの有効化は控えめに

すべての設定をそのまま使う必要はありません。自分のワークフローに合うものを選んで取り入れ、不要なものは削除し、独自のパターンを追加していくのが良いかと思います。

参考リンク

紹介

以下はAnthropicの評価についての記事なので、こちらもぜひ読んでください。
https://zenn.dev/ttks/articles/0d2b16606b59f9

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