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【Claude Code】Skills に入れるもの、入れないもの。判断基準を徹底解説

に公開
2026/08/21

こんにちは、とまだです。

先日、「Claude Code の7つの拡張機能、結局どう使い分ければいいの?」という記事を書きました。

Claude Code の7つの拡張機能、結局どう使い分ければいいの?

その後、そちらに連動した Youtube動画 も公開したところ、こんな質問をいただきました。

Skillsに各画面の設計書を配置するのは良いですか?それともClaude Codeとは関係ないdocsに配置がおすすめですか?

こちらの質問を受けて、確かにややこしいところだと感じましたので、改めて解説させていただきます。

今回伝えたいことの要点は、Skills には「考え方・ガイドライン」を、設計書などの「成果物」は別の場所に置くということです。一言で言えば、「知識」と「決定事項」を分けて管理する、ということになります。

忙しい人のために要約

この記事のポイントを3行でまとめます。

  • Skills は「こうするとうまくいく」という考え方・ベストプラクティス置き場
  • 設計書やスペックは「ベストプラクティスをもとにした成果物」なので外に出す
  • 判断基準は「繰り返し参照するか?」「比較的安定した内容か?」の2軸

「Skills に設計書を置いていい?」という疑問

この質問は、非常に良い質問だと感じています。なぜなら、私自身も最初は「全部Skills に入れればいいのでは?」と考えていたからです(正直、今でも迷うことはあります)。

ただ、実際に運用してみると、Skills に入れるべきものと、そうでないものには明確な違いがあることに気づきます。その違いを理解すると、プロジェクトの構成がスッキリします。

「考え方」と「成果物」で整理する

私は以下のように使い分けています。

分類 置き場所 例
考え方・ガイドライン Skills 「画面をこう設計すべき」というルール
成果物・ドキュメント docs/ や specs/ 「この画面はこう設計した」という結果

前回の記事で使ったコンビニの例えで言うと、こうなります。

  • Skills = マニュアル棚にある「接客マニュアル」「陳列ガイドライン」
  • 成果物 = 「今月のシフト表」「今日の発注リスト」

マニュアルは何度も参照して、いろんな場面で使えます。一方、シフト表は今月だけのものであり、来月には新しいものになります。

つまり、再利用可能かどうかが一つの判断基準になるわけです。

設計書をSkills 外に置く理由

たとえば、「ユーザー一覧画面の設計書」を考えます。
設計書をSkills ではなくdocsに置く理由は2つあります。

1つ目は、決定事項であるからです。あくまで考え方やガイドラインに基づいて決められた結果であり、再利用可能な知識ではありません。

2つ目は、要件変更で内容が変わるからです。「やっぱり検索機能を追加しよう」となれば、設計書は書き換わります。ベストプラクティスのように「こうすべき」という普遍的な内容ではないわけです。

逆に、docs ではなくSkills に向いているものは、こういうものだと思います。

  • 「画面設計時のチェックリスト」
  • 「UIコンポーネントの命名規則」
  • 「状態管理の設計パターン」

これらは、どの画面を作るときにも参照できます。つまり今後も繰り返し使える知識なのです。

「『〇〇画面の設計書』は成果物、『画面設計のルール』は考え方」と覚えておくと、迷いにくくなります。

迷った時の「2つの質問」

実際には、グレーゾーンもあります。そんな時は、次の2つの質問で判断してみてください。

質問1は「繰り返し参照する知識か?」です。

  • Yes → Skills に入れる候補
  • No → プロジェクト固有のdocsへ

ここで言う「繰り返し」には、他のプロジェクトでの再利用だけでなく、同じプロジェクト内で何度も参照するケースも含まれます。たとえば、「このプロジェクト専用のコーディング規約」や「このチーム独自のレビュー観点」も、繰り返し使うならSkills に入れる価値があるでしょう。

質問2は「比較的安定した内容か?」です。

  • Yes → Skills に入れる候補
  • No → プロジェクト固有のdocsへ

ただし、「安定」といっても永久に変わらないわけではありません。ベストプラクティス自体も、技術の進化や経験の蓄積で更新されます。大事なのは、頻繁に変わる「決定事項」ではなく、ある程度の期間有効な「考え方」かどうかです。

たとえば、「React + TypeScriptでのフォーム設計パターン」は、繰り返し使えるし、基本的な考え方は安定しています。Skills向きの内容です。

一方、「このプロジェクトのログイン画面の仕様」は、要件変更で内容が変わります。これはdocs/に置く方が適切です。

私の使い分け例と注意点

参考までに、私が実際に使っているディレクトリ構成を紹介します。

# グローバル
~/.claude/skills
├── planning-tickets/            # チケット計画のベストプラクティス
├── designing-requirements/      # 要件設計のガイドライン
└── ui-ux-designing/             # UI/UX設計パターン

# プロジェクト固有
プロジェクト/.claude/
├── skills /                      # このプロジェクト専用
│   └── project-coding-rules/    # プロジェクト固有のコーディング規約
│
└── docs/                        # 成果物
    ├── architecture.md          # アーキテクチャ設計書
    └── ui-designs/              # 画面設計書

ポイントは、グローバルスキル(どのプロジェクトでも使える)とプロジェクト専用スキル(このプロジェクトだけで使う)を分けている点です。
どちらも「繰り返し参照する知識」であり、「成果物」はdocs/に分離しています。

ただ、この「考え方 vs 成果物」という分け方にも限界があります。たとえば、「コンポーネントのインターフェース定義」は考え方なのか成果物なのか、判断が難しいケースです。

また、ファイルの置き場所を厳密に分けすぎると、「あれ、これどこにあったっけ?」となることもあります。

したがって、「迷ったらdocs/に置いて、必要になったらSkills に移動する」くらいの気楽さがちょうどいいのではないかと考えています。

実際にSkillsを作成する方法については、別の記事で詳しく解説しています。

Claude Code Skillsの作り方!SKILL.mdの書き方から references フォルダの活用まで

Skillsの作り方そのものを基礎から学びたい場合は、拙著『Claude Codeで作って学ぶ AI駆動アプリ開発入門』(技術評論社、2026年9月8日発売)の5.5節と付録Cで、SKILL.mdの書き方から/code-reviewのようなスキル作成の実践まで扱っています。
スキルのほかにも、伝わる指示の出し方やタスクの分割方法など、AIとの協業をスムーズにする考え方もハンズオンで扱う構成です。

まとめ

Skills に何を入れるべきか、整理してきました。

  • Skillsには「考え方・ガイドライン」を入れる
  • 設計書などの成果物はdocs/に分離する
  • 判断基準は「繰り返し参照するか」「比較的安定した内容か」

迷った時は、「この知識は何度も使うかな?」と自問してみてください。正解は一つではないので、まずは運用しながら調整してみてください。

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