Zennの記事作成コマンド、もう覚えなくていい【Raycast活用】
はじめに
Zennで記事を書くとき、こんな手順を踏んでいませんか?
- エディタでZennのフォルダを開く
- ターミナルを起動する
- 「記事作成コマンドなんだっけ…」と調べる
-
npx zenn new:articleを実行する - エディタで作成されたファイルを開く
「たった5ステップじゃん」と思うかもしれませんが、これが意外と億劫なんですよね。特に 毎回コマンドを調べ直す のが地味にストレスです(覚えればいいのですが、私は忘れてしまいます…)。
「さあ、記事を書こう」と思った瞬間から、すぐに執筆を始められる環境があれば、アウトプットのハードルはぐっと下がります。
この記事では、RaycastのScript Commandsを使って、上記の作業を1アクションに短縮する方法を紹介します。
対象読者
- MacでZennの記事を書いている
- Raycastを使っている(またはこれから使いたい)
- エディタ(Cursor/VSCode)で記事を執筆している
完成イメージ
設定後の流れはこうなります:
- Raycastを起動(ショートカットキー1発)
- 「zenn」と入力してスクリプトを選択
これだけで、新しい記事ファイルが作成され、Cursorでそのファイルが開いた状態になります。

前提知識
Raycastとは
Raycastは、macOS向けの高機能ランチャーアプリです。macOS標準のSpotlightの代替として使えます。
アプリの起動やファイル検索といった基本機能に加え、Script Commandsという機能で自作のシェルスクリプトをRaycastから直接実行できます。今回はこの機能を活用して、Zenn記事作成を自動化します。
Script Commandsとは
Script Commandsは、Raycastから任意のスクリプト(Bash、Python、Ruby、AppleScriptなど)を実行できる機能です。スクリプトファイルの先頭に特定のコメント(メタデータ)を書くことで、Raycastが自動的に認識します。
# Required parameters:
# @raycast.schemaVersion 1
# @raycast.title スクリプトのタイトル
# @raycast.mode compact
このメタデータにより、Raycastの検索欄に「スクリプトのタイトル」として表示されるようになります。
設定手順
1. Raycastをインストールする
まだRaycastを使っていない場合は、公式サイトからインストールしてください。
2. スクリプト用のフォルダを作成する
Raycastに読み込ませるスクリプトを配置するフォルダを作成します。
mkdir -p ~/raycast-scripts
3. スクリプトファイルを作成する
スクリプトファイルを作成し、実行権限を付与します。
touch ~/raycast-scripts/zenn-create-article-open-cursor.sh
chmod +x ~/raycast-scripts/zenn-create-article-open-cursor.sh
次に、エディタでスクリプトの内容を書き込みます。Node.jsの管理方法によって内容が異なりますので、該当するタブを選んでください。
Homebrewでnodeをインストールしている場合
#!/bin/bash
# Required parameters:
# @raycast.schemaVersion 1
# @raycast.title Zenn: Create Article & Open Workspace in Cursor
# @raycast.mode compact
# @raycast.description Create a new Zenn article and open the Zenn workspace in Cursor
# @raycast.author Your Name
set -e
# Homebrew の PATH を通す(Raycast は通常のシェル設定を読み込まないため)
export PATH="/opt/homebrew/bin:$PATH"
# Zennのフォルダに移動(ここを自分の環境に合わせて変更)
ZENN_DIR="$HOME/zenn_docs"
cd "$ZENN_DIR"
# 新しい記事を作成し、ファイルパスを取得
created_path=$(npx zenn new:article | sed -n 's/^created: //p' | head -n 1)
if [ -z "$created_path" ]; then
echo "Failed to detect created article path."
exit 1
fi
# Cursorでワークスペースと作成した記事ファイルを開く
cursor "$ZENN_DIR" "$ZENN_DIR/$created_path"
nvmを使用している場合
#!/bin/bash
# Required parameters:
# @raycast.schemaVersion 1
# @raycast.title Zenn: Create Article & Open Workspace in Cursor
# @raycast.mode compact
# @raycast.description Create a new Zenn article and open the Zenn workspace in Cursor
# @raycast.author Your Name
set -e
# nvm をロード(Raycast はシェルの設定ファイルを読まないため必須)
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && . "$NVM_DIR/nvm.sh"
# Zennのフォルダに移動(ここを自分の環境に合わせて変更)
ZENN_DIR="$HOME/zenn_docs"
cd "$ZENN_DIR"
# Nodeバージョン(.nvmrc があればそれを使用、なければデフォルト)
if [ -f ".nvmrc" ]; then
nvm use >/dev/null
else
nvm use default >/dev/null
fi
# 新しい記事を作成し、ファイルパスを取得
created_path=$(npx zenn new:article | sed -n 's/^created: //p' | head -n 1)
if [ -z "$created_path" ]; then
echo "Failed to detect created article path."
exit 1
fi
# Cursorでワークスペースと作成した記事ファイルを開く
cursor "$ZENN_DIR" "$ZENN_DIR/$created_path"
4. Raycastにスクリプトを登録する
作成したスクリプトをRaycastに認識させます。
- Raycastを起動する
- 検索欄に「Extensions」と入力して選択する
- 左側メニューから「Script Commands」を選択する
- 「Add Directories」をクリックする
- 先ほど作成した
~/raycast-scriptsフォルダを選択する

これで設定は完了です。
使ってみる
実際に使ってみましょう。
- Raycastを起動する(デフォルトは
⌥ + Space) - 「zenn」と入力する

- 「Zenn: Create Article & Open Workspace in Cursor」を選択する

新しい記事ファイルが作成され、Cursorでそのファイルが開きます。あとは書くだけです。
まとめ
RaycastのScript Commandsを使うことで、Zenn記事の作成を1アクションに短縮できました。
- コマンドを忘れても大丈夫
- ターミナルを開く必要がない
- エディタで記事ファイルが即座に開く
「記事を書こう」と思った瞬間から、すぐに執筆を始められる環境は、アウトプットのハードルを下げるのに効果的です。ぜひ試してみてください。
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