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What's New in Sigma - 2026年07月31日のSigma Computing関連リリース情報まとめ

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Sigma(Sigma Computing)の最新リリースノート情報を集約・要約して紹介しているコミュニティスレッド『Release Notes』。米国時間毎週金曜日中(日本時間土曜日早朝)に定期的に公開されているこちらのスレッドの内容について、個人的情報観測も兼ねて公開されたタイミングで目を通すようにしています。

当エントリではこのコミュニティスレッドにおける2026年07月31日付けの投稿について、内容を要約・咀嚼理解したものを紹介します。

TL;DR

2026年07月31日のSigmaリリースにおける主なトピック、目玉は以下の通り。

  • Sigma Tenants(マルチテナント基盤)がGAに昇格しました。親組織から複数の独立したテナント組織を作り、データモデルやワークブックを配布しつつガバナンスを一元化できる有償(プレミアム)機能です。地域別のデータ所在地対応やマネージドサービス提供者向けの顧客分離が正式に本番利用できるようになりました。
  • Amazon BedrockがAIプロバイダーとしてGA化しました。前回(7/24)にBeta追加されたAnthropic直接連携に続き、AWS経由でAnthropicのモデルをSigmaのAI機能に使える構成が正式提供になった形です。
  • ChatGPT向けSigmaプラグインが登場し、Sigma MCPサーバーをChatGPTにワンクリックで導入できるようになりました。加えて、BusinessDays関数(営業日数計算)配列からのテーブル作成(Unnest)のGA化など、実務で効く小粒アップデートも複数入っています。
  • そのほか、REST APIのエンドポイント追加(データセット→データモデル移行(Beta)/ワークブックのバージョン復元)、Sigma Assistantビルドモードの機能拡充(Beta)、テナント監査ログの強化、テキスト要素のmailto:リンク対応などが含まれます。なお今回は期限付きのDeprecated(廃止)項目はありません。

リリース内容詳細

今回のリリースに含まれるトピックの一覧と、各トピックのステータスは以下の通り。

No. カテゴリ トピック ステータス
1. AI ChatGPT向けSigmaプラグイン(MCPサーバーのワンクリック導入) 一般提供
2. AI Amazon BedrockのAIプロバイダー対応(GA) GA
3. AI Sigma Assistantビルドモードの機能拡充(Beta・2件: 選択式プロンプト / フィードバック提案) Beta
4. API REST APIエンドポイント追加(2件: データセットのデータモデル移行(Beta) / ワークブックのバージョン復元) 一部Beta
5. Admin Sigma Tenants(マルチテナント基盤)(GA) GA
6. Admin テナント運用の監査ログ強化(2件: TENANTSイベントカテゴリ追加 / テナント監査ログのストレージ連携(Beta)) 一部Beta
7. Functions and calculations BusinessDays関数(営業日数の計算) 一般提供
8. Workbook elements テキスト要素のmailto:リンク対応 一般提供
9. Workbook features 配列からのテーブル作成(Unnest)(GA) GA

1. ChatGPT向けSigmaプラグイン(MCPサーバーのワンクリック導入)

  • カテゴリ:AI
  • ステータス:一般提供

この機能は何?どういう機能?

MCP(Model Context Protocol)は、ChatGPTやClaudeのようなAIアシスタントが外部のツールやデータソースに接続するための標準的な仕組みです。SigmaはこのMCPに対応した「Sigma MCPサーバー」を提供しており、AIアシスタントからSigma組織内のデータソースを検索・説明・クエリできるようになっています。今回のアップデートは、そのSigma MCPサーバーをChatGPTに繋ぐ作業を「プラグインのワンクリック導入」で完結できるようにしたものです。

具体的に何が出来るの?

これまでMCPサーバーを使うには手動での設定が必要でしたが、SigmaはChatGPTのプラグインマーケットプレイスに登録されたため、ChatGPT内でSigmaプラグインを検索して接続するだけで使い始められます。接続時にSigma組織への認証とChatGPTの認可を求められます。主な仕様・制約は次のとおりです。

  • 利用には、アカウントタイプでUse Sigma MCP with OAuth権限が有効になっている必要があります。
  • 対象データソースに応じて、View connectionsView data modelsView workbooksなどの権限も必要です。
  • 一部の個人アカウントでは利用できず、ChatGPTのビジネス・エンタープライズ・教育向けワークスペースのアカウントで使う必要があります。
  • Codexなどコマンドラインから使う場合はcodex mcp addコマンドでMCPサーバーを追加できます。
  • セキュリティ面では、SigmaのアカウントレベルのアクセスやCLS(列レベルセキュリティ)/RLS(行レベルセキュリティ)がそのまま適用され、ユーザーがSigmaで見られないデータはAIアシスタント経由でも見えません。

誰が/何が嬉しい?

  • ChatGPTを日常的に使うビジネス職の方:タブを切り替えず、ChatGPTの会話の中からSigmaのガバナンス済みデータに問い合わせできるので、手作業のCSV取り回しが減ります。
  • データガバナンス担当の方:既存のSigma権限がそのまま効くため、新しいセキュリティ面を増やさずにAIアシスタント利用を許可できます。
  • PoCを早く回したいアナリストの方:手動設定なしでMCP接続を試せるので、AIアシスタント連携の検証コストが下がります。

2. Amazon BedrockのAIプロバイダー対応(GA)

  • カテゴリ:AI
  • ステータス:GA

この機能は何?どういう機能?

Amazon Bedrockは、AnthropicのClaudeをはじめとする基盤モデル(foundation model)をAPI経由で使えるAWSのマネージドサービスです。Sigmaは、Sigma Assistantや式アシスタント、AIカラムといった各種AI機能を動かす「AIプロバイダー」を組織ごとに設定でき、その選択肢としてAmazon Bedrockが正式対応(GA)になりました。2026年5月29日にBeta追加されていたものが、今回GAに昇格した形です。

具体的に何が出来るの?

管理者がAmazon Bedrockを外部AIプロバイダーとして設定すると、AWS上でホストされたAnthropicモデルをSigmaのAI機能のLLMとして利用できます。設定手順の要点は次のとおりです。

  • 設定はAdd Amazon Bedrock as an AI providerの手順に沿って行い、AWS IAMロールの作成、Sigma側でのプロバイダー追加、信頼関係の設定、接続テストという流れになります。
  • 推論に使われるモデルはClaude Sonnet 4.5です。
  • 設定にはAdminアカウントタイプが必要です。

前回(7/24)にBeta追加されたAnthropic直接連携は「Anthropicを外部AIプロバイダーにする場合は、埋め込み(embeddings)モデルを持つ2つ目のAIプロバイダーも別途構成する必要がある」という制約付きでしたが、Bedrock経由はAWSアカウントを既に持つ組織にとって導入しやすい選択肢になります。

誰が/何が嬉しい?

  • AWSを主基盤にしている企業の管理者の方:既存のAWS/IAMの枠組みの中でSigmaのAI機能を有効化でき、調達・セキュリティ審査が通しやすくなります。
  • AnthropicのClaudeを使いたいがAPIを直接契約しづらい方:Bedrock経由でClaude Sonnet 4.5を利用でき、GAなので本番採用も判断しやすくなります。
  • AIプロバイダーの可搬性を重視する方:OpenAIやGemini、Anthropicと並ぶ選択肢が増え、プロバイダーの切り替え余地が広がります。

3. Sigma Assistantビルドモードの機能拡充(Beta・2件: 選択式プロンプト / フィードバック提案)

  • カテゴリ:AI
  • ステータス:Beta

この機能は何?どういう機能?

Sigma Assistantは、自然言語のプロンプトからダッシュボードやAIアプリ、ワークブックを組み立てられるAIコパイロットです。その「ビルドモード(build mode)」は、チャートやInput Table、レイアウトといった実際のSigma要素を生成しながら対話的に構築を進める機能で、現在Betaです。今回はこのビルドモードに、対話をよりスムーズにする2つの機能が追加されました。

具体的に何が出来るの?

今回追加された2件は次のとおりです。

  1. 選択式プロンプト(multiple choice prompts):ワークブック内でSigma Assistantが、あらかじめ用意した選択肢をユーザーに提示できるようになりました。意図を明確化したり、ワークフローを案内したり、入力を構造化された形式で受け取ったりするのに役立ちます。
  2. フィードバック提案(proposed feedback):回答への不満を検知した際に、Sigma Assistantの側から「このフィードバックをSigmaに送りますか?」と提案してくれるようになりました。送信前に内容を確認・編集でき、提案を破棄してそのままセッションを続けることもできます。

いずれもBeta機能のため、挙動は頻繁に変わる可能性があります。本番のビルドフローに組み込む前に、GA化の状況を確認するのが安全です。

誰が/何が嬉しい?

  • AIでダッシュボードを組み立てたいビルダーの方:選択式プロンプトで意図のすり合わせがしやすくなり、手戻りが減ります。
  • Sigmaの製品改善に関わりたいユーザーの方:不満を感じたその場で、確認したうえでフィードバックを送れます。
  • AI機能を検証中のチームの方:Betaの生成挙動を試しながら、ビルドモードの実用度を評価できます。

4. REST APIエンドポイント追加(2件: データセットのデータモデル移行(Beta) / ワークブックのバージョン復元)

  • カテゴリ:API
  • ステータス:一部Beta(移行はBeta / 復元は一般提供)

この機能は何?どういう機能?

SigmaはREST APIで組織の各種操作を自動化できます。今回はデータ管理・運用に関わる2つのエンドポイントが追加されました。1つは非推奨(deprecated)となっている「データセット」を新しい「データモデル」へ移行するためのもの、もう1つはワークブックを過去のバージョンに戻すためのものです。

具体的に何が出来るの?

追加されたエンドポイントは次の2件です。

  1. データセットのデータモデル移行(Beta)POST /v2/datasets/:datasetId/migrate:データセットをプログラム的にデータモデルへ移行します。dryRun: trueを渡すと、実際に移行せずにリンク詳細やリンク数・参照数だけを返すため、移行前の影響評価に使えます。shouldUpdateReferencesでそのデータセットを使うワークブックの参照を新しいデータモデルに向け直すかを指定でき、migrationStatusnot-migratedのデータセットを一括移行する用途にも使えます。このエンドポイントはBetaです。
  2. ワークブックのバージョン復元POST /v2/workbooks/:workbookId/restoreVersion:ワークブックを過去のバージョンに復元します。復元は「復元対象と同じ内容の新しいバージョンを発行する」動作で、既存のバージョンを削除・上書きしません。復元可能なバージョン番号はバージョン履歴取得エンドポイントで確認します。

誰が/何が嬉しい?

  • データセットからデータモデルへの移行を計画している管理者の方:dryRunで影響範囲を確認してから一括移行でき、移行作業を安全に進められます。
  • CI/CDやガバナンス自動化を組む開発者の方:ワークブックのバージョン復元をAPIから叩けるので、問題のある変更を自動でロールバックする運用が組めます。
  • 多数のドキュメントを抱える大規模組織の方:手作業に頼らずデータモデル移行とバージョン管理を自動化できます。

5. Sigma Tenants(マルチテナント基盤)(GA)

  • カテゴリ:Admin
  • ステータス:GA

この機能は何?どういう機能?

Sigma Tenantsは、複数のSigma組織を使ってマルチテナント構成を組むための機能です。「親組織(parent organization)」から複数の独立した「テナント組織(tenant organization)」を作り、それぞれのユーザー・データ・接続を完全に分離しつつ、フォルダやデータモデル、レポート、ワークブックを配布してガバナンスを一元化できます。今回GA(一般提供)に到達しました。

具体的に何が出来るの?

主なポイントは次のとおりです。

  • 同じクラウドプロバイダー内であれば、同一リージョンにも異なるリージョンにもテナントを作成できます。
  • 親組織からテナントへ、あるいはあるテナントから別のテナントへ、といった複数のデプロイ構成に対応します。
  • デプロイメントポリシーで「どのドキュメントをどのテナントに配布するか」を管理し、配布時にソースをテナント固有の接続へ自動でスワップ(source swap)できます。
  • 各テナントは認証方式・接続・テーマ/ブランディングなどを親や他テナントと分けて構成できます。
  • 想定ユースケースとして、データ所在地(データレジデンシー)要件への対応、マネージドサービス提供者による顧客ごとのデータ分離、複数事業部のガバナンス一元化と相互分離などが挙げられています。
  • これはプレミアム(有償)機能で、有効化にはSigmaのAccount Executiveへの問い合わせが必要です。

誰が/何が嬉しい?

  • データ所在地要件を抱えるグローバル企業の方:リージョンごとにテナントを分けて規制に対応しつつ、親組織で統制できます。
  • 組み込み分析を提供するSaaS/マネージドサービス事業者の方:顧客ごとに完全分離した「ミニSigma」を用意でき、白ラベルでの提供がしやすくなります。
  • 複数事業部を持つ大企業の管理者の方:事業部間を分離しながら、監査ログを親組織で横断的に把握できます。

その他観点、トピックなど

Tableau・Power BI・Lookerといった競合BIでもマルチテナントや組織分割は実現できますが、多くは「1インスタンス内でのグループ分離」や別サイト運用が中心で、テナントを独立組織として切りつつ親からコンテンツ配布とソーススワップまで一元管理する形は、Sigmaのライブクエリ+ガバナンス思想を反映した設計と言えます。背景として、Sigmaは2026年5月18日にPrinceville Capital主導のSeries Eで8,000万ドルを調達し、評価額を30億ドルへ倍増させています(新規投資家にDatabricks Ventures、ServiceNow Ventures、Workday Venturesが参加)。SiliconANGLE(2026年5月18日)はその背景として、直近のARRが1年で約1億ドルから2億ドルへ倍増したと報じています。Sigma CEOのMike Palmer氏は同発表で「顧客は自分の資金で投票しており、クラウドデータ上でAIを構築・統制する場所としてSigmaを選んでいる」と述べており、今回のTenants GAとBedrock GAはこのエンタープライズ×AI路線に沿った動きと言えます。

6. テナント運用の監査ログ強化(2件: TENANTSイベントカテゴリ追加 / テナント監査ログのストレージ連携(Beta))

  • カテゴリ:Admin
  • ステータス:一部Beta(ストレージ連携はBeta)

この機能は何?どういう機能?

Sigma Tenantsの運用に合わせて、監査ログ(audit log)まわりが2点強化されました。1つはデプロイ管理に関するイベントを記録する新しいイベントカテゴリの追加、もう1つはテナントの監査ログをクラウドストレージへ書き出す連携です。

具体的に何が出来るの?

  1. TENANTSイベントカテゴリの追加:Sigma Audit Logs接続にTENANTSカテゴリが追加され、デプロイ管理に関する各種イベントが記録されるようになりました。記録される主なイベントには、デプロイ済みファイルの同期(DEPLOYMENT_ITEMS_SYNCED)、デプロイメントポリシーの作成・更新・削除(DEPLOYMENT_POLICY_CREATEDほか)、ソーススワップポリシーの作成・更新・削除、テナントのデプロイ権限の付与/剥奪(TENANT_DEPLOYMENT_CAPABILITY_GRANTED/_REVOKED)、ユーザー属性のテナント設定/削除などがあります。
  2. テナント監査ログのストレージ連携(Beta):管理者が、テナントの監査ログをクラウドストレージへエクスポートするためのストレージ連携を作成できるようになりました。こちらはBetaです。

誰が/何が嬉しい?

  • マルチテナントを運用する管理者・監査担当の方:誰がどのテナントに何を配布したかをイベント単位で追跡でき、ガバナンスの証跡が残せます。
  • ログ基盤に集約したいSRE/データ基盤担当の方:テナント監査ログを自社ストレージに書き出して長期保管・分析できます(ただしストレージ連携はBetaのため本番前にGA確認が安全です)。

7. BusinessDays関数(営業日数の計算)

  • カテゴリ:Functions and calculations
  • ステータス:一般提供

この機能は何?どういう機能?

BusinessDaysは、2つの日付の間の平日数(営業日数)を計算する日付関数です。土曜・日曜を除外して数え、開始日と終了日の両方を数に含めます。

具体的に何が出来るの?

構文はBusinessDays(start, end)です。仕様のポイントは次のとおりです。

  • 開始日と終了日の両方をカウントします。両者が同じ日付で、その日が平日なら結果は1になります。
  • 終了日が開始日より前の場合は、同じ大きさの負の整数を返します。
  • 土日を週末として扱い、除外する曜日はカレンダー上変更できません。
  • 祝日は除外されず、除外する祝日リストを渡すこともできません。
  • 例えばBusinessDays(Date("2024-02-01"), Date("2025-02-01"))262を返します。単純な暦日数が欲しい場合はDateDiff関数を使います。

誰が/何が嬉しい?

  • SLAやリードタイムを平日基準で測る運用担当の方:受注日から出荷日までの営業日数などをそのまま式で計算できます。
  • 経理・FP&Aの方:締めや支払サイトを営業日ベースで扱う計算が簡単になります。
  • これまで独自式で平日数を出していた方:専用関数に置き換えられ、式がシンプルになります。

8. テキスト要素のmailto:リンク対応

  • カテゴリ:Workbook elements
  • ステータス:一般提供

この機能は何?どういう機能?

テキスト要素(text element)は、ワークブック上に説明文や見出しを置くためのUI要素で、テキストにリンクを設定できます。今回、そのリンクのスキームとしてmailto:が使えるようになりました。

具体的に何が出来るの?

テキスト要素内のテキストにリンクを設定する際、mailto:スキームを指定できます。これにより、リンクを選択するとメール送信(メーラー起動)が行われるようになります。

誰が/何が嬉しい?

  • ダッシュボードに問い合わせ導線を置きたいビルダーの方:「担当者にメールする」リンクをテキスト要素で直接用意できます。
  • 社内ポータル的なワークブックを作る方:サポート窓口や依頼先へのメールリンクを埋め込め、導線が分かりやすくなります。

9. 配列からのテーブル作成(Unnest)(GA)

  • カテゴリ:Workbook features
  • ステータス:GA

この機能は何?どういう機能?

Unnestは、配列(array)や「配列が入った列」から、各要素を1行ずつに展開したテーブルを作る機能です。今回GA(一般提供)になりました。例えば3要素の配列を持つ1行のデータをUnnestすると、各要素が独立した3行のテーブルになります。

具体的に何が出来るの?

操作と仕様の要点は次のとおりです。

  • 追加要素バーからTable > Data > Unnestを選び、配列列を持つデータソースを選択します。
  • 展開できるのはVariantデータ型の列で、変換対象のArray column、値を入れる列名(Values column label)を指定します。
  • オプションで、各要素の元配列内の位置を示すインデックス列(0始まり)を追加できます。
  • 出力に含める列(Output columns)を選び、プレビューで確認してから作成します。
  • 配列はVariant列の最上位レベルのものだけ展開でき、JSONオブジェクトのプロパティ内に定義された配列は展開できません。
  • 利用にはワークブックのオーナー、またはCan exploreCan editのアクセス権が必要です。
  • 展開後は1つの元行が複数行に増えるため、集計(平均など)で元の値を重複カウントしないよう注意が必要です。

誰が/何が嬉しい?

  • タグ配列やネストしたJSONを扱うアナリストの方:配列の各要素を独立した行として、グループ化・集計・フィルタできるようになります。
  • データ基盤側で配列型を多用しているチームの方:SQLを書かずにUIから配列を平坦化でき、GAなので本番ダッシュボードにも安心して組み込めます。

Next Action

今回のリリース内容を踏まえて、すぐ動けるアクションを読者・ユーザー層別に整理します。期限が決まっているものを優先度高めに並べています。

Sigma管理者

  • Sigma TenantsのGA化を受けて、地域別データ所在地・事業部分離・顧客分離のいずれかに該当する要件があるなら、Account Executiveに有償機能としての有効化と構成方針を相談する。
  • Amazon BedrockのGA化を機に、現在のAIプロバイダー構成を棚卸しし、AWS基盤で統一したい場合はBedrock(Claude Sonnet 4.5)への切り替え可否を検証する。
  • マルチテナントを運用中/検討中なら、監査ログのTENANTSカテゴリを有効に活用できるよう監査ログ接続を確認し、ログ集約が必要ならストレージ連携(Beta)の試験導入を計画する。

REST API/自動化を使う開発者

  • 非推奨のデータセットが残っている場合、POST /v2/datasets/:datasetId/migratedryRun: trueで叩き、データモデル移行の影響範囲を先に把握する。
  • ワークブックのロールバック運用が必要なら、restoreVersionエンドポイントをCI/CDやガバナンス自動化に組み込む。
  • いずれもBeta含みのため、migrateエンドポイントは本番投入前に挙動を検証環境で確認する。

触ってみる枠

  • ChatGPTのプラグインマーケットプレイスでSigmaプラグインを検索・接続し、自然言語からガバナンス済みデータに問い合わせる体験を試す(ビジネス/エンタープライズ/教育ワークスペースのアカウントが必要)。
  • BusinessDays関数を既存ワークブックの日付計算に当てて、営業日ベースのリードタイム指標を作ってみる。
  • 配列やJSONを含むテーブルでUnnestを試し、タグ別の集計ダッシュボードを組んでみる。

参考文献(全体)

まとめ

今回の目玉はSigma TenantsとAmazon BedrockのGA昇格です。どちらも直近のSeries E調達(80億ドル、評価額30億ドルへ倍増)が示すエンタープライズ×AI路線を裏付ける動きと言えます。一方でChatGPT向けSigmaプラグインの登場は、これまで手動設定が必要だったMCPサーバー活用のハードルを大きく下げるものです。BusinessDays関数やUnnestのGA化のような地味ながら実務で効くアップデートも見逃せません。来週以降のリリースも引き続きウォッチしていきます。


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