AI駆動カンバン『Vibe Kanban』を使ってみた感想
はじめに
最近巷で流行っている Vibe Kanban というアプリを使ってみたので、その使用感を共有します。
この記事でわかること
- Vibe Kanban の大まかな使い方
- 実際に使ってみた感想(良かった点、課題点)
この記事では書かないこと
- Vibe Kanban の詳細なセットアップ方法
Vibe Kanban とは?
Vibe Kanban は、カンバンボード形式でタスク管理ができるツールです。タスクを AI エージェントに割り当てることで、AI がコードを実装してくれます。
また、MCP サーバーを使うことで、AI エージェント側からタスクの追加や更新を行うこともできます。

実際に使ってみる
前に雑に作ったバドミントンのダブルスの組み合わせを生成するアプリを Vibe Kanban で改善してみます。このアプリは、バドミントンやテニスのダブルス練習の組み合わせを手軽に自動生成するシンプルなツールです。

Vibe Kanban を起動
Vibe Kanban は npx コマンドで起動できます。
npx vibe-kanban
プロジェクトを作成する
「最初のプロジェクトを作成」をクリックします。

今回は、GitHub リポジトリからプロジェクトを作成するので、「From Git Repository」を選択します。

MCP サーバーを追加する
手動でタスクを追加することもできますが、今回はタスクの追加も AI に任せてみます。そのため、MCP サーバーを追加します。
設定画面から「MCP サーバー」を開き、MCP サーバーを追加します。Vibe Kanban は自動的にローカル環境の AI エージェントの設定ファイル(.claude.json や .codex/config.toml など)を読み込んでくれるので、手動で各 AI エージェントの設定ファイルを開く必要はありません。

タスクを追加する
Codex からタスクを追加してみます。下記のプロンプトを入力してみました。
このアプリの改善点を洗い出して、優先度の高いタスク10個をvibe kanbanに登録して
Codex がプログラムを読み込んで、下記のように改善点をタスクとして登録してくれました。

タスクを実行する
タスクを実行するには、タスクを選択して「ATTEMPTS」から AI エージェントを割り当てる必要があります。自分のローカル環境で使用できる認証済みの AI エージェントを選択します。
AI エージェントを選択したら、ベースとなるブランチを選択し、「START」ボタンをクリックします。

タスクが開始されると、カンバンボード上でタスクが「In Progress」に移動します。

タスクの作業内容を確認する
タスクが終了すると、タスクが「In Review」に移動します。「In Review」のタスクを選択すると、作業内容を確認できます。

Vibe Kanban 上から差分をチェックすることもできますし、エディタで開くこともできます。開発サーバーの起動方法を設定しておけば、Vibe Kanban 上から開発サーバーを起動して動作確認することもできます。
作業内容に問題がなければマージすることもできますし、PR を作成したりリベースしたりすることもできます。
並列実行について
ここまでタスクの実行方法を紹介しましたが、Vibe Kanban では複数のタスクを並列実行できます。
つまり、複数のタスクを同時に「In Progress」の状態にすることができます。
それぞれのタスクは独立した git worktree で実行されるため、他のタスクに影響を与えることはありません。ただし、タスクの数が多くなればなるほど、マージの際に競合が発生する可能性が高くなります。
使用感
実際に使ってみた個人的な使用感を記載します。
良かった点
複数の AI エージェントをシームレスに利用可能
Vibe Kanban では、認証済みの複数の AI エージェントをアプリを切り替えることなく呼び出して利用できます。
AI エージェントごとに得意分野や特性が異なりますが、Codex・Claude Code・Cursor などを 1 つのインターフェースから使い分けられるのは大きな利点です。
MCP サーバーからタスクを追加できる
AI に改善点を相談し、そのままタスクとして自動登録できるのは非常に便利です。
タスクを手動で作成する手間が大幅に省け、作業効率が向上します。
複数のタスクを並列実行できる
Codex や Cursor などにも複数タスクの並列実行機能はありますが、Vibe Kanban では視覚的にわかりやすい UI により、タスクの状態や進捗を直感的に管理できます。
操作性が高く、複数タスクの同時進行がスムーズに行える点が魅力です。
課題や注意点
Vibe Kanban の問題ではありませんが、使用する上でいくつかの課題や注意点を感じたので、それらを記載します。
MCP サーバーからタスクを作成する場合はドキュメント整備が重要
MCP サーバーを使用して AI エージェントにタスクを作成させる場合は、アプリの使用方法やコンセプトなどを記載したドキュメントを整備して、それを参照させてタスクを生成した方が良いと思います。
理由は、本来は不要な作業がタスクとして登録されてしまう可能性があるためです。
例えば、今回のアプリは手軽に組み合わせを生成できることをコンセプトとしています。そのため、プレイヤーの情報は通し番号だけでよく、それ以外の情報は不要です。しかし、そういったコンセプトを明記したドキュメントが存在していないため、AI エージェントにタスクを生成させると、「プレイヤーに名前の情報を持たせる」や「プレイヤーにレベルの情報を持たせる」など、このアプリのコンセプトには合っていないタスクが生成されてしまいました。
的確なタスクを生成するためには、アプリのコンセプトを明確にして、それを参照させる必要があります。
マージの際に競合が発生しやすい
当然のことですが、タスクを並行して実行できる分、マージの際に競合が発生することが多くなります。ただし、競合の解決も AI エージェントに任せることができます。
人間の介入が必要なことが多い
AI エージェントをよく使用している方ならわかると思いますが、1 発で良いコードができあがってくることはあまりありません。
作業が完了したタスクの動作確認をしてみると、不具合があったり、画面上のレイアウトが崩れていたりします。追加でプロンプトを入力して、修正してもらうことは可能ですが、エディタで開いて該当箇所を修正する方が早かったりします。
「タスクに作業内容を明確に記載すれば 1 発で良いコードができあがるのでは?」 と思われる方もいると思いますが、そこまで細かく指示を記載するくらいなら、自分で AI 補完機能を使ってコードを実装する方が早かったりします。
なので、レビュー時に人間が微調整することが多いです。
まとめ
Vibe Kanban は、AI エージェントを使った開発ワークフローを効率化する優れたツールです。タスク管理から実行、レビュー、マージまで一貫してサポートしてくれるため、開発の生産性向上に役立ちます。
ただし、「すべて AI が開発してくれる!!サイコー!!」といった感じにはなりません。要所要所で人間が介入する必要があります。
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