2025年度春季ネットワークスペシャリスト試験振り返り
はじめに
本記事では、令和7年度春季試験のIPA試験「ネットワークスペシャリスト」の受験振り返りをします。
現状の感触としては、合格に近い水準だと思っていますが、結果はまだわかりません(7月上旬の合格発表を待っています)
午前IIは合格(19/25)でした。
これまで学んできたこと
ネットワークに関する知識は、これまで他の資格試験や業務などで身につけてきました。
2013年に応用情報技術者を取得
応用情報技術者は、学生のときから受験をしていましたが、4回程度落ちたと思います。
応用情報技術者の学習を行うことでTCP/IPの基礎知識やOSI参照モデルを学ぶことができました。
2016年にCCNAを取得
ネットワークの基礎知識は身につけましたが、具体的にルータやスイッチを触ることはなかったので、CCNAを受験することで、学ぶことにしました。
CCNAは3回受験して、2回落ちたことがあります。
受験費用が当時は3万円したので、落ちたときのショックは大変なものでした...
CCNAを取得するにあたって、スイッチやルータで実際に投入するコマンドを覚えたり、ルーティングプロトコルの動作を学習できたのは、ネットワークスペシャリストの問題を解くことにも役立ちました。
2017年にネットワークスペシャリストを受験
CCNAを取得後の2017年秋季に初めてネットワークスペシャリストを受験しました。
このときも午前IIまでは合格していたようですが、午後問題で記述式の答えを埋めることができず、受験後にすぐ落ちたことがわかる状態だったと思います。
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版
ネットワークの基礎的な部分が書かれた良書。
この本を読んで、ネットワークの基本的な概念や知識を幅広く学ぶことができました。
また、マスタリングTCP/IP 応用編も読みました。
なぜつながるのか系の書籍
日経BPのなぜつながるのか系の書籍も過去に読みました。
- 携帯電話はなぜつながるのか
- 電話はなぜつながるのか
受験理由
2024年秋季に久々にIPAの試験を受けたいなと思い、データベーススペシャリスト試験を受験しました。
結果は午後Iが合格点に足りず、不合格だったのですが、午前Iは合格していたので、免除権を獲得していました。
せっかく午前I免除権があるなら、と思い、免除権があるうちに春季も受験したいな、ということで、春季の中では一番興味のあるネットワークスペシャリストを受験することにしました。
勉強法
午前II
午前IIは過去問題演習が重要なので、過去10年分くらいを印刷して、時間があるときに解いていました。
とてもアナログな方法なのですが、1枚あたりのページ数を4にして、白黒両面印刷してクリックボードに閉じて持ち歩き、解いていました。
そうするとあまり多く印刷せずに済みますし、外出時もサッと取り出して、解くことができます。
あとは、試験当日に自身が間違えた問題のみを効率的にサッと復習できます。折りたたんで持っていたので、持ち運びもそこまで負担になりませんでした。
また、クリックボードを持っていないときは、ネットワークスペシャリストドットコムで適当な試験回を選択して解いていました。
午後I、午後II
午後問題が解けるかによって合否が変わってくると思い、午後問題の解説が載っている本を購入しました。
問題と解説をいくつか解きました。
試験前日は、第三部の太字となっている用語周りの文章を確認しながら、一通り全て読みました。
忘れている用語もあったと思うので、前日に一通りの用語を確認できたのが良かったと思います。
特に、VRRPとOSPFあたりは狙われると想定して、重点的に確認をしました(午後Iの問1で出題されてました)
試験当日
午前Iは免除だったので、午前IIからの受験でした。
自宅から徒歩と電車で50分ほどの場所でした。
持ち物
- 時計
- Apple Watchは受験時に使えないので、100円ショップでアナログ腕時計(300円)を購入しました。あらかじめ準備しておくのが望ましいと思います。
- 受験票
- 受験票の写真は「ピクチャン」を使っています。スマホで撮った写真をコンビニで300円で印刷できるので、便利です。
食べ物
昼食はスーパで購入したものを持参しました。
試験時はとても頭を使うので、午後Iが終わった後にレッドブルを飲むことで、疲労回復につなげました。
試験の感想
午前II
過去問題演習時は、だいたい60点はいっているだろうなあ、という感触が多かったです。
しかし、当日はけっこう過去問で見ない問題や知らない問題が多く、焦りました。
午後II終了後、すぐに調査して、60点は超えていることがわかり安堵したのですが、それまではあまり自信がなかったです。
調査するとわかったのですが、過去にセキュリティスペシャリストや情報処理安全確保支援士など、他の試験からの出題もあるようです。
余裕があるならば、他の試験区分の午前問題を解いておく、もしくは、各種IPA試験の受験回数を重ねておくことでより多くの午前問題を解く、ということが重要だと思いました。
午後I
午後Iでは、3問中2問の選択が必要ですが、問2と問3を選択しました。
問2は「ネットワークの改善」、問3は「セキュアWebゲートウェイの導入」に関する問題でした。
結果的には、良い選択だったと思います。
時間的にはギリギリでした。問3の全てを解き終わったのは残り10分程度の時でした。
もう少し余裕を持って問2を終わらせるなどができたら良かったな、と反省しています。
午後I問題は、いつも時間との勝負なので、早く解けるようにしていきたいですね。
午後II
午後IIでは、問2を選択しました。
問2は「IoTシステムの設計」でCoAPに関する問題でした。
問1がIPv6だったので、問2にしましたが、これも良い選択だったと思います。
午後IIは時間的には余裕を持って解くことができましたので、最後見直す時間も十分に取れました。
おわりに
本記事では、ネットワークスペシャリストの受験体験記を紹介しました。
ネットワークスペシャリストを受験する他の方の参考になれば幸いです。
現状の感触としては、合格に近い水準だと思っていますが、結果はまだわかりません。
もし、落ちていたら来年またがんばろうと思います(笑)
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