💡

Claude Desktop と BigQuery を MCP サーバーで接続してみる(Windows 編)

2025/04/11に公開

こんにちは 📻

株式会社 Tsuzucle SPRING 開発事業部にフリーランスインフラエンジニアとして参画している はらしゅん です。

今回は Claude Desktop から、BigQuery に自然言語でデータ解析リクエストする方法について、

ClaudeとBigQueryをMCPサーバーで接続してみる | DevelopersIO

を参考に、非エンジニア向けの方でもセットアップできるように、詳細な手順を書いてみたいと思います。

本記事は Windows の方向けとなります。

(※ Mac の方向けには こちら「Claude Desktop と BigQuery を MCP サーバーで接続してみる(Mac 編)」)

Claude Desktopのインストール

下記ダウンロードページからダウンロードします。

『 Download - Claude 』
(https://claude.ai/download )

アプリケーションを起動し、ログイン。

ログインできました。

Bigquery に接続する MCP サーバーのダウンロードとセットアップ

『 ergut/mcp-bigquery-server 』
(https://github.com/ergut/mcp-bigquery-server )

① 緑色の「Code」ボタンをクリック
② 「Open with Github Desktop」または、「Download ZIP」でリポジトリをダウンロード

私は今回は「Open with Github Desktop」でリポジトリをダウンロードしました。

C:\Users\{ユーザ名}\Documents\GitHub\mcp-bigquery-server

にリポジトリがダウンロードされました。

※ ちなみに Github Desktop は こちら からダウンロードできます

Node のインストール

Node Version Manager (NVM)

NVM は、複数の Node.js バージョンを簡単に管理できるツールです。

NVM のインストール手順

NVM for Windowsのインストール手順

  1. NVMのダウンロード

  1. セットアップウィザードの実行
  • ダウンロードした nvm-setup.exe ファイルをダブルクリックして実行
  • インストーラーの指示に従い、ライセンス契約に同意し、インストールディレクトリを選択します(通常はデフォルト設定で問題ありません)
  1. インストール完了
  • インストールが完了したら、「Finish」をクリック
  • コマンドプロンプトまたはPowerShellを再起動して変更を適用

正常にインストールされたか確認するには

> nvm version

NVM で Node.js を管理する方法

利用可能な Node.js バージョン一覧を表示

> nvm list available

特定のバージョンをインストール

> nvm install <version>
# 例: nvm install 18

インストール済みバージョンの一覧表示

> nvm ls

使用する Node.js バージョンを切り替え

> nvm use <version>
# 例: nvm use 18

デフォルトバージョン設定

デフォルトで使用するNode.jsバージョンを設定するには

> nvm alias default <version>
# 例: nvm alias default 18

これにより、新しいターミナルセッションで自動的に指定したバージョンが使用されます。

私は、最新の LTS (Long Term Support/長期サポート) 版である v22.14.0 にしました。

GCP にて、サービスアカウントと、キーファイル鍵作成

『 IAM – IAM と管理 – Google Cloud コンソール 』
(https://console.cloud.google.com/iam-admin/iam )

にアクセスし、左ナビゲーションメニュー一覧より、
[IAMと管理] > [サービスアカウント] をクリック

サービスアカウントを作成

今回私は claude-mcp-server という名前にしました。

「②このサービス アカウントにプロジェクトへのアクセスを許可する」
にて、

  • BigQuery ユーザー
  • BigQuery データ閲覧者
  • BigQuery ジョブユーザー
    を設定

「③ユーザーにこのサービス アカウントへのアクセスを許可」、には特に何も設定せず、

完了

作成されたサービスアカウントの「鍵を管理」をクリック

新しい鍵を作成

ローカル PC にダウンロード。

Claude Desktop(MCPクライアント)の設定

Claude Desktop 左上 [≡] > [ファイル] > [設定] をクリック

[開発者] > [構成を編集] をクリック

claude_desktop_config.json の場所が エクスプローラー で開くので、
エディタでclaude_desktop_config.json を開く

最初は何も書かれていない

お手本では以下のように書かれている。

{
  "mcpServers": {
    "bigquery": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@ergut/mcp-bigquery-server",
        "--project-id",
        "your-project-id",
        "--location",
        "us-central1",
        "--key-file",
        "/path/to/service-account-key.json"
      ]
    }
  }
}

今回の私の場合、

  • mcp-bigquery-server リポジトリは、C:\Users\{ユーザ名}\Documents\GitHub\mcp-bigquery-server にダウンロード
  • サービスアカウントキーは、ダウンロードフォルダ(C:\Users\{ユーザ名}\Downloads)にある

そのため、以下のように書き換えた。

{
  "mcpServers": {
    "bigquery": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "C:/Users/{ユーザ名}/Documents/GitHub/mcp-bigquery-server",
        "--project-id",
        "{接続したい BQ のあるプロジェクト ID}",
        "--location",
        "asia-northeast1",
        "--key-file",
        "C:/Users/{ユーザ名}/Downloads/{生成したサービスアカウントキー}.json"
      ]
    }
  }
}

Claude を一旦終了する

npm install && npm run build

/Users/{ユーザ名}/Documents/GitHub/mcp-bigquery-server にて、

> npm install
> npm run build

を実行

> npm install

> @ergut/mcp-bigquery-server@1.0.3 prepare
> npm run build


> @ergut/mcp-bigquery-server@1.0.3 build
> tsc


> @ergut/mcp-bigquery-server@1.0.3 postbuild
> shx chmod +x dist/index.js


added 95 packages, and audited 96 packages in 20s

13 packages are looking for funding
  run `npm fund` for details

found 0 vulnerabilities
npm notice
npm notice New major version of npm available! 10.9.2 -> 11.3.0
npm notice Changelog: https://github.com/npm/cli/releases/tag/v11.3.0
npm notice To update run: npm install -g npm@11.3.0
npm notice
> npm run build

> @ergut/mcp-bigquery-server@1.0.3 build
> tsc

> @ergut/mcp-bigquery-server@1.0.3 postbuild
> shx chmod +x dist/index.js

チャット経由でBigQueryに接続してみる

Claude Desktop 左上 [≡] > [ファイル] > [設定] > [開発者] を見てみる

bigquery という項目が出現しており、runningというステータスになっていれば OK。

いま接続している GCP プロジェクトを質問してみた。

許可を求められるので許可。

クエリ失敗した質問もあるようですが、

最終的には、実行に成功し、接続中のプロジェクト名を正しく返却しました。

プロジェクト内にある、データセットもリストアップお願いしてみました。

成功しました。

サンプルとして用意したデータセット「ncaa_basketball」のテーブル一覧とその中身の概要を教えてと依頼してみました。

テーブルとその中身について、説明し始めてくれました。

大学の偏差値と、バスケットの成績は正の相関があるか、質問してみました。

他のデータにあたりながら、分析してくれました。

以上になります🙋‍♂️

株式会社Tsuzucle Tech Blog

Discussion