🔺

[Azure]テナントレベルの「サービス正常性」アラートの実例を見てみる

に公開

はじめに

2025年に、「テナントレベルのサービス正常性アラート」という機能がプレビューで公開されました。
その際に、機能を確認して紹介した記事は以下の通り。まずはコチラからご覧ください。
https://zenn.dev/tomot/articles/efd9c9d7adeb84

さて、この時にとりあえず設定してはみたのですが、意図的にEntra IDのテナントレベルの障害なんてものは起こせるはずが無く、動作確認は事象発生待ちとなっておりました。

今回、ついにテナントレベルのサービス正常性アラートメールを受信できたので、結果報告として本記事を記載します。

アラートメール実例

2026/1/10(JST)に発出されたアラートメールの例です。

※アラート名とサブスクリプション名部分を、黒塗りで隠しています。

SigninLogやAuditLogなど、監査系のログ機能に「Delay」があったようです。

なお、これまでの(サブスクリプション・リソースの)サービス正常性アラートと同じく、この後はステータスのアップデートごとにメールが通知され、最終的には「PIR(Post Incident Review)」が届きました。

「サービス正常性」ページでの確認

Azureポータルの「サービス正常性」には以下のように表示されており、スコープ「テナント」のインシデントとして本件が発生したことが確認できます。

Azure Statusページでの確認

Azureの大規模な障害などが起きた場合は、Azureポータルの「サービス正常性」にて検知・通知が行われるだけでなく、以下の「Azure の状態」の履歴ページに情報が残ります。
https://azure.status.microsoft/ja-jp/status/history/

しかし、今回の通知(Tracking ID:XL32-9FZ)は記載されていないようです。影響が限定的だったということでしょうか。残念ながら、Azure Statusページでの「テナントレベルのインシデント」の表示形式は確認できませんでした。

振り返り

今回のアラートは「Microsoft Entra ID (formerly Azure Active Directory) sign in and audit log delays」というもので、欠落したログはバックフィルされ最終的には影響は無くなった…と言うものでした。
通常、この手の機能は統制的な目的で使うものですので、監査やセキュリティインシデント対応中などで本当に直近の情報が必要…という差し迫った状態でなければ、正直言って影響無しと言えるものかと思います。

しかし、この「テナントレベルのサービス正常性アラート」機能が出てくる前まではこの障害に気づけなかったのでは…?と思うと、少々危険な状態だったかなと思います。これはちゃんと設定しておかねば。

おわりに

前回設定した「テナントレベルのサービス正常性アラート」の正常稼働と、その有用性が確認できました。
前回書いた、機能紹介の記事でも書いた通り、「サブスクリプションレベル」と「テナントレベル」のサービス正常性アラートはどちらかを設定すればよいものではありません。
テナントレベルのアラートの方は、新機能かつまだプレビューということで設定されてない環境も多いと思いますが、従来のサブスクリプションレベルのアラートとは守備範囲が違う別のアラートだということを忘れないようにしましょう。

ドキュメント通り、両方設定することがベストプラクティスになると思います。

Discussion