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「英語が通じるのに、なんか伝わらない」をどうにかした7つの工夫
海外支社との会議で「英語は合ってるはずなのに、毎回すれ違う…」と感じたことはありませんか?
グローバルプロジェクトのこんなあるあるを乗り越え、信頼関係を築いた実践例を紹介します。
言語よりも“意思疎通のしかた”に着目した実際に効果のあった工夫で、いろんな場面で使える手法です。
❓何がうまくいっていなかったか
とあるグローバルプロジェクトに企画フェーズの途中から合流しました。
なかなか合意形成ができず、会議もどこかギスギスしています。
日本・海外の双方に知り合いがいたので1 on 1で聞いてみると、
- 英語が堪能な日本メンバーの意見
- 「海外チームが理解してくれない」
- 「急がなきゃいけないのに、説明のたびに反発があって進まない」
- 親しい海外メンバーの本音
- 「Whatはわかったんだけど、Whyが見えない。期限や全体像をちゃんと把握したいんだよね」
- 「質疑応答の途中なのに、ある日決定事項をいきなりサプライズ発表されて困る」
聞いてみた限り、英語の能力そのものではなく文化や状況の相互理解が足りないことと、合意の取り方が問題だと感じたのがきっかけでした。
💡 実際にやってみて効果があったアクション7選
チームメンバーと一緒に以下のことを実践するようにしました。
📖プロセス面の見直し
- 会議を決定事項を説明する場ではなく、相談する場として捉え直す
- やってほしいことは箇条書きで(できるだけ事前に)伝え、会議では会話に時間を割くようにする
🧭 会議中のアクション
- やりたいこと(WHAT, HOW)や納期(WHEN)だけでなく、背景と理由(WHY)、誰の指示か(FROM WHOM)も合わせて説明する
- 相手が理解できたか、どう思うか必ず尋ねる。相手の意見は、自分が代弁できるまでじっくり聞く
- 双方の言い分を一度そのまま発言して、「⚪︎⚪︎に対して意見の違いがある」事実を全員で合意する ✅ここが重要
- 「どうすれば(誰と誰が話せば)溝が埋まるか」にフォーカスして次のアクションを話し合う
- 合意したこと(Decision)・Next Action・Owner(具体的な個人またはチーム名)を必ず決めて文字で記録する
🎯このアプローチねらい
「相手に理解させる、従わせる」ことではなく「相手が動けるようにする」ことを目指して工夫をしました。
海外のメンバーにとっては、「自分の状況と照らし合わせて受け入れられること(Acceptableであること)」「具体的に動ける指示」に価値があります。
🪞振り返り:何が変わったか
このアプローチをとるようになってから、齟齬による手間や手戻りは明らかに減りました。
また、レトロスペクティブでは海外メンバーからこんなフィードバックが得られました。
- 「クリアな説明をしてもらうようになってから動きやすくなった」
- 「真摯に聞いてくれるからなんでも率直に言いやすくなった」
- 「一緒に考えてくれるから不安なく進めることができた」
✏️終わりに
「技術的には正しいのに、なぜか伝わらない」──こんなこと、ありませんか?
今回はそんな”海外あるある”を乗り越えるためのアイディアの紹介でした!
よければみなさんの工夫や体験談もぜひ教えてください。
似た課題に向き合う誰かのヒントになるはずです!
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