SlackのUXライティングについて考える
UXライティングとは"言葉のデザイン"
そもそもUXライティングとは、サービスに表示される文言に関するライティング技術のことです。
ユーザーが操作するボタンやフォームなどの表示を通して、ユーザーのより良い体験をサポートしています。
"言葉のデザイン"なんて言われていたりもします。
SlackのUXライティング
そこで、身近なコミュニケーションツールであるSlackのUXライティングについて見ていきたいと思います。
①検索ボックスのテキスト
つまりplaceholderのメッセージです。
筆者がSlackのUXライティングについて興味を持ったきっかけでもあります。
検索するときのユーザーの気持ちを表したようなメッセージがそのまま使われていたり、ユーザーに話しかけるような言い回しであったりと、
かなり豊富なバリエーションが用意されていることがわかります。
サービスに対して人間らしさや温かみを感じることができるのはUXライティングならではのユーザー体験の一つです。
②空白に、プラス一言
表示する項目がない画面でも、抜かりなくライティング技術が使われています。
未読のDMが0件の場合
「後で」が0件の場合
「すごいですね!」、「時には自分の成果を実感する機会も必要です」など、
褒めたり励ましたりするようなメッセージが添えられています。
③エラーの伝え方
サービスを使う上で、ユーザーが「できないこと」に直面する場面があります。
こちらは名前に絵文字を入力しようとした際のエラーメッセージです。
他にもリアクション数の上限を超過している時、ファイルサイズの大きい写真をアップロードしようとした時など...
ユーザーの気持ちを阻害することがないよう、ユーザーに寄り添ったやさしい表現を交えながらエラーであることを伝えています。
④リリースノート
最後に紹介するのは、アプリストアのリリースノートです。
本来はアップデート内容を記載するためのものですが、Slackを作っている人たちのことを好きになってしまうような、ユーモアのあるライティングがされています。
さいごに
まだまだSlackにはたくさんUXライティングが隠れていそうです。
ビジネスシーンでよく利用されるツールでありながら、このようなユーザー体験ができるサービスは他にないと思います。素敵。
実践的な技術解説は以下の記事が参考になりますのでぜひ。
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