Azure関連の資格の情報(2026年1月版)
はじめに
年明けや年度初に今年の目標を立てる方も多いと思います。ダイエットと禁煙みたいなもので、私も目標を立てるのは得意です。
さて…、毎年同じテーマで書いているこの記事。Microsoftの資格はとても高頻度でupdateされますので今年も更新していきます。
この記事の大元のモチベーションは、昔々「資格試験受けました・受かりました」系のブログはとても世の中に多かったのに対して、Azure関連の資格体系の情報はあまりまとめられたものが見当たらなくて何から受ければいいかわからん、というものでした。
そう思って何年も前から毎年書いているのですが、直近だと同様のブログも増えてきました。ただ、どうせ自分でも知識Updateが必要だし、どうせならちゃんとまとめたほうが記憶に残るよねってことで毎年記事を改訂しています。また、私の古い記事にアクセスされた方を新しい情報に誘導しないとね…ということで改めてまとめます。
ということで今年も資格体系やスキルパス、勉強法の話などなど。
筆者の属性
インフラ系のエンジニアとしてAzure全般を使っています。(AWSやGoogle Cloud、OCIもたしなむ程度には扱っており、クアドリンガルですね。)
特定のサービスに特化して強いわけではないのですが、強いて言うならセキュリティ系・統制系をよく扱います。
Azureまわりで取得している資格は下記の通りです。
AZ-104: Administrator Associate
AZ-204: Developer Associate
AZ-300/301: Solutions Architect Expert
AZ-400: DevOps Engineer Expert
AZ-500: Security Engineer Associate
SC-100: Cyber Security Architect Expert
※なお、AWSもSAP(Solution Architect Professional)やSecurity Specialtyを取得しています。
資格体系
公式情報
下記のポスターが公式情報で、Microsoftの認定資格が記載されています。
現時点(2026/1)で、2025年11月版(英語)/2025年5月版(日本語)が表示されます。PDF↓の方のLinkから切り替えてください。今回初めて気づきましたが、日本語含め各国語版が公開されているようです。
2022年ころから今のデザインになりましたが、圧倒的に見やすくなってますね。以前はちょっとデザイン性が強かったというか…(察してください)。
ポスターはこのようなイメージです。最新情報を見る場合は↑のリンク先へ。

日本語化されているのは、縦横の軸や枠外の説明くらいで、中のカード(試験名/資格名)は英語のままですね。
Microsoftの資格体系
全体的に縦軸・横軸で分かれて説明されています。
縦方向
元々、Microsoftの大きな製品群で分かれていたのが利用する側の視点に立った構成に変わったようです。
※日本語訳は、ポスター(PDF)自体が崩れてたので適当に補完してます。
- Infrastructure(インフラストラクチャ)
- Data and AI(データとAI)
- Digital app and innovation(デジタルアプリとイノベーション)
- Modern work(モダンワーク)
- Business applications(ビジネスアプリケーション)
- Security(セキュリティ)
の6種類です。全冠を狙われる猛者もいらっしゃいますが、一般人にとっては、全部横断的に勉強するのは範囲が広すぎて難しいと思います。通常は、自分が狙ったジャンルを中心に、関連するところに手を広げていくものかと思います。
私の場合はAzureからスタートしてSecurityに手を広げている…という感じです。
横方向
試験・資格の意味によって分かれています。
- Fundamentals(基礎)
- Role-based(ロールベース)
- Specialty(専門領域)
基礎、役割別、特定の専門技術領域別の3種類です。
「Fundamentals」はともかく、「Role-based」と「Specialty」の違いは難易度の高低ではなく、あくまで試験の属性による違いです。
資格の凡例
ポスターの右上に凡例が記載されています

認定資格の完全なタイトル
資格名です。「Solutions Architect Expert」などが該当します
★マーク
上位資格は★マークが付与され「Expert」資格であることがわかります。高難易度、の意です。
鍵マーク
鍵マークは前提条件がある資格が付与されています。
例えばAZ-400(DevOps Engineer Expert)はAZ-104又はAZ-204に合格している必要が、AZ-305(Solutions Architect Expert)は、AZ-104に合格している必要があります。
ポスターの各試験名は前提条件など解説されている公式ページにリンクされていますので、詳細はそちらを見てください。
認定条件
「MB-300」+「MB-310」といったように、その認定を得るのに必要な試験名が記載されています。
なおこの試験名はLinkになっていて、試験の内容などの情報が開示されています。
1試験に受かれば認定となる資格と、2試験に受かる必要がある資格があります。
試験のコード体系
2文字のコードがジャンルを表し、3桁の数字と組み合わせて試験(≒資格)を示しています
2文字のコード
全体像としては下記の通りです。
| 大分類 | 小分類 | コード(ジャンル) |
|---|---|---|
| Azure | Azure | AZ |
| Azure | DataProcessing関連→Fabric関連に再編か | DP |
| Azure | AI関連 | AI |
| AI Business | AIビジネス関連(New★) | AB |
| Dynamics 365 | Dynamics関連 | MB |
| Microsoft 365 | M365関連 | MS |
| Microsoft 365 | Endpoint関連 | MD |
| Power Platform | Power Platform関連 | PL |
| Security | (Azureの)セキュリティ関連 | AZ |
| Github | Github関連 | GH |
「AI Business」の頭文字だと思われる「AB」系がβ資格として登場しつつあります。
また、「Github」に関する「GH」系がラインナップされるようになりました。
※これらは日本語版にはまだ掲載されていませんが、英語版を見ると載ってます
私が一番関係するAzure関係は「AZ」で始めるもの。なお「SC」の範囲にもAzureの知識を問われる試験があります。Entra ID(Azure AD)関連は幅広い資格試験で問われます。
3桁の数字
900番台がFundamentalsの他、
百の位は重複しないように近いジャンルごとに割り振られているようです。
数字の大小と難易度は関係ありません。
一~十の位は試験のUpdateによりインクリメントされる(AZ-301~AZ304⇒AZ-305など)、2試験ともActiveになっていて合わせ技で1資格のようなパターンがあります。(AZ-800+AZ-801=Windows Server Hybrid Administrator Associate)。

1年間でのアップデート(Azure系、Security系)
私にとって関連の深い、Azure系・Security系を拾ってみます。
・昨年比でいくと、DP系が「Fabric」関連の資格として再編されていそう(600、700)です。代わりに、DP-203は廃止がアナウンスされています。
・SC-400(Information Security Administrator Associate、M365のセキュリティ)がリタイアし、SC-401にリニューアルしているようです。試験のタイトルは同じなので、内容は大差ないかもしれませんが…。
・2年ほど前に「これから先は生成AIやCopilot関連の資格がぐっと増えそうですよね。」とコメントしていたのですが、ついに増えそうです。上述の通り、AI関連の資格として「AB」系がβ版としていくつか追加されています。(昨年のIgnite前後に先行公開されていたみたいですね)
|コード|試験・資格名|Link|補足|
|--|---|---|
|AB-100|Agentic AI Business Solutions Architect|公式|Expert資格|
|AB-900|Copilot and Agent Administration Fundamentals|公式|Fundamentals資格|
|AB-730|AI Business Professional|公式|Fundamentals?|
|AB-731|AI Transformation Leader|公式|Fundamentals?|
AWSと比較すると
AWSは知ってるんだけど…という方のために、独断と偏見でマッピングを作ってみました。特に、Architect/Developerの資格の関係性や、中位~上位の関係性はこう表現したほうが分かりやすいと思います…。
この情報、AWSから始めたAzureエンジニアの方にはタイヘン喜ばれます。
専門知識系はSecurity、Data系など重なるところもありますが、それぞれにしかないところもあり完全には一致しません。SAP(×Solution Architect Professional、○SAP)やNetworkのように片方にしかなかったものが他方に追加されたものもあります。
AWSの資格図は2021年ころまでのモノの方が分かりやすかったと思うので、引用元が無くなってしまってますが、過去の記事に貼っていたマッピング図を再掲しています。

※あくまで机上で見たときのマッピングであり、難易度や分類が正しいことを保証するわけではないのでご注意ください。
受験した際の個人的な感覚では、AWSのAssociate=AzureのAssociate<AWSのSpecialty<AWSのProfessional=AzureのExpert、くらいだと思います。(MicrosoftのSpecialtyは持っておらず…)
スキルパス
手始めに
クラウドにふれるのが殆どはじめてという方は、AZ-900から手を付けるのが良いと思います。特定のジャンルに縛られること無く、基本的な概念を確認する資格です。他のクラウドを触ったことがあるなど、基礎知識がある方は飛ばしても良いかもしれません。実際、私の周りでも、AWSから入った方が無勉強でAZ-900を取ってきたり、AZ-900は飛ばして中位資格から手を付ける人が多くいます。なお、Azureの範囲ではないですがMS-900もリタイアが決まっています。MS領域を検討されている方は、AZやAIといった範囲から手を付けるのがとっかかりになりそうです。
Solutions Architect系
クラウドを使ったシステムの設計・構築を進めていく役割です。AZ-104→AZ-305と進めます。
元々はAWSと違って中位(Associate)資格がなくいきなり上位資格を取れましたが、現在はAZ-305(Solution Architect Expert)の前提としてAZ-104(Administrator Associate)が必要です。
AZ-104はAzureの基本的なサービスの考え方や使い方について問われます。AZ-900より難易度はあがりますが、どのような役割の方にもお勧めできます。
(私はAZ-305の前々世代となる300/301で取得していますが)AZ-305はAzureの各種サービスの深い知識が問われます。
各サービスの特徴や「こういう要件に対しては、こうサービスを使って・組み合わせて、こうやって実現するんだ」ということを理解する必要があり、実際に使い込まないと難しい試験です。
Developer系
AZ-400を受けるためには、AZ-104かAZ-204に合格する必要があります。
私は204 → 400と受けていますが、AZ-204とAZ-400では求められる知識のジャンルが結構違いました。
AZ-204はAzureサービスをDeveloper観点で使いこなすための知識を問われますので、ある意味Solutions Architectと近しい知識で乗り切れます。
AZ-400は、Azureサービスに関わるところはAzure DevOps、AKSくらいで、かなりの範囲については一般的な開発知識(コンテナ、プログラミング言語、リポジトリ管理やCI/CDのツールや文化などの理解)を求められます。更新試験を受けていると、Github関連の問題もかなり多く出題されます。Github actionsを使ってXXXするには?などなど。
なのでAZ-400は決して204や104の上位資格ではなく、両方の分野をきちんと押さえたうえで開発系全般の知識が必要であることに注意しましょう。
セキュリティ系
セキュリティ系のSC-200(Security Operations Analyst Associate),SC-300(dentity and Access Administrator Associate)は系統の違いであって難易度の違いではないため、どの分野からせめても良いと思われます。
なお、SC-400(nformation Protection Administrator Associate)はリタイアし、SC-401になりました。
SC-100(Cybersecurity Architect Expert)は、Expert資格になるため、前提資格(SC-200,SC-300,AZ-500のいずれか)が求められます。
私はAzure系に強みがありましたので、AZ-500⇒SC-100の順で受けて無事合格しましたが、SentinelとM365の連携や、多岐にわたるMicrosoft Defender for XXXXの使い方など、SC-200~401や旧MS-500系統の知識も求められますので、出来ればもう1分野くらい中位資格相当の勉強をしてからの方が良さそうでした。資格試験は受かることが目的ではなく、勉強と理解度の確認のためですので、知らない範囲はちゃんと復習しないといけませんね。
専門領域
雑に「専門領域」でくくってしまっていますが、AI系、DP系などは、基本的に順番や系統があるような試験ではありません。(言い切って良いのかな…?)。
AZ系に位置づけられていても、Specialty試験はNetworkやSAPなどのように専門的な知識が問われるものがありますので、こちらも同様です。
それぞれ問われる分野が違いますので、「経験があるから受けてみよう」でもいいですし、「この分野の勉強したいから勉強してみよう」もアリだと思いますが、「こういうパス(順番)で受けて行こう」という推奨ルートがあるようなものではありません。
いずれにせよ、AZ-900やAZ-104といった基本的な知識がついて、Azureを触れるようになった方が初めて考える範囲かなと思います。
勉強方法について
2020/12の第30回 Tokyo Jazug Nightで喋った資料を再掲します。
資格の情報などは少ーーし古くなってしまっていますが、勉強方法についてはこちら参考になると思いますので、ぜひご参照ください。
要約すると、資格のページの「評価スキルのアウトライン」を見て、分かるところはそのままでOK。知識が足りないところを「Microsoft Learn」で補う…という形で勉強を進めれば十分合格ラインに達すると思います。
資格の更新方法について
2021年に資格の更新方法が変わりまして、毎年ウェブテストを受ける形で更新する形態になっています。
2021年より前に資格を取った方も、当然もう全員更新時期を迎えていますね。新しい方法で更新されていると思います。
今、更新する際に知っておくべき情報は↓にまとめていますので、気になる方はこちらをご覧ください。
要約すると「期限切れの6ヶ月前からMicrosoft Learn上で無料で更新アセスメントを受けられ」ます。維持コストなく知識のUpdateができますので、非常にお勧めです。
終わりに
毎年、1つくらいは新しいもの分野の知識を…と思っているのですが、2025年はAzure以外の資格等に取り組んだため、この記事に書けるようなものはありませんでした。
継続的に勉強しないと知識は古くなっていってしまいますが、更新だけでも意味はあります。「資格の更新方法について」に書いた通り、Microsoft関連資格は無償で更新ができ、それに必要な知識もMicrosoft Learnでアップデートできるようになっていますので、ぜひ取り組んでみてください。
AI関連の資格も増えたし今年こそは手を出そう…と決意を新たにしたところで記事を締めたいと思います。
今時点のAzureの資格試験情報をまとめてみました。皆さまの年始の目標設定の一助になれば幸いです。
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