Ruby 環境構築
この章では、お使いのパソコン (ローカル環境) で Ruby を使用するための設定をしていきます。
実行環境についての注意
本カリキュラムで使用する Ruby のバージョンは 3.0.4
ですので、ローカルにインストールしていきましょう。
他のバージョンでも動作する場合もありますが、予期せぬエラーを避けるためにも
Ruby だけでなく gem もバージョンを合わせていただくようお願いします。
なお、本カリキュラムでコマンドを実行する際には Mac ではターミナル、または Windows では GitBash でのコマンド実行を想定しております。
- 参考(Mac):Mac のターミナルコマンド一覧(基本編)- Qiita
- 参考(Windows):Windows に Git Bash をインストールする)
そのため、Mac の方はターミナル、Windows の方は Git Bash を使えるようにしておくとカリキュラムに沿った学習がスムーズになります。
作業用ディレクトリ作成
お好きなディレクトリに、作業する場所として作業用ディレクトリを作成しておきます。
どこでも OK ですが、ここではホームディレクトリに workspace
という名前でディレクトリを作成してみましょう。
Mac の方はターミナル、Windows の方は Git Bash を開いて次のコマンドを実行します。
$ cd ~
$ mkdir workspace
$ cd workspace
ここからの作業はすべてこのディレクトリで行っていきます。
Ruby インストール (Mac を使用している場合)
Mac ユーザーの場合、rbenv 複数のバージョンを切り替えることが出来る rbenv を使用します。
rbenv インストール
まだ rbenv をインストールしていない方は、こちらの記事を参考に rbenv をインストールしてください。
Homebrew を使ってインストールしますが、もし Homebrew もインストールしていない場合はこの手順で少し時間がかかるかと思います。
※Ruby のインストールを行う手前 (source ~/.bash_profile
実行) までで OK です。
Ruby 3.0.4 インストール
rbenv のインストールが終わったら、Ruby のバージョンを指定してインストールします。
以前から rbenv をインストールしていた方は、rbenv と ruby-build のアップグレードを行いましょう。
これらのバージョンが古いと、今回必要な Ruby 3.0.4 をインストールできない場合があるためです。
※このタイミングで rbenv をインストールした方は不要です。
$ brew upgrade rbenv ruby-build
rbenv と ruby-build のアップグレードが終わったら、次のコマンドを実行して Ruby 3.0.4 をインストールします。
$ rbenv install 3.0.4
バージョン切り替え
特にエラー無くインストールが完了したら、workspace ディレクトリ配下で使用する Ruby のバージョンを固定します。
バージョンを固定するには rbenv local
コマンドを使用します。
$ rbenv local 3.0.4
バージョン確認
最後にバージョンを確認するコマンドを実行し、想定したバージョンの Ruby を使えるようになっていることを確認します。
出力内容は環境によって多少異なりますが ruby 3.0.4
という文字列が表示されていれば成功です。
$ ruby -v
ruby 3.0.4p208 (2022-04-12 revision 3fa771dded) [arm64-darwin21]
Ruby インストール (Windows を使用している場合)
Windows ユーザーの場合は RubyInstaller というインストーラーを使用します。
Ruby 3.0.4 インストール
具体的な手順についてはこちらのサイトを参考に、Ruby 3.0.4 用 RubyInstalelr を使用してインストールします。
※参考サイトでは Ruby 2.6.5 での手順になっていますので、3.0.4 と読み替えてください。
バージョン確認
RubyInstaller でのインストールが完了したら最後に ruby -v
をコマンドを Git Bash で実行します。
環境によって出力内容は多少異なりますが、Ruby 3.0.4
という文字列が表示されていれば成功です。
$ ruby -v
ruby 3.0.4