Cursor + TickTick 連携設定

に公開

概要

Cursor エディタと TickTick を MCP(Model Context Protocol)サーバーを使って連携する設定方法についてまとめました。この連携により、LLM から直接 TickTick のタスク管理機能を利用できるようになります。

使用したリポジトリ

https://github.com/jacepark12/ticktick-mcp/tree/main

設定手順

1. リポジトリのクローン

git clone https://github.com/jacepark12/ticktick-mcp.git
cd ticktick-mcp

2. MCP 環境の構築

クローンしたリポジトリの README を参考に、インストールと認証を行います。

2.1 uv によるインストール

# uvをインストール
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh

# 仮想環境を作成
uv venv

# 仮想環境を有効化
# On macOS/Linux:
source .venv/bin/activate
# On Windows:
.venv\Scripts\activate

# 必要なパッケージをインストール
uv pip install -e .
# もしインストールに失敗した場合は以下を実行
uv pip install -r requirements.txt

2.2 TickTick 認証の設定

まず、TickTick 開発センターでアプリケーションを登録します。

https://developer.ticktick.com/manage

重要な設定事項:

  • リダイレクト URL を http://localhost:8000/callback に設定
  • クライアント ID とクライアントシークレットをメモしておく

次に、ターミナルで認証プロセスを実行します:

uv run -m ticktick_mcp.cli auth

このコマンドにより以下の手順が実行されます:

  1. TickTick クライアント ID とクライアントシークレットの入力
  2. ブラウザで TickTick ログイン画面が開くので、ログインを完了
  3. アクセストークンが.envファイルに自動保存される

設定が完了したら、以下のコマンドでテストを実行します:

uv run test_server.py

3. Cursor との連携設定

Cursor 設定画面の MCP 設定から「Add new global MCP server」をクリックし、開かれるmcp.jsonファイルに以下を追加します:

{
	"mcpServers": {
		"ticktick": {
			"command": "uv",
			"args": [
				"run",
				"--directory",
				"[ticktick_mcpフォルダの絶対パス]",
				"-m",
				"ticktick_mcp.cli",
				"run"
			]
		}
	}
}

注意: [ticktick_mcpフォルダの絶対パス] は実際のフォルダパスに置き換えてください。

設定完了後、MCP サーバーの左にある丸が緑色になれば設定成功です。

4. 動作確認

任意の AI モデルに「TickTick のプロジェクトをすべて表示して」と指示し、全てのプロジェクトが表示されれば連携成功です。

補足: MCP サーバー経由での動作時は、各操作で Accept の確認が表示されます。これは Cursor の仕様です。設定で「Enable auto-run mode」を有効にすることで、毎回の承認が不要になります。

発生した問題と解決方法

タイムゾーンの問題

問題: タスクが追加される際に UTC で追加されてしまう

解決方法: ticktick_mcpフォルダ内のserver.pyファイルで、create_taskupdate_taskの Args に以下を追加:

Timezone is always +0900

この修正により、LLM 側の入力が日本時間として処理されるようになります。

利用可能な機能

この MCP サーバーでは以下の機能が利用できます:

  • タスク管理

    • タスクの確認・表示
    • タスクの作成
    • タスクの更新・編集
    • タスクの完了マーク
    • タスクの削除
  • プロジェクト管理

    • プロジェクトの作成
    • プロジェクト詳細の確認

活用例

この連携機能により、以下のような活用が可能です:

  • Obsidian との連携: Obsidian で管理しているプロジェクトを AI にタスク化してもらい、TickTick に自動追加
  • デイリープランニング: AI に今日実行すべきタスクを分析・整理してもらい、TickTick に追加
  • プロジェクト管理: 大きなプロジェクトを細かいタスクに分解して TickTick で管理

などの効率的なタスク管理が実現できます。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます。間違いなどありましたらご連絡いただけますと幸いです。
みなさんも Cursor+TickTick で AI 駆動タスク管理しましょう!

参考資料

Discussion