【個人開発】cc-sdd × OpenAI Codexで仕様駆動開発!飲み会管理アプリ「幹事くん」を爆速リリースした話
初めまして!新卒1年目エンジニアのTojiです!(2026年2月15日時点)
今回は、普段使い慣れている VS Code 上で、OpenAIの Codex と**仕様駆動開発(cc-sdd)**の手法を組み合わせて、Webアプリを個人開発したプロセスを共有します。
「AIにコードを書かせる」ことは一般的になってきましたが、「文脈が長くなるとAIが迷走する」「修正の手戻りが辛い」といった課題を感じていませんか?
今回は、cc-sddを使って 「仕様(Spec)」 をガチガチに固めてから Codex に実装させることで、その課題を解決しました。
仕様駆動開発については次の記事をご覧ください。
開発のきっかけ:幹事のタスクが多すぎる
飲み会の幹事をやると、「日程調整」「お店予約」「予約情報の共有」「出席チェック」「当日の集金」…と、タスクが山積みですよね。
既存のツールだと「日程調整だけ」「割り勘計算だけ」と機能が分断されていて不便だったので、一気通貫で管理できる「幹事くん」 というアプリを作ることにしました。
使用した武器:cc-sdd と Codex
今回の開発環境は以下の通りです。
- エディタ: VS Code
- AIエージェント: OpenAI CodexCLI
- 開発手法: 仕様駆動開発 (Spec-Driven Development)
-
使用ツール:
cc-sdd
なぜ cc-sdd なのか?
cc-sdd は、「要件(Requirements) → 設計(Design) → タスク(Tasks) → 実装(Implementation)」 という構造化されたフローをAI強制するツールです。
エディタやAIエージェントに縛られず、VS Codeのターミナルから1コマンドでスムーズに導入できるのが魅力でした。
具体的な開発フロー(実践編)
cc-sdd では、いきなりコードを書きません。
必ず次の順番で進みます。

開発フロー詳細は以下の記事をご覧ください。
1. 導入(Codexモード)
まずはプロジェクトのルートでツールを導入します。今回は Codex,日本語 を使うため、引数に --codex,--jaと を指定しました。
npx cc-sdd@latest --codex --ja
これで、プロジェクト内に .kiro ディレクトリや .codex ディレクトリが生成され、Codex が仕様を理解するための準備が整います。
2. 仕様の策定
ターミナルで cc-sdd を立ち上げ、対話形式で「どんなアプリを作りたいか」を伝えます。
入力したプロンプトの例:
「飲み会の幹事が、日程調整から集金確認まで一気通貫で管理できるNext.jsアプリ。Prismaを使ってDB管理し、参加者はログイン不要で操作できるようにしたい。」
すると、cc-sdd がコンテキストを解析し、以下のファイルを .kiro/specs/ 内に順番に自動生成します。(コマンドで生成→承認を繰り返す)
-
requirements.md: 「イベント作成機能」「出欠回答」「支払い申請」など、漏れのない要件定義。 -
design.md: Next.js (App Router) + Prisma + Tailwind CSS の構成案。 -
tasks.md: 「DBスキーマ作成」→「API実装」→「UI作成」という、AIが迷わないための最小タスクリスト。
ポイント:
要件定義や設計段階で「いや、この機能はいらない」「このテーブルにこのカラムを追加して」と修正を入れることで、実装前に「正解」を確定させます。これが「AIの迷走」を防ぐ最大の防御策です。
3. Codexによる実装
ここがハイライトです。生成された tasks.md に基づき、Codex にコードを書かせます。
仕様が固まったら、いよいよ実装です。以下のコマンドで tasks.md の内容を Codex に投げます。
kiro:spec-impl
ここが凄かった!
例えば、通常のAIチャットだと「Prismaのモデルを作って」と頼んでも、後から「あ、やっぱりあのカラムも必要だった」と手戻りが発生しがちです。
しかし今回は、既に確定した design.md を Codex が参照しているため、一発で整合性の取れたコードが出力されました。
私は生成されたコードを確認し、細かい微調整(文言の修正など)を行うだけで済みました。
完成したもの:飲み会管理サービス「幹事くん」
こうして完成したアプリがこちらです。

- 技術スタック: TypeScript (97%), Next.js, Prisma, Vercel
-
主な機能:
- イベント作成: 幹事はログインしてイベントを作成・管理します(Googleログインも対応)。
- 参加者はログイン不要: 共有されたURLを開くだけで、投票・出欠登録・支払申請が可能です。
- 一気通貫: 日程調整から、予約情報の共有、会計管理、PayPay IDの案内までこれ一つで完結します。
まとめ
VS Code と AI を使った開発は快適ですが、規模が大きくなるとコンテキストの維持が難しくなります。
しかし、仕様駆動開発(SDD) を取り入れることで、迷いなく開発を進めることができました。
「AIに何度も指示を出すのが疲れてきた…」という方は、ぜひ「仕様」を先に固めるこのスタイルを試してみてください!
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参考Link:
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